NOと言えない若者がブラック企業に負けず働く方法

著者 :
  • 晶文社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794968463

作品紹介・あらすじ

どんとこい!ブラック企業。若者のための労働相談のNPO法人POSSEの事務局長として、数多くのトラブル事例とむきあってきた著者が、危ない会社の見分け方、現場での対処法、知っておくべき法律知識、交渉する際のポイントなど、具体的な処方箋をまとめる実践的マニュアル。困ってる若者必携の、職場で身を守る技術。大野更紗氏、古市憲寿氏との鼎談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 若者ではありませんが、参考になる箇所が多い本でした。

  • 用語が難しく読みにくい。後半に対談の様子が載っていますが、相手に同じ事を突っ込まれていたのが印象的です。教科書だと思って読むとためになるかも。労働基準監督署に行くときは相談ではなく申告で、というのが一番の発見でした。

  • すばらしい!労働者として、とても勇気づけられる。日本で販売されるこの手の本は、油断すると企業・経営者側の味方をする本音が垣間見えて残念なことが多いが、この本では「労働者の味方」という立場がぶれることがない。「日本企業はデフォルトがブラック」と言い切っているところも爽快!

    日本で働く以上、ブラック企業問題は避けて通れない。ブラック企業に捕まったときにどうするか、相談窓口、雇用保険のもらい方、そして会社との戦い方……までがマニュアルのように述べられている。

    図書館で借りたのであるが、繰り返し読みたいので購入しようと思う。

  • 企業論を扱っている内容として、一番読み応えがありました。かなりの良書。

    内容
    就職活動(=就活)に際しての心構え
    ブラック企業の見分け方・それでもブラック企業に入社せざる負えない状況。
    ブラック企業に入社した際の対処法 
    労働者の権利ー失業保険やどのような専門家へ相談すればいいのか。
    最後に、本著POSSE代表の川村遼平氏・難病患者として情報を発信されている大野更紗氏、そして若手社会学者として有名な古市憲寿氏の対談です。

    近年、過労死・過労自殺など企業による若者の使い捨てが目立っています。正社員になるために何百社とエントリーし、お祈りメールを送られ、自己否定される。そうすると、自分自身が全て否定されたように感じ、ブラック企業と分かりつつも入社せざる負えない過酷な現状があります。

    仮に東証一部の有名企業に入社できたとしても、入社後も選抜試験と称し、月80時間以上の時間外労働をさせ、そこで上手くできない/上司の判断等で足切りを受けます。精神疾患・障害になり、心身ともにボロボロになる。

    生きることがこんなに過酷なのか。
    働くために生きるのではなく、生きるために働くことが一番なのに労働者を酷使する現状を打破できないのか。
    そういった視点からこの書籍は書かれています。
    若者の甘えや能力不足を指摘する有識者がいますが、甘えることも一つの手段や考え方として大切なことだと思います。日本の総労働人口の減少が問題となり、女性の社会進出が叫ばれています。

    考え方は素晴らしいですが、配偶者控除の撤廃が問題となっています。働くことは強制ではありません。
    仕事を重視する、家庭を重視する、仕事と家庭の両立をはかりたいなど多様な価値観を共有した上で選択肢を増やす方法を模索していくことが期待されます。
    また、男女・高齢者・外国人・障害者など関係なく、働き手が安心して生活できる労働環境にすることが次世代に対する投資や責任になってくるのではないでしょうか。
    そうすることで、日本の人口減少率の歯止めにもなると考えています。また、今だけでいい・自分達だけで責任は後の人々が…という視点を少なくしていくことが鍵だと思います。

  • いきなり会社n窓口には相談しないで行政の窓口に相談するのが良い。
    もっとも緊急性が高い場合は、明日から行きません、と言ってしまえばよい。会社が約束を守っていないときに、こちらだけが律儀に約束を守る必要はありません。

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著者プロフィール

1986年千葉県生まれ。労働相談を中心に若者の貧困・格差問題に取り組むNPO法人POSSE(ポッセ)事務局長。東京大学大学院博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員(DC1)。著書に『若者を殺し続ける ブラック企業の構造』(角川oneテーマ21)、共著に『就活とブラック企業』(岩波ブックレット)、『ブラック企業に負けない』(旬報社)など。

「2014年 『NOと言えない若者がブラック企業に負けず働く方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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