草は歌っている

  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794967206

作品紹介・あらすじ

自由は不幸だ。抑圧された人間にとって、残された自己証明の唯一の道とは、抑圧者を殺害する以外にはないのか?アフリカの植民地を背景に意図された、暴力と血の匂いにみちた破滅の物語。2007年ノーベル文学賞を受賞したドリス・レッシングのデビュー作(1950年発表)。

感想・レビュー・書評

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  • 南アフリカの貧しい白人農民の妻が殺されるところから始まる。
    何があって、こうなったのかが語られ始める。なんとなく、居場所を失って結婚したくなる女と、孤独に耐えかねた男が、それぞれ自分のニーズで結婚するが、相手の気持ちを理解できない。
    また、アフリカという環境下での人種問題、貧困と、そこからくる孤立など現代でも十分にあり得る話。夫婦が落ちてしまった状況は、誰にでも起こりうる普遍性をもっている。

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