「読者」の誕生―活字文化はどのようにして定着したか

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794966407

作品紹介・あらすじ

グーテンベルク以後、活版印刷術はヨーロッパじゅうにひろまり、本やパンフレットが大量に印刷されるようになった。だからといって、人々はすぐに本を読むようになったわけではない。「読む」という、ごくありふれた日常的な行為にも歴史がある。今日の私たちがそうであるような「読者」はいつごろ、どのようにして誕生したのだろう。イギリス17世紀、ホッブズ、ミルトン、デフォーたちの言論活動にわけいり、近代ジャーナリズムが成立し、手書きや口頭にかわって活字文化がコミュニケーションの中心となる時代をよみがえらせる。

感想・レビュー・書評

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  • 著者:香内三郎(1931-2008)コミュニケーション史

    “グーテンベルク以後、活版印刷術はヨーロッパじゅうにひろまり、本やパンフレットが大量に印刷されるようになった。だからといって、人々はすぐに本を読むようになったわけではない。「読む」という、ごくありふれた日常的な行為にも歴史がある。今日の私たちがそうであるような「読者」はいつごろ、どのようにして誕生したのだろう。イギリス17世紀、ホッブズ、ミルトン、デフォーたちの言論活動にわけいり、近代ジャーナリズムが成立し、手書きや口頭にかわって活字文化がコミュニケーションの中心となる時代をよみがえらせる。”
    http://www.shobunsha.co.jp/?p=1449

    【目次】
    「イコン」「イメージ」論争の歴史的意味-近代開幕期における影像と言葉
    聖書の「四つの意味」とその解体-「字義通り」の読みの優位
    「近代的」読み方の誕生-「読むこと」の効力測定様式
    「週刊」新聞の社会的定着-定期性をもったジャーナリズムの出現
    ピューリタン革命の「言説」空間-ライターの想定した読者像とその論理
    「手書き」論文から「活字」の世界へ-ホッブズの二つの論争と論証の方法
    クロムウェル治下における「寛容」の限界-ジェームズ・ネイラーの「ブリストル入城事件」
    イギリスにおける「カズイストリー」の運命-近代ジャーナリズム成立論史序説
    「仮面」の操作と「言論」主体の成立-ケース神学の世俗化と近代ジャーナリズム

  • 図書館2F閲覧室 019||Ko95

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著者プロフィール

香内三郎(こううち・さぶろう):1931-2006年。東京大学文学部卒業。東京経済大学教授を経て、同名誉教授。

「2023年 『読み書き能力の効用』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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