- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794968210
作品紹介・あらすじ
「大阪都構想」住民投票の裏で行われていたおそるべき言論弾圧の実態! デモクラシーは、いとも容易く独裁政治(ブラック・デモクラシー)へと転落する可能性をはらんでいる。平成27年5月に行われた橋下維新による「大阪都構想」住民投票を事例に、民主主義ブラック化のおそるべきプロセスを徹底検証。日本が直面する民主主義の危機に警鐘を鳴らし、民主主義の根幹について学び直す礎とする「民主政治の取扱説明書」。
感想・レビュー・書評
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橋下徹は確かにPublic enemyであるのだが、民主主義イコール多数決、というミスリードを扇情的に語る藤井聡もまた信用できない。
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大阪維新の会に政治プロパガンダに対抗した側からのデモクラシー論
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大阪都構想をめぐる住民投票で、橋下元大阪市長と維新の会がどれだけデタラメなことをしていたかということは、よくわかった。
ただ、民主主義がポピュリズムに堕したり、独裁者を生んだりする危険性があることはなんとなくわかったが、そのメカニズムをもう少し丁寧に説明してもらえるとよかったのではないか。全体的に、論述ががやや乱暴な感じがした。 -
大阪都構想を中心とした、橋本氏の言説に対する検証。
というより、多数決とは民主主義の最終手段なのか?という問いに始まり、民主主義の形を問うものなのか、と思って読み進めていたのだが、いろいろ細かい点について検証をし始めるとなんだか、この論の運び方がどうも、と思う箇所がちらほら気になってしまった。
弁論と民主主義、言葉と民主主義は分かちがたいものなのだから、そのことを自覚しているのか?と思う箇所もあった。
もっと抽象的でもよかったのかも。