月3万円ビジネス 100の実例

著者 :
  • 晶文社
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本棚登録 : 232
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794968845

作品紹介・あらすじ

「月3万円ビジネス」とは月に3万円しか稼げないビジネスのことだ。いいことしかテーマにしない。このビジネスはたくさん有る。なにしろ月3万円しか稼げないから、競争から外れたところにある。奪わないで分かち合う。みんなで愉しみながら仕事を創る……。
2011年刊行の『月3万円ビジネス 非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法』でこのアイデアを発表したところ、日本各地でワイワイガヤガヤ仕事創りが始まった。
自然の恵みで生きる、オシャレなエコ、人と人を温かく繋ぐ、孤独でなくする、農村に人を惹きつける……など、カテゴリーに分けて100個の実例を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 藤村さんの考えは現代社会に新たなチャレンジをさせてくれるだろう。
    仕事とゆう概念を全くもって変える藤村さんのアイデアは豊かなニッポンへの兆しとなるのかもしれない。だれもが出来ることではないが、だれかが一つ行動をおこせば、数珠繋ぎのように増えて行くのだと思う。この世の中に対してそこに正しい道というものを示しているからだと思う。

  • 本書の著者、藤村靖之さんが出演しているラジオをたまたま車で聴きました。
    「月に3万円稼げるビジネスをたくさん考えています。1つのビジネスには2日しかかけない。10個やれば20日しか働いていないのに30万円。家族で十分に暮らせます」
    藤村さんは、そんなことを話していました。
    「面白いことを考える人がいるものだ」と興味を持ち、図書館で借りてきました。
    書名の通り、3万円ビジネスの実例を100個紹介しています。
    都会で野菜づくり、井戸を掘る、窓に花を飾る、ワークショップガイド、巣箱づくり、商店の人のための育児サービス、酵母ビジネス、機会を修理する、エッセンシャル・オイル、薬草ワークショップ、有機野菜のガレージセール、高齢者のパソコン教室、中古の太陽光発電、オシャレな焼き芋屋、電車マルシェ、ママカフェ…。
    ざっと紹介しただけでも、実にバラエティー豊か。
    中には、「ローカルエバンジェリスト」「アースバッグハウス」など聞き慣れないものもありますが、100個のうち実に、8割は誰かが実施した例なのだそうです。
    しかも、ユニークなのはこの「月3万円ビジネス」のお約束。
    ①いいことしか仕事にしない②奪い合わないで分かち合う③支出を減らす④ノーリスク⑤2日しかかけない⑥みんなで生み出す⑦インターネットでは売らない―の7つのお約束があります。
    端的に言えば、難しく考えないで、みんなでワイワイガヤガヤ生み出す仕事のようです。
    自分なら何が出来るだろうと考えながら、愉しく読みました。
    やってみたいのは3つ。
    1つめは、「1枚のチラシ」。
    都会では広告のために膨大な電力や紙が使われています。
    そこで2人1組でエスカレーターの上下に立ち、回覧式のチラシを渡します。
    たとえば、下で渡した回覧板式のチラシを上で回収する。
    電気は使わない、紙が無駄に捨てられることもない、しかもエスカレーターに乗っている間は暇なので熱心に見てくれます。
    2つめは「遺影ビジネス」。
    遺影を準備してから死ぬ人は少ない。
    せっかく人生を全うしたのに、遺影の写真が貧相では気の毒。
    そこで、生前に遺影を撮影することをビジネスにしてしまった方が実際にいるそうです。
    私はカメラの腕はからきしですが、一応、新聞記者をしており、笑顔の素敵な写真を撮って相手に喜ばれ、相手に喜ばれたことで自分も喜んだことがあります。
    腕を磨けば出来そうですし、やりたいビジネスです。
    3つめは「ローカルライター」。
    一応、新聞記者として、取材して記事を書くことを生業としているので、取っつきやすいビジネスです。
    実は、雑誌が売れずに廃刊、休刊が相次いでいます。
    どこの出版社も経営が苦しいので、フリーの記者やカメラマンに仕事を委託するケースが増えています。
    ただ、フリーであっても出版社は2人分の手当てを支払わなければならず、しかも交通費も必要です。
    そこに、ローカルライターというビジネスの需要が生まれます。
    本書によれば、特別優秀でなくても良く、文章力も写真力も5段階のうち、「レベル3以上なら原稿は採用される」とのこと。
    うん、これなら出来そう。
    さて、「仕事をつくる」というと、特にバブル期を駆け抜けた中高年は産業振興や企業誘致という発想にとらわれます(今だとIR施設誘致もでしょうか)。
    ただ、人口減少が進み、市場が急速にシュリンクしている現状では、産業振興も企業誘致もなかなか困難です。
    そんなに大上段に構えず、足元に目を凝らせば、ビジネスの芽は無数に転がっています。
    たとえば、スーパーの撤退で「買い物難民」と言われる高齢者が増えています。
    そんな高齢者の買い物の足を代行するのもビジネスになるかもしれません。
    そんな小さなビジネスを積み重ねていけば、十分に暮らしが成り立つという見立ての上に、本書は書かれています。
    とても現実的な視点だと思います。
    件のラジオ番組で、藤村さんは「月12万円の収入で中学生の子供が2人いる4人家族が貯金をしながら暮らせるモデルをつくる」と語っていました。
    そんなモデルが出来るなら、子育て世帯にとって恩寵になるだけでなく、「老後破産」や「老人漂流」なんて言葉もなくなり、悲惨な景色は一変するでしょう。
    イケダハヤトさんではありませんが、人口減少の進む成熟社会では、いくら努力をしても経済的に成功を収めるチャンスにはなかなか恵まれません(だから努力をするなとは言いませんが)。
    ないものねだりをして不満を抱え込んで暮らすよりは、慎ましくても他人に喜ばれながら生活する方がよほど健康的で現実的です。
    本書を読んで、そろそろ発想を変えなければと思いますが、バブルを後方から見て育った中年の私には、それなりに染みついてしまったものもあって、なかなか難しいのが現実です、ハイ。

