- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794970312
作品紹介・あらすじ
グローバリズムに翳りがみえてきた資本主義末期に国民国家はどこへ向かうのか? これからの時代に宗教が担う役割は? ことばの持つ力をどう子どもたちに伝えるか? 戦中・戦後世代の経験から学ぶべき批評精神とは? 憲法をめぐる議論から浮かび上がる政権劣化の諸相……日本をとりまく喫緊の課題について、情理を尽くして語った著者渾身の講演集。沈みゆくこの国に残された希望の在り処とは?
感想・レビュー・書評
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伊丹十三さんの話が面白い。
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氏から学んだことは、知を自分なりにマッピングする能力だ。自分が知っていることよりも、何を知らないかの重要性を学んだ。なぜならこの能力があれば、困難な今の時代を、生き残ることが出来るからだ。
沢山本を読めば良いというわけでない。
自分で自分自身に対して、問題提起をしなくてはならない。その過程で、他者がどう考えたかを知ることは、伝統的な知の技術で、これ以外の方法で現状を打破することは、難しい。
氏の語り口は、非常にわかりやすい。
しかし氏の問題提起は、非常に厳しく、
また深い。稀代のマッピング能力を持っているなと、確信して言える。日本では、数少ないインテリだと思う。
わかりやすい本を読んでも、あまり意味ないが、
それは、著者の力量が凄いから、自分の身になることは、ほとんどない。大切なことは、氏の俯瞰している問題を理解して、それを自分の人生をよりよい方向に持っていく覚悟だと思う。
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10月13日
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読みながら、「こんなことを立ち上げてみようか」と決意することがあったし、「これってあのこととおんなじだ」と、その関連に気づかされることもあった。
そういうことに気づかせてもらえる著作はほとんどない。まことに得難い講演集である。 -
講演集。内田樹が渾身こめて語ってるという感じがする。表題どおり、日本の覚醒のために。
あるものより、ないものの方がずっと価値がある、存在感がある、とか、書かれていることより、書かれていないことに注目する、とか。広く言われていることがまったく嘘であること、その裏側にあるもの、失われてしまったけれど取り戻したいものなどのことについて、心から伝えたいことを話している感じがして、目が醒める思いがします。
日本のシステムは崩壊しているけれど、崩壊すれば新しいシステムができていく、最後は明るい締めでした。
みんなに読んでみてほしい本です。 -
読了。やる気がでてくる本であった。面白い。
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伊丹十三のこと、母国語についての考察がある。
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講演集です。
国語の話がいちばんおもしろかった,というか,どれも面白い。
内田氏の本を読むと,自分の脳が「エサをもらった仔犬」のように喜ぶ,そんな気がします。 -
20世紀にアメリカが戦争をしてきたのは、イラク戦争を除くと、ウッドロー・ウィルソンからバラク・オバマまですべて民主党の大統領の時代です。共和党は本来戦争をしたがらない。外国の紛争に介入しないで、ひたすら国益増大をはかるというのが共和党の基本戦略です。
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2017.12.8
伊丹十三のところが初めて聞く話しが多く興味深い。ヨーロッパ退屈日記は昔読んだけど、また読んでみたい。
あと憲法のところいかに自民党の草案がひどいものかがよくわかったので、今後の憲法改正の動きに注意しましょう。