- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794964489
感想・レビュー・書評
-
2015/12/27購入
2018/12/4読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目黒考二編には『本の雑誌 風雲録』と内容がかぶっているところが散見される。でもそういうことは問題ではないのだ。やたら全部のお話が面白いのでよいのだ。まだ編集デスク時代の、現在は本の雑誌社社長:浜本茂 なんかもチラリと登場する。でも編集長だけはずぅーっとシーナ兄ィなのであった。編集長に言われて、本の雑誌20年目の区切りに何か書こうとしたけど、というお話のなかに やはりシーナ兄ィ自身が登場してしまって、そっちでは椎名誠とか呼んでるから、ちょとややこしかったりするけど、ともかくそれもおもしろい。藤代三郎編は予想通りマニアック。本来は競馬評論家です・・・と。わたしは競馬も競輪もパチンコも、賭け事は一切遣らないのだけど、なんとなくおもしろい。文句無くおもしろいのは、取材にて、藤代さん普段は遣らない競輪や競艇に行くのだが負け続けるということ。(取材費は出るのかもしれんが、使うお金は全部自腹!)いろいろぐちゃぐちゃと講釈をたれて買うのであるが、全て外れてしまい毎回大損。なんだか、連載取材の企画が途中で終わってしまったらしいのだけど、藤代さんいわく「終わってよかった。でなきゃいったいいくら損するかわからなかった」ですと。ははは。こんなに弱い競馬評論家なんていいのだろうか、と素人ながら思ってしまった。北上次郎編、はまあいつもの本の雑誌の書評と同じでおもしろい。ただ、ミステリーベストテンを過去の「本の雑誌」から抜きだして掲載しているのだが、ちょっとやはりこだわってるかな。絶対にその時の直木賞はベスト10にはいれない。これは今も続いている北上次郎さんのポリシーかな。いやはや、ともかく、おもしろい。やれやれ。
-
目黒考二が本名なのね。藤代三郎名義の「吉田稔競走」のアイディアに笑った。
-
ギャンブル話は意外と読みづらくてつまらない。