軟弱者の言い分

著者 :
  • 晶文社
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本棚登録 : 30
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794964793

感想・レビュー・書評

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  • 表題のエッセイはかなり面白い、正真正銘の軟弱者の言い分である。そのほかの屑のようなブログ文章は、いつもの通り、しかしこの著者、妬み嫉み、意地汚い欲望、それらをやいやい文章に放り込むのはいいが、ブラックマヨネーズの吉田のようにはいかないのは、やはり、「雄風」の問題??やはり、文学及び文学者は、イジケとは相反するのだ。

  • 知人のお勧め本。
    軟弱とか言っているけど、書いてあることはちっとも軟弱じゃないらしい。

  •  単行本で買うエッセイは、小谷野敦さんだけと決めている。<br />
     この本、ちょっと文学が好きな人ならきっと楽しめるはず。たくさん好きでなくてもだいじょうぶ。「ちょっと」で良い。ただし小谷野さんと性が合わないとだめかもしれない。「まえがき」で小谷野さんはこんなことを述べている。<br />
    <br />
    「丈夫なやつとは友だちになりたくない」<br />
    <br />
     いきなりこれだ。でも誤解しないで欲しい。100%の愚痴でもない。ぎりぎりのところで論理的なんです。彼は丈夫な人が「自分が丈夫だという認識を欠いている」と述べる。たとえば自分は旅行に行くだけで疲れるのにすごくハードな日程を組まれてしまう。それが分かってもらえない。こんなふうに地味な愚痴をこぼしつつ小谷野さんは「丈夫な奴の論理」は私には通じないのである、と声高らかに宣言する。<br />
    小谷野さんの魅力はここにある。男らしくない事を、実に男らしく主張するのだ。こういう人が出てくるのを、私はほんとうに待っていた。(けー)

  • 「もてない男」を書いた小谷野さんの本。風采はさえないみたいけだけど、才人だ。人間にとっての付加価値とか、「肩書き考」「師弟関係と年齢」とか、妙に細かなところを調べたがるところにどこか自分と通じるものを感じる。この人の本はけっこう買って読んでいる。

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著者プロフィール

1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990-92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。文芸批評、小説、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『夏目漱石を江戸から読む』(中公新書)、『江戸幻想批判』『リアリズムの擁護』(新曜社)、『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)、『もてない男』『バカのための読書術』(ちくま新書)、『日本売春史』(新潮選書)、『退屈論』(河出文庫)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)など多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(幻冬舎)、『美人作家は二度死ぬ』(論創社)。

「2018年 『江藤淳と大江健三郎 戦後日本の政治と文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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