普及版 数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜

  • 晶文社
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感想 : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794964540

作品紹介・あらすじ

算数や数学なんて大きらい!そんな少年ロバートの夢のなかに、夜な夜な、ゆかいな老人「数の悪魔」があらわれ、真夜中のレッスンがはじまる。1や0のマジック。ウサギのつがいの秘密。パスカルの三角形。ホップする数や席がえの話。旅するセールスマンの問題…。だいじょうぶ。ここは夢の教室で、先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。12夜にわたって、悪魔といっしょに、はてしなく不思議な数の世界を旅しよう。

感想・レビュー・書評

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  •  帯に謎解きクリエイター東大生、松丸亮吾さんからの「僕を算数好きにしてくれた本!」との推薦のことば。小学生の親として、ついつい買ってしまった。
     著者は数学者ではなく、ドイツの詩人、エンツェンスベルガー。子供の本から評論まで多彩な分野の文筆家。ロートラウト・スザンネ・ベルガーのかわいい挿絵とともに、主人公のロバートの夢の中の「数の悪魔」が数の秘密について、お話をしながら分かりやすく語ってくれる。「1の不思議」「素数の秘密」「パスカルの三角形」「ピタゴラスの定理」「フィボナッチ数」「オイラーの公式」「ゴールドバッハの推測」「エラトステネスのふるい」「無理数」「虚数」「二重ピラミッド」「等比級数」「等差級数」その他色々な数学の原理を分かりやすく解き明かしてくれる。動物の数が増えていくのも、木の枝が分かれていくのも、雪の結晶の形にも数学的な秘密がある。宇宙が無限大であるのと同時に針の先ほどのホコリの中も数え切れないほどの粒が詰まっている。この世の中は数学の不思議でいっぱいだ。
     我が家の小3には途中で「数の悪魔」は睡魔になってしまった。帯には「さあ、読んでみよう10歳からみんな」と書いてあった。少し早かったみたいだ。確かに、「数学」を始める一歩前の小6ぐらいの子が読むと、数学に楽しく取り組めるようになると思う。
     おばさんは悪魔さんのお話をゆっくり聞けずに最後のほうは結構飛ばし読みしてしまったが、スポンジみたいに柔らかな心と頭を持っていたときに出会いたかった本だ。
     
     

  • 面白かったな〜
    僕の夢にも数の悪魔が出てきて数学を教えてくれたらいいのに。
    そしたら寝たまま勉強できちゃう。
    頭良くなれるし。
    でも買ったやつ中古だから書き込みあった(笑)

  • 数学とは何でどのように使うのか
    計算を早く行う為には仕組みがあるようだ
    素数、平方根、三角数などを平易に解説し とてもわかりやすい

    やっぱり 悪魔にも名前があるんだ

  • 『この本に中学生の時に出会いたかった』とレビューで書かれていることが多い本なのですが、私は小学生の時にこの本に出会えて本当に幸せでした!!
    まだ数学にも触れない時期に、この本のおかげで数字に興味が持てたので、高校の微分積分まで楽しく興味を持って数学を学ぶことができました。
    本格的に数学を理解するには若干説明が少ないような気がするので星を一つ減らしたのですが、児童書と呼ぶにはあまりに惜しいこの一冊。大人でも十二分に楽しめます。

  • この系統だとサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」が抜群におススメだけど、中学生くらいの子供が読む分にはなかなか良い本だと思います♪「数学なんて何の役に立つんだ、くだらない」と言っている子供に読ませてみると良いかも??…ただ、全ての子供がこの本を読んで面白いとは思わないような気がしていて、何と言うか、この本を楽しいと思える時点でその子は数学の才能があるんだと思いますが(笑)。

  • 子どもから大人まで楽しめる、楽しい数学の物語。

    少年、ロバートは普通の男の子。算数はちょっぴり苦手。というか、学校で算数のボッケル先生が出す計算問題が嫌いだ。
    そんなロバートの夢の中に、毎夜毎夜、数の悪魔が現れるようになる。
    悪魔はロバートに数のいろんな不思議を話してくれる。それはボッケル先生がロバートたちにやらせるような、うんざりするような計算問題とはちょっと違っていた。
    1の不思議、0の神秘、素数、無理数、三角数、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列・組み合わせ、無限と収束、オイラーの公式、フラクタル。
    さまざまなトピックを、ときにはキノコの森で、ときには南の島のヤシの木で、ときにはウサギがうじゃうじゃいる原っぱで、教えてくれる。
    けれども相手は悪魔。そうそう親切なわけではない。
    突っ慳貪なこともあれば、優しくないこともある。
    ロバートは口答えしたり不平を言ったりしつつ、少しずつ数の不思議な世界に足を踏み入れていく。

