- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794969521
作品紹介・あらすじ
ナチ政権下、ホロコースト時代をどのように生き延びたのか──。生存ユダヤ人と日本人たちの記憶と証言が70年以上の歳月を経て明かされる。生死を分けた一瞬の偶然。市民がなぜあのような非道に同調することができたのかという人間性への問い。そしてヒトラー政権の同盟国であった日本人がユダヤ人に助けの手を差し伸べた新事実……。ベルリンに暮らし、数年にわたって丹念に取材を続けた著者が、悲劇の時代に生きた人間の姿をありのままにつづる、渾身のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ナチ時代の悔恨の碑やモニュメントが多数作られていたり、小学校でユダヤ人迫害の歴史を教えていたり、現代のベルリンがどのように過去に向き合っているか少し知ることができて興味深かった。当時を生き抜いた方々のお話は痛ましく、ドイツを憎みながらもドイツに暮らし続けた方の言葉は心に重くのしかかってくる。外国語を話せず、海外に逃げるという手段を取れなかった人は相当多いのではないか。
レジーナおばさんの調査の話が尻切れ蜻蛉になっており、本の構成としてはまとまっていない印象を受けた。 -
ベルリンのある小学校では、高学年になると数人ずつの版に分かれ、グループごとにナチス時代にこの周辺に住んでいたユダヤ系ファミリーを1つ選び、その家族がどのように暮らし、どのような運命を辿らねばならなかったかを調べて発表するという授業を行っている。学習後、子供たちはレンガブロックの側面に数か月向かい合うことになったユダヤ人一家の名を書き入れ、工程の一か所に積み上げている。この学校ではもう何年も前からこの取組みを続けているので、今や立派な記念碑となり、無数の名前が書かれたその塚は、街路からでも錯誤しに見ることができる
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特定の民族を排除するために行われたことと、時の為政者が行ったことに抵抗した人、そして、辛くもその命を守ることが出来た人たちの証言集。
本を読むことの大切さと有用性を自覚することができる。
日経新聞 2017.2.12.書評で知った本。
毎日新聞2017.4.16.書評にも紹介されたようだ。 -
で、レジーナは?