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- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794969347
作品紹介・あらすじ
戦前に町の中にあった戦争の英雄・軍人像が戦後は平和を祈る裸体像に変わった。戦後に多く作られた動物園は、いまや財政難で、おいそれと野生のゾウを購入できない。多くの祭りは神輿を担いで盛り上がるが、江戸では仮装行列をして練り歩いた。
隣にあってしかるべきだと思っていたものは、常に刻々と変化している。
見世物、絵馬堂、美術館、動物園、お城、戦争……著者は見慣れた風景の中に、見落としてきたものを見つけ、新たな意味や価値を発見する。およそ150年の日本社会の変遷を、風景から掘り起こす歴史エッセイ。
感想・レビュー・書評
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幕末から現代に至る時間軸の中で、日本の祭りや絵馬、見世物といった風物詩や、戦争とそれを記録する写真、博物館、美術館の変遷をたどった本。
著者の視点は現在から過去にさかのぼるが、そこからさらに現代へ戻って、日本人の風習や意識がいかに変化していったかを追っていく。
取り上げるテーマは著者の関心事に偏っているが、歴史の一齣がどのような意味を持っていたのか光をあてて考察している。
戦争博物館について書かれた章は、古市憲寿著『誰も戦争を教えてくれなかった』の若い視点と比較すると興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【請求記号】7000:1326
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