不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本

  • 晶文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969712

作品紹介・あらすじ

「不安」とは戦わなければ怖くない!

口コミだけで圧倒的な支持!
世界的DJニッキー・ロメロも症状改善のためにたどり着いた
読むカウンセリングブック。

不安神経症に10年間苦しんだ後、症状を克服した著者が見つけた
「回復への唯一の方法」とは。


【本書が推奨する大切なこと】
・不安神経症の症状と原因を理解すること
・症状はしばらく続くことを受け入れること
・不安を感じながらも普通の日常を過ごすこと

今から始められるシンプルな提案が不思議と安心感をもたらす。
悩みがゆるやかに消える生き方とは。


【本書で取り扱っている症状】
・不安神経症
・パニック障害/パニック発作
・離人症 
・鬱傾向
・社会不安障害

誰もが一生に一度は経験するこうした症状も
ちょっとした発想の転換により必ず回復へと導かれます。

感想・レビュー・書評

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  • 不安障害、パニック障害の方に希望を与える本で、今まで読んだ本の中で一番参考になった。
    この本はある程度パニック障害を受け入れ、行動練習をしていく人向きだと思う。
    そして発作や予期不安に対しての正しい態度を身につけることができると思う。

    もうパニックを寛解させるために心理学の本は私には必要ないかもしれない。
    ただ、数年前に読んだとしてもここまで私の心には刺さらなかっただろうし、抵抗する気持ちや更に落ち込むような内容に感じたかもしれないので、今出会えたことに感謝したい。

    日本では森田療法の恐怖突入に通づるものがあると感じた。
    それをより分かりやすく解説してくれたものであると思う。

    症状が辛い人は、集中して本を読むことすらできない時期があるから(私もありました)のでこの本の良かった箇所を抜粋します。

    【治そうとすればするほど治らないのがパニック障害】→この本の真髄!!

    ・症状を乗りこえ、助けてくれるのはあなたが感じている不安感そのもの。
    不安を恐ろしい敵だと思わないで、回復の過程を助けてくれる友達だと思ってみる。

    ・何らかの言葉や文章が自分の症状をよくしてくれるはずだと自分にプレッシャーをかけ、その通りにならないてイライラする。そうではないのです。
    言葉を信じるのではなくて、自分の症状とともに生きる事を実践していく中から生まれる、ある種の態度を身につけていくことが大事です。

    ・症状は一夜にして消えません。
    ですから、不安神経症をあなたの敵だと思わないで、共に暮らしましょう。
    不安神経症と手を取り合うのですーしばらく一緒に生きるのだから、仲良くするにこしたことはありません。

    ただ、この本を一人で理解して闇雲に実践するのはなかなか困難なことだと思うのでカウンセリングや信頼できる心理士さんと共に治療していくのが大事だと個人的に感じるし、私はそうしていくつもりです。
    日本がカウンセリングに対してのスティグマがなくなり、海外のように気軽に受けれるような社会になること願います!!!

  • ひとこと訊ねるだけでどうにでもなることを聴けずに仕事に支障が出まくってるので読んだ。社交不安障害の気はあると思う。

    不安とは、恐れることを恐れること。不安神経症とは、恐れることへの恐れがさらなる恐れを生み、負のループに入って身動きが取れず身心が過度に疲弊している状態。対処方法は不安な気持ちになるのを恐れないこと、すなわち不安を回避しないことに少しずつ慣れていくこと。なんの変哲もない正攻法だけど、それが正解なのでしょう。不安を回避し続けてきて何も変わっていない私という事例がそれを示唆している。

    最近、朝の挨拶の重要性を感じる。そんなもんしなくても一緒だろとずっと思っていたが、別に挨拶じゃなくてもいいけど一日の始めに軽く言葉をかわしておくと、その後のやりとりの気楽さがだいぶ違う。そういう日は気重な案件でも聴けたりする。これが要するに不安の対処法なのだなと思う。

    ーーー以下引用ーーー
    あなたが本当に避けたいのは自分の気持ちなのに、あなたは人や場所を避けているのです――あなたを不安にしているのがその人や場所であるかのように。1783

  • 前月ぐらいから神経が高ぶって、胃が痛くて不安でした。本のタイトル通り、すぐに良くなる方法はないと何度も書いてあります。症状を気にすればするほど、とらわれてしまうなるほどなぁと思いました。

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著者プロフィール

Anxiety no more運営者。インターネットを通じて、不安神経症(パニック障害、
全般性不安障害、社交不安障害を含む)に悩む人たちを支援し続けている。
世界的ミュージシャンでDJのニッキー・ロメロが本書を読んで、あらゆる治療を
試しても改善しなかった長年のパニック障害・鬱症状が少し楽になったと語った
ことでも注目度が高まっている。現在、ヨークシャー州のハダースフィールド在住。


「2017年 『不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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