毎日ワールド・ミュージック1998‐2004

著者 :
  • 晶文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794966759

作品紹介・あらすじ

圧倒的にアメリカからの音楽情報にさらされている日本にいると見えないが、ヨーロッパでは、ワールド・ミュージックがますます元気だ。多くの移民が音楽にルーツをもとめ、人の交流がまた多様な音を生んでいく。マリのスター、アビブ・コワテは、ジミ・ヘンやストーンズ、ピンク・フロイドを聞いて育った。でも彼の音楽の芯はアフリカ的だ。もちろんポップな仕上がりだけれど。バスクのフェルミン・ムグルサは音楽でバスクの独立をめざしている。メッセージが詰まった彼の音楽は、ダブ、レゲエ、ヒップホップがまざったごった煮みたいだ。地中海、バルカン半島、アイルランド、トルコ、南米はキューバからブラジルまで、それぞれの社会の必然から立ちあがる音楽は力強く、やさしい。ワールド・ミュージックがもたらす健全さに共感をこめてつづる58の音楽コラム。

感想・レビュー・書評

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  • 1970年代、ニール・ヤングやジャクソン・ブラウンなどについて書いた北中さんの文章が好きだった。
    そのうち北中さんは、ボーダーをひょいと越えてブラジルやアフリカの音楽に関心を広げていった。

    この本は、10年前から15年くらい前のCDジャーナルの連載記事を中心にまとめられたもの。世界中のあらゆる地域の音楽が取り上げられている。中でも、アフガニスタンやパレスチナの音楽を取り上げた記事が印象的。ポピュラー音楽って何?どうして世界中いたるところで音楽が奏でられているのだろう?

    北中さんの飄々とした語り口は変わらない。表面ほソフトだけどとても刺激的な本だった。

    (図書館より)

  • 紹介されている数々のアルバムの中から、自分なりにヒットするアーティストをピックアップして注文。まずはピュアな気持ちで、聴いてみるのが一番ではないか・・と思う。今は、You-tubeもあることだし、ワールドミュージックのガイドブックとして最適。

  • ちょっと取材時点が古いが,広義のワールドミュージックの網羅的なエッセイ.リファレンス的にも使える.ただ,個人的に最も興味のある中央アジアや中国あたりが手薄なのは残念.

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