そうかもしれない

著者 :
  • 晶文社
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本棚登録 : 40
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794967060

作品紹介・あらすじ

八百屋や魚屋に買ったものを忘れてくるようになった。それがはじまりだった。五十余年連れ添った妻が脳軟化症を病み、けんめいに介護する夫もがんにたおれる。貧窮と孤独のさなかで過酷な運命にさらされた老夫婦におとずれた至上の愛を描く。「天井から降る哀しい音」「どんなご縁で」そして感動の絶筆「そうかもしれない」にいたる不朽の名作3篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 耕治人(こう はると)氏(1906~1988)、初読み作家さんです。「そうかもしれない」、2007.2発行です。共に80歳を過ぎ(同い年)、50余年連れ添った妻が認知症に、介護する夫も口腔内癌に。妻は特別養護老人ホームに、夫は大学病院に。妻が付き添いの人に連れられて車椅子で夫の病院に面会に来た時、「この方がご主人ですよ」の言葉に、妻は「そうかもしれない」と。老夫婦の愛を描いた著者の「絶筆」だそうです。

  • 恍惚の人と同じ分類に属する本。
    ずっと先に見えていた老いが、実はすぐ傍まで来ていることを知ってしまって、考えておかなきゃ・・・と思って読んだ本であります。

  • 堀江敏幸さんのエッセイ『回送電車3』より

  • この物語をフィクションとしてテレビ・ドラマや映画で見たら、鼻白むかもしれません。しかし、これはドキュメンタリー(私小説)であり、かつ極上のラブストーリーです。

  • 最後の白樺派といわれる作家だそうです
    今まで苦労をかけた奥さんが認知症に、そして自分もガンにおかされ。
    奥さんが夜中にちびったおしっこが流れる様を、透明で美しい水と。
    奥さんの下着はボロボロなのに、夫である自分の下着は、新しい下着が上下組で次々でてくる。
    そんな自分を支え続けてくれた老いた妻に、深い感謝をささげる耕治人さんなのです。

  • 著者の遺作。ドラマ化されたので、氏の作品では最も有名だと思う。

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