月3万円ビジネス

著者 :
  • 晶文社
3.52
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本棚登録 : 886
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794967619

作品紹介・あらすじ

非電化の冷蔵庫や除湿器、コーヒー焙煎器など、環境に負荷を与えないユニークな機器を発明する藤村靖之さんは、「地方で仕事を創る塾」を主宰している。発明は、社会性と事業性の両立を果たさねばならない。真の豊かさを実現するために、「月3万円稼げる仕事の複業」「地方で持続的に経済が循環する仕事づくり」「"奪い合い"ではなく"分かち合い"」など、藤村さんの考え方と、その実例を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 【働くが、労働ではない】
    月3万円だけ稼ぐに設定するといろいろなことができそうです。
    しかし、3万円を稼ぎ出すために150時間もかかると意味がないです。
    時給200円になってしまいます。
    3万を稼ぐために週2時間、月8時間労働するというのであればいいです。

    老後の足りない分を補うかたちであれば、3万円x4つで12万円で十分でしょう。
    ただ、労働時間として月40時間程度におさまっていれば最高です。

    しかし、基本的に好きなことで稼ごうとするので、休みなく働いてもストレスにはならないのでしょうね。
    月240時間ぐらい働いても、労働とは感じないのでできてしまうのです。

  • サブタイトルに「非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法」とあるように、
    いわゆる起業のためのビジネス本とは一線を画したエコにも通じる内容の一冊です。

    藤村さんは「愉しい非電化―エコライフ&スローライフのための」という本も書かれていて、
    また「非電化工房」というエコな活動を積極的に展開されている方です。
    焚き火でコーヒー豆の焙煎が出来る道具を作ったり非電化冷蔵庫を作ったりと、
    非常に興味深い道具を次々と世の中に出している方でもあります。

    この本は単なる起業のためのノウハウ本ではなく、
    非電化素晴らしさや環境に負荷をかけない生活の良さを唱えるとともに、
    常識にとらわれない発想法などを紹介している一冊です。

    「月3万円しか稼げない仕事でも10集まれば月30万円になる」という点などは、
    今までに無い発想だなと感心しました。
    月3万円の仕事を10実現できるかどうかという点は難しいところですが、
    そういう考え方もあるんだなという点は素直に感心しました。

    アイデアがあれば何も都会で無理して働く必要も無く、
    家賃や物価の安い地方に居を構えてノンビリと仕事をする。
    ”奪い合い”ではなく”分かち合い”の仕事を提唱する藤村さんは、
    「地方で持続的に経済が循環する仕事づくり」を目指して活動されています。

    実際に「月3万円程度のアイデア」を展開している例を紹介しながら、
    エネルギーを使わずお金も使わないで実現出来る豊かさを追求する本書は、
    読んでいてワクワクしてしまうようなアイデアが詰まっています。

    創造的なアイデアを求めている方にもオススメの本書は、
    ノンビリとくつろぎながら読んでいくのにうってつけだと思います。

  • この本はバリバリ稼ぎたいという人には向きません。それは月3万円というタイトルを見ても明らかです。

    地方で仲間と協力して、持続可能で人が幸せになれることをビジネスのテーマにするというのがコンセプト。

    月3万円ビジネスにおいて、著者は

    ・競争が少ない領域がある
    ・10個やれば月30万になる
    ・暇な時間にできる
    ・仲間と協力する分かち合いのビジネスができる
    ・いい人とビジネスするから過度な競争はない
    ・インターネットでは売らない
    ・借金は0で始める

    と言います。

    前半50ページまでは上記のようなコンセプトの説明、そのあと実際の3万円ビジネスの実例を21個紹介、残りは前半に出てきたコンセプトの詳細化となっています。

    この本は読んでる人がどこに住んでるかで評価が変わってくると思います。大都市圏に住んでる人は低評価をするでしょう。でも田舎に移住したいと思っている大都市圏住まいは高評価するかもしれません。また、すでに田舎暮らししてる人も高評価する気がします。

    田舎でゆっくり争わずにちょっとしたビジネスをしたいという方は読んでみて得られるものは多いと思います。

  • 月3万円くらい稼げるビジネスをテーマに、愉しく稼ぐ考え方を紹介してます。これからの「働き方」の参考になるかなと思い、手に取りました。
    「エコ」「再生可能」「分かち合い」とかの単語が出てくると、これまでその胡散臭さ(?)にアレルギー反応が出てどうも敬遠しがちだったのですが、最近はこういう考え方も分かるなあと思いながら読んでました。歳をとって価値観が変わってきたのかな。
    本書の中では43個のセオリーとともに、具体的にいくつかビジネスプランも紹介されてます。ひとつひとつ欲張らない、ビジネスの基礎となる考え方を示唆しているので、これを機に自分なりによく考えたいものです。

  • 副業ではなく複業。暮らしを安定させるには、リスクを集中させずいくつか分散した先からバランスよく収入が入ることと、支出を大きくしすぎないことが大切。その考え方を、より実践的で楽しい形で実現しようというコンセプトの1冊だったと思います。自転車好きの友人から紹介されたのだけど、奥トレもこの1つには十分にできるコンテンツだし、もういくつかを合わせれば自分も実現できるんだろな~とか。そういう意味で自分のしてきたことを振り返りながら、この国じゅうにいるそんなアイデアマンな人たちとこれから話していけたら楽しいなとか思った1冊でした。

  • 買いの一冊。

  • 2012年10月 07/80
    複業、地方、ワークショップ、自給自足と個人的に好きなワードが並んでました。自分ならなにをやるかなと思いながら読んでみると発見があると思います。思いつきのいくつかを試してみたいなぁと、とりあえずメモっておきました。

  • 起業のインスピレーションにはいいかも。まんまパクッて、一度やってみてもいいかも?

  • 月三万円ビジネスとはなんぞや、その考え方、実例etc…正直な感想としては、なんか胡散臭い。イマイチ信じることができない。あんまりにも都合のよい予測が多すぎないかい?と。
    月三万円ビジネスをやらない人がたくさんいる前提の月三万円ビジネスも多いし、その余裕がある人ってどれくらいいるのかな?と考えてしまうような内容も。数字遊び、と本人も書いてはいるけど、妙に数字を出してくるあたりが胡散臭さを増してる気がする。
    都市部に住んでる人と、田舎に住んでる人とで感じ方が違うのかも。あくまでもコンセプトを説明する本、として割り切るべきか。発想自体は面白いと思ったのだけれど。

  • 月30,000円稼げるビジネスが20個ほど例として載っています。
    月30,000円稼ぐと言う事は思ったよりも難しくないということが感じられます。

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著者プロフィール

1944年生まれ。工学博士。日本大学工学部教授。非電化工房、発明工房、発明起業塾などを主宰。科学技術庁長官賞、発明功労賞などを受賞。電化製品の非効率性を説き、電力を使用しない家庭用機器を設計・製作する(代表例に冷蔵庫・除湿器・掃除機・髭剃など)。さらにそうした研究成果を、インフラ整備が行き届かないモンゴルやナイジェリアなどの地域に対して提供している。

「2020年 『新装版 月3万円ビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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