前川國男 賊軍の将

著者 :
  • 晶文社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794966834

作品紹介・あらすじ

日本の近代建築を代表する建築家前川国男(1905-1986)のはじめての評伝。東京文化会館、紀伊国屋書店新宿本店、神奈川県立図書館・音楽堂。京都会館。埼玉会館。国立国会図書館新館。など。前川の建築はいまも多くの人々に愛され、同時に、近代建築のめざしたものとは何だったのかを問いかけてやまない。その生涯と仕事の核心をたどり、近代建築の初心をあきらかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 前川が私費を投じて完成した建物の漏水を保証した話は有名だが、丹下健三の「竣工写真を撮ったら後はご自由に」と言ってのけたエピソードは唖然とするほどの好対照だ。

  • 前川國男強化月間その1。

    前川國男が生きていた時代は日本に”建築”や”設計”が輸入されたばかりで、高い思想や建築家の理想といったものを、今よりずっと声高く言い続けていかなきゃいけない時代だったようです。

    日本建築史の授業でマサト氏がベタ褒めしていた戦後すぐに建設された紀伊国屋書店の写真があり、ああこれ前川國男の設計だったんだ、、と改めて分かりました。これもうないんだろうなぁ。見てみたかったなぁ。

    私たちの生きている今の建築は、建設技術が進歩してよくわからないものになってきているなぁ。って思いました。すごいんだけどすごいのが分かりにくいっていうか…。

  • 現代のコンペの仕組みを確立させ建築と社会との関係について一石を投じた人物。また、東京文化会館を建てた人。東大の様子や人脈について書かれていたのが頭に残っている。歳の順で岸田日出刀、前川国男、丹下健三、磯崎新等々。コルビジュエの元で学んだことからコルビジュエについてや同じ時代に日本で手腕を発揮したアントニンレーモンドについても触れている。

    本筋とは関係ないけど『あまりの多忙さに子供は持てないな』という本人の考えが記述されているところも頭に残っている。

  • 「人間はおいしくなくてはいけない」という名言を残した人の評伝。

    経済合理主義の論理ではない、新しい価値観の論理を建築に見いだそうとした人の生涯をたどる。

    経済の勝ち組が作りあげた灰色の都市は、耐震や長周期振動、構造計算など、安全性が問題視されるようになった。

    前川國男のこだわりは、「建築」の意味をあらためて考えさせてくれる。

  • 朝日新聞に陣内秀信の<a href="
    http://book.asahi.com/review/TKY200510110178.html">書評</a>。

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