- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794970831
作品紹介・あらすじ
【なんでこんなに優しいんだろう。】
「ごく簡単な受け答え以外、できかねます」
twitter発、驚きのサービスの日々。
本当になんもしてないのに、次々に起こる
ちょっと不思議でこころ温まるエピソードの数々。
行列に並ぶ、ただ話を聞く、絵画のモデルになる、一人カラオケに付き合う、
掃除をしているのを見ている、ドラマに出演する、行けなかった舞台を代わりに見る、
カレーを一緒に食べる、ヘッドスパを受ける、裁判の傍聴席に坐る、映画を見る、
ボウリングに付き合う、ブランコをこぐのを見守る、ラーメンを食べる、深夜の徘徊に同行する、
言われたとおりのコメントをDMで返す、新幹線を見送る、キャンプに付き添う、
離婚届に同行する、なんもしないホストになる……etc
「なんもしない」というサービスが生み出す「なにか」とは。
2018年6月のサービススタートから、
2019年1月31日「スッキリ」(日本テレビ)出演まで、
半年間におこった出来事を時系列で
(だいたい)紹介するノンフィクション・エッセイ。
感想・レビュー・書評
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前に読んだ「つけびの村」と「ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない」にレンタルなんもしない人さんがさりげなく登場してて、この人はいったい??と思い読んでみた。
とにかく頭がいい人なんでしょうね。
あと人とコミュニケーションを取るのがうまいのかな~
なかなか出来そうで出来ない事だと思いますよ。
結構役立つ事柄が多いって事にも驚きで、今の時代いた方がいい人なのかな~なんて。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だれかのやくにたってるのすごいな
たくさんの人を癒やしている
新しい発想で -
彼がTwitterに出てきた時に、凄い助かるなぁ…ってなりました。
私は結構現実世界では気疲れタイプで、IKEAに棚を買いに行きたいから友人に車出してもらうとか、ちょっと仕事を手伝って貰うのが苦手です。
ちょっとお茶しようもたまにしかしません。楽しいけど、疲れてしまう。そんな人間です。
なのでレンタルさんみたいな人がいたらなあと昔から考えていました。
このレンタルさんですが、私みたいに「気配を消して欲しい」ユーザーには気配を消してくれるし、「彼氏役」のときは何も起こらないけど彼氏役として存在するだけという、完璧な仕事ぶりはなんだか特殊な背景を背負っているに違いないということはすぐに分かりました。
ポスドクでありながら、その道を辞めて毎日を実験のような、ちょっとアウトローとも思える日々を送る彼は一見優しいお兄さんですが、何か近寄りがたい何かがあります。触れてはいけないものも。また、彼には殆どと言っていいくらいの「共感する力」を消しており、ルール以外の事はしないし、情に絡む依頼はお断りしていました。恐らくそんな姿が唯一無二の「レンタルさん」を完成させているのかもしれません。
この本にはレンタルさんが、レンタルさんを始めてから出会った沢山の人とのふれあいの記録が書かれています。お願いはごく簡単で、でも本人達からすればいつか越えなきゃいけない壁。例えるなら、ためた宿題、どうしても食べられないトマトのような…あと、意外と羞恥心からきている内容もあります。
その壁をともにのりこえる姿はなんとも面白く、依頼人の人生もまたある種、苦しみや悲しさのようなものを抱えつつ、とはいえ体験を通して、みな「ほっとしている」のが印象的でした。中々存在でもって、言葉無しで安心が出来る初見の人は珍しいとおもいます。ある種、色んな「大丈夫だよ」とかの言葉や気配が時に足枷になるのかという場合もある事を実感しました。
この後彼は色々と大変なネット炎上にあったりと大変でしたが、今も活動していました。このレンタルさんの人生もまたどのように変化していくのか、気にかかるところです。
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なんもしない人はなんもしない。サービスに決まりがないので、利用者の依頼理由や、効果も様々。中には、レンタルすらされずに脳内でレンタルされてたりと興味深い案件が続々。
読み進めて行くと、たとえ何もしてくれなくとも、人の存在というのは大きいんだなというのが分かる。ただ他人がいるだけで、行動できたり、勇気が出たり、恥ずかしさが減ったり…この感覚はわかる気がする。でも知り合いだと、そんなこと頼めないという気持ちもわかる。
そして、「なんもしない」というのはかなり難しいと思う。それができるのも、著者の特性。誰にでもできることではなさそうだ。 -
おもしろかった。世の中は色んな人がいて、色んな考え方があって読んだだけで世界が広がった感じ。人に嫌なことされても、その人も色々あるのかなぁと自分がすこし優しくなれる気がする
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図書館で気になって。
正直全く知らなかった。
最初は「なんもしない」わけじゃない感じだけどなーと思ってたけど(話聞いたり、食事に付き合ったり)、
主観だ、と書いてるのを見てなるほどなーと思った。
そして、一人だと怠けちゃうからそこにいてくれ、という活動のきっかけとして求められるのはわかる気がした。
あとは自分語りみたいなのは友人には確かにできない。
でも最後の方はちょっと読み流してしまったな。 -
なにもしないことをかかげているのに
したいことを躊躇している人の
きっかけを作り実現 する
なにもしないと言ってるのに
自分の環境では 絶対出逢わない
人 物 場所 出来事 を 作り出し
面白い体験を する
真逆のことがおこってる 不思議な本
とりあえず クリームソーダ 飲みたくなった
それをさがしに行こうかなという気持ちを私には くれた本
(オレンジのクリームソーダがいいな-
なんにもしたくない、のではなく
なんにもできない、したいと思えない
だから
なんにもできないですけどそれでもいいですか
この人はそう言っ...なんにもしたくない、のではなく
なんにもできない、したいと思えない
だから
なんにもできないですけどそれでもいいですか
この人はそう言っている
それに対し共感してくれる人が、依頼者であったり読者であったり、たくさんいるんだということが、そんな社会がまだあるってことが、よかったなって思う
サポートしてくれる家族がいてこそでもある
なんとなくこの人の気持ちがわかる2021/02/16
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ただ居るだけのサービスが
受け入れられいく様子がよく分かった
何もしないというポリシーの作者が
投じた一石が
いろんな人に波紋を広げているのが
なかなか味があります -
レンタルさんはなにもしてないのに、回りにいろんな人が集まってきて、いろんなことをしている。なにもしない人にこんなに需要があるのかと驚く。読みごたえありつつ、ストレスなく読めます。
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なんもせんと言いながら結構なんかしとんさるよなぁ、と言うのが正直な感想。
ただ、何もしない、というのは個人の定義によるものもあるし、何もしない、ということの定義はひどく難しいんじゃないだろうか。