市場のことば、本の声

著者 :
  • 晶文社
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本棚登録 : 181
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794970244

作品紹介・あらすじ

ここは沖縄・那覇の市場通り。
人と本が出会う小さな古本屋。
今日も私はかわらず店を開ける。

店に立ち、市場のことばに耳を傾ければ、今日も人と本が豊かに、楽しげに行き交う──。沖縄の本を地元で売ることにあこがれて、那覇に移住して9年。店先から見えてきた、そして店先で考えてきた、本のこと、人のこと、沖縄のこと……。古本屋の店主にして気鋭のエッセイストが新たな視点で綴る珠玉のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 市場での飾らない日常とやりとりが心地いい!

    例えば、

    『「お湯は銀行でもらってきなさい」
    しかたがないので、お茶は家から水筒で持ってきて、コーヒーはコーヒー屋さんに配達してもらう。』

    何気ないんだけど、好きな箇所。
    このちょっと不自由な関係があるから、言葉も交わすし、新しい関係も生まれると思う。魅力的。

    あと、まるで友人とお茶しながらおしゃべりしてる感じで読める。
    ジュンク堂池袋店で店員をしていた人が沖縄の市場で小さな古本屋をやってる、というのが、同じくらいの年代の同じ女性として興味がわく、というか共感するところが多いし。
    私もおしゃべりするような感じでエッセイを書いてみたい、という気分にもさせられる、そんな心地よさがある。

    彼女の作品を読みあさってみたくなった。

  • 沖縄で古書店をいとなんでいる女性のエッセイ。
    穏やかな文章で、
    小さくて狭い本屋の仕事や、市場での近所づきあい、
    日々の暮らしのことなどが語られる。
    雑多なことを忘れ、心が落ち着く本。

  • 「恋人になると誓うより、仕事への志を語るより、心を本当に励ましてくれるのは日々の小さなできごとだ。」と。きっとそう。

  • 宇田さんの本は、もう何冊か読んでいます。日本で一番小さい本屋さんで、沖縄の市場内にあるという物珍しい「ウララ」という古書店を経営しています。
    一度行ってみたい店なので、憧憬を込めて出た本を読んでいます。
    色々な商店と並んで古本を売るって楽しそうです。生計立てられるのであればこういう生き方したいけれど、女房子供を養ってとなると簡単ではないでしょうね。

  • そういえばしばらく随筆を読んでなかった。どうも気持ちに寄り添えないことが続いたからか。これはその点楽に読めた。この人も私も本が好き。

  • 商売のやり方がやっぱり独特。みんながみんな、沖縄時間流れてるのかなあ?

  • 沖縄の市場で小さな小さな古本屋を営んでいる女性がいる。
    なんとなくあこがれを抱いてしまうような人生だけれど、ずっと続けて営んでいくことは、そんなに甘いものではなく、辛いこともあれば、何にもないこともあれば、予期してなかったこともあると思う。

    本の中で、「灯台守」の話があった。日本の端っこで一人小さな本屋で本を売る彼女は、灯台守のようだと思った。それは孤独な仕事ではあるけれど、その灯を必要としている人が必ずいる。
    遠く離れたどこかの誰かのために灯を絶やさない灯台守の言葉を、わたしは丁寧に拾いたい、と思った。

  • 沖縄も市場で古書店を営む宇田さんのエッセイ。
    お店のこと、本のこと、市場でのこと、ちょっと思ったこと…。
    きちんと街と共に暮らしてる感じがして、いいなぁと思う。

  • ウラゲツブログ で紹介

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著者プロフィール

宇田智子(うだ・ともこ)
1980年神奈川県生まれ。2002年にジュンク堂書店に入社、人文書担当。2009年、那覇店開店に伴い異動。2011年7月に退職し、同年11月11日、那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」を開店する。著書に『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』(ボーダーインク)、『市場のことば、本の声』(晶文社)ほか。2014年、第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

「2022年 『増補 本屋になりたい この島の本を売る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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