インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ

  • 晶文社
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本棚登録 : 232
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794968692

作品紹介・あらすじ

ウェブとSNSの発達で、いまや世界は「150人の村」になり、われわれは原始人に戻った? こんな大胆な仮説のもと、〈原始時代2.0〉におけるビジネス/マーケティングの新常識を、インフォバーンCEOの小林弘人と、日経ビジネス プロデューサーの柳瀬博一がレクチャー。これからのIT社会のトレンドがわかる、メディア、広告、マーケティング関係者必読の「新世紀ビジネスモデル進化論」。

感想・レビュー・書評

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  • こういう話はやっぱり本で読むのが一番入りやすいな。
    ネットが普及したことで変化した世界を網羅的に語る。
    誰でも発信できる、さらに誰でも作れるところまで環境が整っていく中で
    プロの役割も、変化していかなければならない。
    情報のキュレーションだけでなく、
    まとめたところから生まれる視野、解説、解析などに比重が移っていく。
    ビッグデータも集めるだけでは意味がなく、
    どう生かした使い方ができるかが肝心。
    プラットフォームを持っているものが強かった時期はもう終わって
    個人の能力で差が出ていく時代に。
    誰でも発信できるようになったからこそ、
    発信するだけでは何もしていないのと同じ。
    何かを動かしてこそ影響を与えてこそ、発信したと言える。
    アートとサイエンスという、仕組みの違う視点を
    バランスよく組み合わせなければ、狙った効果は生み出せない。
    どこでも同じようなものが手に入るとき、
    結局残るのは、個人の関係。
    友達として把握できる人数にはだいたいの上限がある。
    山ほどある情報の信頼性、自分にとって有用かどうかの選択は、
    それを発信しているのが誰なのか、という点に行きつく。
    どこを取っても刺激的な本で、
    今の状況、これからの変化を分かりやすく教えてくれる。
    手元に置いておきたくなる本。

  • Internet

  • インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ

  • インターネットは、私たちを「巨大組織の中で生きる現代人」から「小さな村で活動する原始人」に先祖返りさせた。ただし、それは退化ではない。むしろヴァージョンアップである。私たちは「原始人2.0」なのだーー。
    本書は、そんな仮説をもとにした対談本。

    対談の雰囲気がわりとテキトーなので、ゆるく読めるのはよかったです。
    ただ、お二人とも、あれこれ言う割に基本的に楽観しているというか、あまり危機感ないっすね… 世代間のギャップかな。
    何を論じても外野から中立の立場で話してる感じになるのは、編集者という職業柄…?

    自分がどんな村に所属しているのか、その村に何が提供できるのか考えよう、わからなくなったらスナックに行け、って話は好きでした。

    「つながりたいのは『カラダ』以上に『心』だから、相手が年を取ろうが、歯が抜けようがシワシワになろうが、その人が好きだったらずっとついていく。
    さらに言うと、スナックと洋品店と理容・美容店は、半径数キロの顔の見える数十人から数百人の常連客で成り立っている。まさにギャートルズ的な『村』を形成することで、ビジネスになっている。」(p.139 第3章 ハイテク・バーバリアンだけが生き残る)

  • 「広告」から「狭告」へ。広くあまねく大衆に語りかけるのではなく、自分の周囲から情報を得て、自分の周囲に発信する形への転換。そこでのアイドルになれば、さらに広く発信されることも、という形に。そして、一芸だけのスペシャリストではこの先苦しい。全て自分でやるとか、何かと何かを掛け合わせて価値を生み出すかしていかないと、と。/以下備忘録的に。/予期できないものや立証しづらいものを作ることが今求められていることで、「未定調和」こそ最も知的で野蛮/お前のソーシャルグラフがつまらないのは、お前自身がつまらないからだ/一芸しかなくても食えていける商売が永遠にある=「営業」/大前提、己がサービスを愛してこそ、サービスが愛される、十分条件ではない/顧客をも巻き込む形のコンテンツがあつい

  • まず、この本のタイトルを見ると、「原始人に戻る」という表現をネガティブに捉えてしまう人もいるかもしれません。
    しかし、この本で原始人に戻るということは、文明的な進歩を否定するようなことではなく、私たちの「コミュニティ」の規模が原始時代と同じサイズになったということです。

    私たちの社会は、効率的に合理的に生産活動をするために、自治体、会社などの組織はどんどん大きくなってきました。しかし、インターネットの登場によって、多様な趣味嗜好が生まれ、それを物理的な距離をとりはらって共有することが出来るようになりました。

    私たちは、今まで以上に複数のコミュニティに所属するようになり、そのひとつひとつの規模は原始時代の「村」のような小さいものになってきた、というのがこのタイトルの背景です。

    (と、これで300文字とは・・・!)