  • 事例は面白いけど、文体や考え方が、著者が蔑視している「オジサン」のそれそのもので、かなり厳しいものがある

  •  月2回で3万円。
     これを3つほどやるだけで暮らせていけると思いませんか?
     ノーリスク・ローリターンをモットーに、月3万円ビジネス100の実例集。

     読んでて、俺って何にもできないクソだなぁと思いました。

  • なかなかに面白い発想がたくさんあって、飽きませんでした。これは出来そう、から、これはちょっと技術がいるな、と思うものまで。実例をあげて、実際自分で考えるのが楽しく、こういう生き方もあるな、となかなかに感じ入りました。

  • 【書評】月3万円なら、何とか自力で稼げる気がしませんか?『月3万円ビジネス 100の実例』

    脱サラ、個人事業と聞くとハードルが高いかもしれない。
    個人事業だけで生計を立てるのは、固定給のサラリーマンと比べると少々難しく感じるかもしれない。
    では本業に加えて「月3万円」だけ稼ぐ副業と聞いたらどうだろうか?
    本書では月3万円稼ぐための100個の事例が掲載されており、そこから得られるヒントは大きい。

    本書ではネットビジネスは一切記載なく、ほとんどがワークショップ形式で稼ぐ方法が記載されている。
    中でも「非電化」や「自然」に関わるビジネスが多い。
    「野菜づくりワークショップ」はその1つだが、
    面白いと思ったポイントとして、

    ・ペットボトルを使う等、都会でもできる
    ・1回教われば、自分1人でできるようになる
    ・作ったものが残る(持ち帰れる)

    という点が挙げられる。
    「都会だから...」「やり方が...」という阻害要因に対して、うまくアプローチしている月3万円ビジネスだ。

    また「遺影撮影ビジネス」は驚いた事例の1つだ。
    月3万円ビジネスであれば、プロではなくとも
    「趣味や特技を仕事にできる」ということを教えてくれる。

    著者の藤村氏は工学博士で、非電化工作を得意とする方である。
    本書が非電化や自然を重視する理由が頷ける。
    ネットビジネスを否定するつもりはないが、
    あえてネットから一旦離れてみることで、
    発想が浮かぶこともあるのではないだろうか。
    そして個人的には両方を掛け合わせたら、
    より強いビジネスモデルになるのではないかと感じる。

    本書内で著者がおっしゃるように、
    月3万円ビジネスは「ノーリスク」である。
    だから失敗なんて怖くない。
    楽しみながら改善していけばいい。
    時間もそんなに取られない。
    まずは小さく、チャレンジしてみませんか?

  • 何かの罠にはまってないか、考える契機になった

  • 実例はなるほどーと思うものもあったが、ものづくり系のビジネスが多いように思えた。そういう意味でパッと実践できるものではなく、自分で月3万円ビジネスを作り出さなくてはいけないんやなあと思った。

  • ・モノ作りワークショップは、月3万円ビジネスと相性が良い。

    ・「みんなが愉しく生きていくためには」自分で考え主体的に
     行動できる人が育つことが大切。

    ・どんな機械でも直せる機械修理請負人が近くにいたら。

    ・杉皮で屋根を作る。

    ・「持ち寄り」「共同自炊」ならば、保健所の許可はいらない。

    ・田舎の面白さは、週に1日営業でも、7日営業でも、
     トータルの来客数は大差ないということ。

    ・「奪い合わないで、分かち合う」

  • いろんな起業アイディアも興味深いが、文章も警戒でショートショートのように面白く読める。無給で筆者の弟子入りをする気持がわかる気がする。考え方だけでなく、現実的なプランをいくつも出していて、かつそれをパクリ自由(コピーレフト)という点が非常に意義があり、説得力も高い。

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著者プロフィール

1944年生まれ。工学博士。非電化工房代表。日本大学工学部客員教授。地方で仕事を創る塾主宰。科学技術庁長官賞、発明功労賞などを受賞。非電化製品(非電化冷蔵庫・非電化掃除機・非電化住宅など)の発明・開発を通してエネルギーに依存しすぎない社会システムやライフスタイルを国内で提唱。モンゴルやナイジェリアなどのアジア・アフリカ諸国にも、非電化製品を中心にした自立型・持続型の産業を提供している。

「2015年 『月3万円ビジネス 100の実例』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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