散歩の時間

著者 :
  • 晶文社
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784794964434

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「今いる場所から遠く離れてしまいたい−
    そんなときは、ちょっと道を踏み外してみる。道草は、小さな逃亡だ。」

    素敵な絵本。
    杉田比呂美さんの絵が好きだというのもあるのだけど、道草が大好きというのもある。
    特に「できたての遺跡」という発想が良いなと思った。
    昔からあったお店がなくなって遺跡になってしまったらさびしい。
    でも、いつも通っていたのに、なくなって初めて気付く場所もすごく多い。
    一緒に歩いている人がいれば「何があったんだっけ?」と一緒に悩めるけど、1人で発見すると途端に悲しくなってしまう。
    思い出せなくてごめんなさい‥。

    見ているようで見えていないたくさんのもの、人、場所。
    道草をするといつもは見えていないたくさんのもの達を見つけられる気がする。
    早く帰らなくていいって決めるだけ、急いで歩かなくていいって思うだけで見えるようになるものが確かにあると思う。

    日も長くなってきたし、そろそろ道草スイッチをオンにしてみようか‥。

    • takanatsuさん
      九月猫さん、コメントありがとうございます!
      杉田さんの絵、いいですよね!
      私は杉田さんが表紙を描いている文庫本を衝動買いしてしまうことがとて...
      九月猫さん、コメントありがとうございます!
      杉田さんの絵、いいですよね!
      私は杉田さんが表紙を描いている文庫本を衝動買いしてしまうことがとても多いです(笑)
      「先日レビューを書かれていた「ネネコさんの動物写真館」とあわせて
      「気になる本」リストにさっそく書き込みました(^-^)」
      わぁ!ありがとうございます♪
      九月猫さんにも気に入ってもらえたら嬉しいです。
      レビュも楽しみにしています♪
      2013/05/07
    • 円軌道の外さん

      いやぁ〜いいなぁ
      この絵本(^O^)

      「道草は、小さな逃亡だ。」という言葉に
      すっかり
      しびれてしまいました(笑)

      ...

      いやぁ〜いいなぁ
      この絵本(^O^)

      「道草は、小さな逃亡だ。」という言葉に
      すっかり
      しびれてしまいました(笑)


      自分は根っからの鉄砲玉体質やし(笑)
      あらかじめ決められてない旅が好きなので、
      毎日違う道を通って帰ったり
      一駅前で降りたりして
      意外な出会いを楽しんでるし、

      見慣れた町であっても
      歩く時間帯を変えるだけで
      違った景色が見えてくるんですよね。

      たまにはいつもと違うことしてみる余裕って
      人間必要やと思うし、
      たまに外れたことをしてみて初めて、
      見過ごしていたものの重要度も分かってくるし。


      それに道草のように
      規制なく体を動かすことって
      思ってる以上に
      人を解き放ってくれますよね(^_^)

      自分の場合は
      ノラにゃんこの尻尾を追いかけて
      知らない町に紛れ込んじゃうパターンを楽しんでます(笑)♪


      2013/05/08
    • takanatsuさん
      円軌道の外さん、コメントありがとうございます!
      「自分の場合は
      ノラにゃんこの尻尾を追いかけて
      知らない町に紛れ込んじゃうパターンを楽しんで...
      円軌道の外さん、コメントありがとうございます!
      「自分の場合は
      ノラにゃんこの尻尾を追いかけて
      知らない町に紛れ込んじゃうパターンを楽しんでます(笑)♪」
      とっても素敵ですね!
      『耳をすませば』のような物語が始まりそうではないですか!
      私はいつもの道をついつい通ってしまうので、道草には決意が必要だったりします…。
      でも、今年は円軌道の外さんみたいな道草(というよりもう冒険ですね)をしてみようと思います!
      2013/05/08
  • 都会の雑踏を逃れて道草する「謎のオジサン・道草風太郎」に誘われて、川べりの空き地、青空に浮かぶ電線、夕暮れの町工場、取り壊されたビルの廃墟など、ひとりだけの「こころの散歩」が楽しめる大人のための絵本です。何気ない風景に埋もれていた思わぬ発見が、子どもの頃の想い出と相まって甦る、そんなささやかな憩いの時間をあたえてくれます。

  • 何気ない一瞬。何気ない空間。何気ない情景。

    でも全ては生きている。なんて多くのことを普段見逃しているのだろう。

    時には外にぼんやり意識をむけたまま、いろんな息吹を感じたい。

    読むときの自分の状態によって笑ったり、悲しくなったり出来る大人の絵本。

    次の満月の夜には久しぶりにスキップしてみよう。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。絵本作家、イラストレーター。本の装画や挿絵を数多く手掛ける。絵本作品に『てのひらおんどけい』『みちとなつ』(福音館書店)、『12人のいちにち』(あすなろ書房、日本絵本賞大賞受賞)、『ゆうだちのまち』(アリス館)などがある。

「2023年 『ほしまつりがやってくる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉田比呂美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×