  • 私が初めてWebサイトを作ったのが19年前、Yahoo!Japanできた翌年でした。

    まだ「ホームページ」が少ない時代にどこかの企業や大学のを見ながら、HTMLも何もわかってないのにあれこれいじくりまわして遊んでいました。その後、それが生業になるとは思ってもいませんでした。インターネットって、世界を変える!と思ってましたが、漠然とした思いでした。
    私自身に限れば当時はある意味フツーのOLさんでしたがその後の人生を大きく変えてくれ、取り巻く環境を変え、未来も変わりそうです。

    小さく、大きくとアメーバーのようにインターネットの世界は現実を取り込み、生活に入り込んできました。
    メリットデメリットありますが、それはインターネットに限った事ではありません。ちょこっとスピード感が違うだけです。インターネットという「道具」を使うのは、私たち人間です。私たちが道具ではありません。

    一般化すればするほど、また、現実の生活に溶け込むほど、法律やルール付けが必要ですが、本来持っている自由や自主性は失わずにいて欲しいと思います。
    そして、3年後いや1-2年後には「原始人」からまた違う方向に変化しているでしょう。その時、この本を読み返して懐かしく思うのでしょうね。
    今までと今とこれからの為の一冊だと思います。

  • 結局なんなんだ、と言われるとひと言では言えないけれど、おもしろかった。自分が思ってたことが書いてあった。
    いいものは実は自分たちの中にあったり、できてたりするのに、共有できてないからチャンスを逃してるんだ、って話や、地方でも都会でもスナック、洋品店、理容店・美容院、が生き残ってるのはそこを切り盛りするひと、の存在が大きい。そういう人の愛と熱量が大事、みたいな。

  •  SNSの世界はそんなに大切なものなのだろうか。
     人は大きな興奮を求め生きているがその裏側には大きな無駄が含まれているという事は考えていない。この状況を打破することが今のこの時代一番大切なこと。

     このまま無法図にネット世界を広げていくと原子力発電所の事故以上に深刻な害を被ることになる。

     それのアンチテーゼによる原始人ではなさそうだ。
     人はすべての富をいずれ食い尽くす。その時初めて原始人に戻ったと感じるのだろうか。

     タダ乗りを包括できるぐらいのSNS社会ができ初めて本当のネットコミュニティーが完成するだろう。

  • 文明が築き上げてきた巨大な組織の中で生きる現代人から、小さな村で活動する原始人に先祖帰りさせた。10〜100人の沢山の小さな村に属し、コンテンツをバラバラに消費する。背後の文脈を読み解いていく力が必要とされる。

    無力な原始人ではなく、コミュニケーションの規模が個別判別できる人間サイズになったということでした。皆が同じマスメディアを消費する時代の、その次の情況。

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著者プロフィール

1965年長野県生まれ。株式会社インフォバーン代表取締役Co-CEO。株式会社デジモ代表取締役CEO。ビジネス・ブレークスルー大学教授。「ワイアード」「ギズモード・ジャパン」など、紙とウェブの両分野で多くの媒体を立ち上げる。日本初のブログ出版、オーディオブック、3Dプリント可能なコンテンツなど、つねに新たなメディアのかたちを追求。1998年、株式会社インフォバーンを設立し、国内外企業のデジタルマーケティング全般からウェブメディアの立ち上げ・運用などを支援。2012年、株式会社デジモを設立し、3Dスキャナーを用いた身体3D化サービスを行う。主な著書に『新世紀メディア論』『メディア化する企業はなぜ強いのか?』『ウェブとはすなわち現実世界の未来図である』。主な監修・解説書に『フリー』『シェア』『パブリック』『MAKERS』ほか多数。雑誌『WIRED.jp』エディトリアル・アドバイザー。「共創」をテーマにしたメディア『cotas(コタス)』の監修を務める。

「2015年 『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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