    おもしろいことに、著者は数学の専門家ではない。
    著者・エンツェンスベルガーはドイツの作家、詩人、批評家である。本書を執筆するにあたって、数学者に話を聞いたり、著作を読んだりして、構想を練っている。
    だからどちらかといえば、著者自身は数の悪魔よりもロバートに近いともいえるだろう。
    数式をみっちりかっきりというよりは、感覚的な話に落とし込み、イメージとして掴みやすい作りになっている。
    画家のベルナーによるポップな挿絵も楽しい。

    個人的に一番おもしろかったのはパスカルの三角形の話だろうか。
    数を積み木状に並べていくものだが、最上段に1を置き、その下の段の両側に1を置く。次の段からは左上と右上の数の和を置いていく(図1)。これは、何段にも大きくできる。
    出来た三角形の中には、フィボナッチ数や三角数が潜んでいたり、ある数の倍数のみを塗りつぶすと模様が浮き出たりする。ある種の計算結果の表としても使える。
    パスカルの名はついているが、実はもっと昔から知られていたものだという。

    フィボナッチ数がオリジナルのウサギのつがいで説明されているのもおもしろいところだろう。
    最終章で出てくる、さまざまな数の悪魔の大物たちの話も楽しい。
    欲を言えば、参考文献の一覧が欲しいところだけれど、まずは数の世界の扉を開き、興味を持った人は自分で調べながら進めてほしいということだろうか。
    まぁあまりかゆいところに手が届きすぎないのも悪魔っぽくていいのかもしれない。

    読み終えてふと思う。
    案内人はなぜ、天使ではなく悪魔なのだろうか。
    数に魅入られるということは、ある意味、悪魔に取りつかれることなのか?
    それとも、悪魔に魂を売り渡さないと、数の世界の秘密には迫れないのか?

    ちょっと楽しい数学案内である。

  • 本を読むのは好きだけど、数学は嫌い。とにかく数字を見るのが嫌だ。計算式とか公式とか大嫌い。そんな自分にとってこの本は打ってつけでした。文章題を解くわけでもなく、数学を物語として読んでいくのでとても読みやすかったです。今現在数学を勉強していない人は「そういえばこんな話、昔授業で言ってたなぁ。」と全体を通して感じるかもしれません。本を読んで数学好きにはならないかもしれませんが、興味を持つきっかけにはなるかもしれません。

  • 挿絵がかわいいので、ついつい読み進んでしまう。

    しかし、書いている内容がすべて理解できるような説明があるかというと、説明が中途半端な気もする。

    だから悪魔なのかもしれない。

    かかれているものをすべて理解しなければ、その本の価値がないというのは、読者の傲慢だろう。

    ほとんどの文学が、著者の意図などわからずに楽しいものだし、書いてあることの半分も理解できなくても価値があると感じることができる。

    数学の本だから、全部分からなければいけないというような脅迫観念を持たずに、
    流すように読んでいき、わかるときにわかるようになればよいのだと思う。

    そういう読み方をすれば、本書が良書である。

    ps.
    解説本があると嬉しいかもしれない。

  • やはり対象は子供向け。主人公が夢で数の悪魔に会うのであるが、そのあたりの話のほうが長いので、実際の数学の部分だけ抜き出したらかなり薄っぺらくなるだろう。しかし三角形の数やフィボナッチ数などはあまり知らないところであったので、わかりやすくそして興味深く読んだ。子供には是非内容が理解できるようになったら読ませたい、数学の面白さを教えてくれる本であることは間違いない。

  • 数は不思議。
    数は人間が創りだしたもののようでそうではないような。
    どっちなんだろう。
    その中に規則性とかがあるのは本当に数に悪魔がいるせいかも。

    学校の教科書ではコラム程度にしか出てこないようなことが書いてある気がする(最近の教科書知らないのでなんとも言えないけど)。
    元々算数嫌いじゃないので、これを読んだら算数とかが好きになるかと言われるとわからないが、数の不思議に触れることができる本ではある。

    ちょっとくどいかなと感じてしまうのは、もう数学のことが好きではなくなってしまったからだろうか。
    でも、数って不思議。

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