根をもつこと、翼をもつこと

  • 晶文社
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本棚登録 : 172
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794965103

作品紹介・あらすじ

根とはルーツだ。ルーツのない人間はいない。誰もが誰かの子供であり、親にはその親がいて、またその親がいて…延々と過去へと繋がっている。翼とは意識だ。飛翔し、想像する力。イメージし、自由に夢想する力。根をもつこと、翼をもつこと。そのことを思い出し、それに支えられるなら、人はどのような環境においても、この世界にしっかりと関与して生きていける。たとえ私が限りなく変わり続けようとも、根があるから戻ってこれる。たとえ私がある場所に縛りつけられても、翼があれば自由だ。困難な時代においても、未来をおそれずに生きる人に捧げる、ピュアな言葉の花束。『できればムカつかずに生きたい』で第一回婦人公論文芸賞を受賞した作者による、待望のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • この人の作品をこのさきずっーと読み続けるんだろうなという予感と、読み続けられたらいいよなあという期待が広がった。読後に「書きたい、言語化したい」という気持ちの良い余韻が残る。苦しい・痛い・辛い・こりごり・無視・キツイ・ヒドイ・悲しい・やる瀬ない・変わらない・・を感じる箇所がある。そこをとばすことなく読み進めることができたのは、著者の人柄や態度、言葉のつかいかたに依るからだろう。正直で衒わない。言葉が根を張り翼をもって舞っている、タイトルのようだ。
    言葉にも当てはまるんだと書いていて気がついた。

    自分の中だけを理由にする他に、外の風景に目を向けよう。毎日が続きではないこと、なにかが見えてくること、使い回す日常がないこと。そういう視点をもてたことに感謝。

  • 田口ランディの豊かな知性を感じる一冊

    水平的な時間の連続した流れを見

    そこに垂直的な人間の心の深みを与え

    今の社会の歪みを見極める


    日常を見る視点のクオリティが増します

  • 『根とはルーツだ。ルーツのない人間はいない。翼とは意識だ。飛翔し、想像する力。根をもつこと、翼をもつこと。そのことを思い出し、それに支えられるなら、人はどのような環境においても、この世界にしっかりと関与して生きていける。』この言葉に何度自分が救われたのか。。大丈夫だ。そう思える強さを貰えた気がします。

  • 友人がこの人の本の感想を何冊もUPしてて、いつも響くことを書いていたので、いつか読んでみたいと思ってた。
    「いつか」じゃなく、すぐにでも読みたい本があって図書館に行ったら無かったので、その本を予約してずら~っと並んだ中から2冊借りてみた。
    90ページで断念した。
    なんだろう。
    タイトルが好きだ。選ぶ言葉も好きだ。
    だけど、どうしても読み進められない。
    この人の闇がダメだ。
    人の闇が嫌いな訳じゃない。味わえる闇もあるし、同調する闇もある。でも、この人のはダメだ。
    何だろう?半熟卵は好きだけど温泉卵は食べられない…あの感じ。
    なんだろう…座りが悪いな。
    とりあえず、借りたもう一冊と、予約した本を読んでみよう。

  • 内田樹の『子どもは判ってくれない』に引用されてたので読んだ。良かったー。2001年のだけど、「田口ランディっていい作家になったなぁ」なんて(超生意気だけど)最近思い始めた自分は、ああ、この頃からずっとつながっているんだ、と知りました。自分で体験し、自分の心で感じ、わからないことは率直に尋ねて、自分の頭で考えたことを、ぴったり等身大の言葉で書くランディさんの姿勢は、すごい、これは簡単にはできないよ、と思った。田口ランディの小説の裏側の世界がよく分かる感じで、これはなんなんだろうかと思った小説『マアジナル』の種のような話も書いてあって、ちょっと腑に落ちたのもよかった。

  • ランディさんの作品には、自分の中では残念ながらアタリ、ハズレがある。

    すごく心に響くシンクロさえする作品と、ページをめくるのが苦痛な何を言いたいのか、全く理解できない作品と
    ハッキリと分かれる。
    きっとそれは人それぞれ皆、違うと思う。

    この本はアタリ。

    広島に触れられていて、
    『被爆のマリア』を読んでいたので、すんなり入り込めたのかもしれない。

    『できればムカつかずに生きたい』と『根をもつこと、翼をもつこと』『コンセント』『アンテナ』『モザイク』は私の中では、シンクロ作品。

  • またまた、自分の価値観他を
    刺激されてしまった。
    有名すぎる殺人事件など、
    自分が被害者だったら?
    加害者だったら?と
    いつも考えさせられる。

  • 田口ランディという小説家の方がいるのは知っていたけれど、どんな人なのか、どんな文章を書くのかは知りませんでした。読んでみて、あ然。原発の話も、呪術の話も、若かりし頃のダークな話も、真っすくな気持ちで、真っ直ぐに、表現していて、爽やかな気持ちになりました。まさにビートルズの「Let it be」。

  • 2002/3/9読了

  • いろいろと考えさせられる、つまり自分がふだんあまり考えていないなぁと思い知らされるエッセイ集です。

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プロフィール

1959年生まれ。2000年、長篇小説『コンセント』で衝撃的デビュー。以来、人間の心や宗教、原爆等をテーマに独自のスタンスで執筆を続けている。著書に『マアジナル』『サンカーラ』『指鬘物語』等多数。

「2017年 『逆さに吊るされた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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