デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義

制作 : Meik Wiking  枇谷 玲子 
  • 晶文社
3.38
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本棚登録 : 670
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794970640

作品紹介・あらすじ

「世界一幸せな国」と呼ばれるデンマークで、その名も「幸福研究所」というシンクタンクのCEOを務める著者による、幸福研究の最新報告書。幸福とは何か? 幸福はどうやって測れるのか? 遺伝子や年齢は幸福度に影響するか? など、哲学、心理学、統計学、生物学、社会学の成果を用いて、幸福の仕組みを分かりやすく解き明かす。「幸せ」の定義が分かる幸福研究入門。

感想・レビュー・書評

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  • 生まれか育ちか?
    そんな議論は昔から多くされてきた。
    その答えは数値化できて、この本の中に書いてある。
    「情けは人の為にならず、巡り巡って自分の為になる」ということが、ボランティアや、人にものを買い与えるという社会的消費を通じてわかってきた。
    そして、不幸になるのは、周りと比較して自分は不幸だと思うことから、という点にも、分かっていたが改めて驚き。
    ただし、残念ながら、幸せになろうと追い求めると、不幸に向かっていくようだ。
    消費が加速し、無い物ねだりになりがちなこのご時世。
    今持ってるものに改めて目を向けて、これでいいんだ、と満足できることが、幸せに向けて一歩近づけることなのではないのかな、と思った。

  • 幸せって何?っていう話。

    著者もはじめに書いているように「幸福」やそれを研究していると言うと自己啓発やヒッピーの匂いがするけど、そうではなくて、幸福という概念を定義してどうやって政治・文化面で用いていくか、研究や研究結果なども交えて書いてあり、非常に興味深く読めた。

  • ☆今後幸せの話をする時に使えるネタを3つ仕入れる


    北欧、アメリカ、アジアだけを見ても幸福に対する価値観が違う。これは定義が違うと言うよりか、幸福をもたらす要因が違う。が近い?

    幸福解釈は時代、人による
    アリストテレス: 勇気、寛容さ、温和さなどが大事とした。また社会など自分より大きいもののために良いことをする事で幸福になれると説き、人生の意味を見つけることに重きを置いた。

    エピクロス: 快楽主義。といっても、痛みや魂の不安がない状態を目指した。現在のエピキュリアン、快楽主義とは異なる。

    幸せについての話をする時は、どちらの話か(認知的幸福or情緒的幸福)はっきり定義をしよう。

    キリスト教は、現世を耐え忍ぶことで死後の世界で幸せになれるという考え方。それは今までの幸せの概念を「選ばれたものの幸せ」というものから「庶民の幸せ」に変えた。しかしそれは同時にアリストテレスの幸福論とは相反するものだった。

    18世紀末、ベンサムは最大多数の最大幸福という思想のもと、倫理を計算によって割り出そうとした。

    共産主義はみんなの幸せを実現しようとして失敗した社会システム。共産主義の中では仕事はタスク化されて歓びに満ちたものとは程遠かった。

    ブータンは国民総幸福量を1970年〜国のアジェンダに加えている国。

    幸福研究が近年盛んになっているのは社会的重要性が認められてきたから。
    例えば幸福感は身体の健康にも良い影響がある。つまり幸福感の高い国は病気になりにくい。社会保険費が少なくてすむ。
    とか

    社員の生産性も幸福度に比例すると言われている。

    Peak end rule(ピークエンドの法則)
    人間の記憶(評価)はピークの感情と終わり方に依存する。
    つまり、「しっかり波を作って」「きっちり終わらせる」事で、体験はどうあれ、評価は良くなる。
    (↑DisneyLandとかで夜のパレードに気合を入れるのはこれが理由?)

    幸福度は人生の中盤(40代らへん)で最も低下する。ただしこれは、認知的幸福度(長く見た時のやつ)。
    情緒的幸福度(瞬間的な幸せ)は一定。ポジティブ感情は年齢通してほぼ一定。ネガティブ感情は減少していく。

    幸福度の50%くらいが遺伝で決まる。逆に残りの50%くらいは自力でなんとか出来る。

    結婚した人の幸福度を追っていくと、結婚する3年前に著しく上昇している
    (→結婚したから幸せというよりか、幸せだと自己認識している期間が素敵な人との出会いや結婚と言う結果を生み出している?にわとりたまご問題)

    幸福度があがるお金の使い方
    ・他人のためにお金を使う
    ・モノよりも体験にお金を使う
    モノへの投資はヘドニック・トレッドミル現象(幸せも不幸も慣れる)の観点で見るとあまり良くない。
    (「服を着る体験」や「靴を履く体験」にお金を使っていると考えると良いのでは)

    選択の自由は幸福度を増加させるが、過度に選択をしなくてはいけない状態は幸福度を低下させる。これは決定に対する納得感が薄まるから。
    例)スーパーに試食のジャムを置く。24種類用意すると60%の人が試食をしにきて、6種類だと40%の人しか来ない。でも購買に繋がる確率は6種類の時が24種類の時の10倍。→納得感を得やすい方が選びやすい。
    (ここからも言えるのは「納得して選ぶ」ということが幸福感をあげる事のような気がする。自分で選んでる「感」)

    Easterlian Paradox:GDPが増加しているのに幸福度が減少するという現象
    学生にアンケートを取る。次の2つのどっちが良いか。
    ①自分の月収は30万、周りは15 万。②自分は60万、周りは120万。物価は同じ。
    多くの学生は①を選ぶ。これは幸せが絶対値ではなく、比較した時の量で決まっている事を示している。

    限界効用逓減の法則:ものはもらいすぎると価値がなくなる。ケーキとか、お金とか。



    覚えておきたいこと3つ
    1.Peak end rule(ピークエンドの法則)
    人間の記憶(評価)はピークの感情と終わり方に依存する。
    つまり、「しっかり波を作って」「きっちり終わらせる」事で、体験はどうあれ、評価は良くなる。
    2.幸福度の50%くらいが遺伝で決まる。逆に残りの50%くらいは自力でなんとか出来る。
    3.ヘドニック・トレッドミル現象
    幸せも不幸も慣れる。脳にとって変化が一番嫌うもので、それをなくしたいから。

    おまけ
    4.限界効用逓減の法則
    ものはもらいすぎると価値がなくなる。ケーキとか。お金とか。

  • 5/29は幸福の日
    「世界一幸せな国」と呼ばれるデンマークにおける幸福研究の最新報告書!

  • 幸福を計るというのは難しいけどそこに共通項を見つくていくとをかることがある。

    個人的には前野氏の幸福学の方が整理されていてわかりやすい。

  • 「幸せ」の定義。

  • 2019.09.18 たいへん興味深く示唆に富んだ幸福へのアプローチが素晴らしい。一回では消化しきれないのでもう一度読み直そうと思っているところ。先行研究などをしっかり紹介しているのでもう少し図とかグラフとかあるともっと理解しやすくなると思った。

  • 幸福は主観的なもの
    時間やお金の使い方が影響を及ぼすことも

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著者プロフィール

1978年、デンマーク生まれ。デンマーク幸福研究所所長。幸福と生活の質政策ネットワーク・ラテン・アメリカ創設者の1人。その研究はワシントン・ポスト、タイムズ、CB S など多数のメディアで特集されている。TEDxにも登壇。『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』(アーヴィン香苗訳、ニコライ・バーグマン解説、三笠書房)が世界でベストセラーになる。同じシリーズの『リュッケ 人生を豊かにする「6つの宝物(こと)」』(アーヴィン香苗訳、三笠書房)と合わせ、世界累計100万部を超えている。

「2018年 『デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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