レンタルなんもしない人のなんもしなかった話

  • 晶文社
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本棚登録 : 722
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794970831

作品紹介・あらすじ

【なんでこんなに優しいんだろう。】

「ごく簡単な受け答え以外、できかねます」
twitter発、驚きのサービスの日々。

本当になんもしてないのに、次々に起こる
ちょっと不思議でこころ温まるエピソードの数々。

行列に並ぶ、ただ話を聞く、絵画のモデルになる、一人カラオケに付き合う、
掃除をしているのを見ている、ドラマに出演する、行けなかった舞台を代わりに見る、
カレーを一緒に食べる、ヘッドスパを受ける、裁判の傍聴席に坐る、映画を見る、
ボウリングに付き合う、ブランコをこぐのを見守る、ラーメンを食べる、深夜の徘徊に同行する、
言われたとおりのコメントをDMで返す、新幹線を見送る、キャンプに付き添う、
離婚届に同行する、なんもしないホストになる……etc

「なんもしない」というサービスが生み出す「なにか」とは。

2018年6月のサービススタートから、
2019年1月31日「スッキリ」(日本テレビ)出演まで、
半年間におこった出来事を時系列で
(だいたい)紹介するノンフィクション・エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 前に読んだ「つけびの村」と「ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない」にレンタルなんもしない人さんがさりげなく登場してて、この人はいったい??と思い読んでみた。

    とにかく頭がいい人なんでしょうね。
    あと人とコミュニケーションを取るのがうまいのかな~
    なかなか出来そうで出来ない事だと思いますよ。
    結構役立つ事柄が多いって事にも驚きで、今の時代いた方がいい人なのかな~なんて。

  • 終始淡々としていておもしろかった。

    気を使う人としての需要と、
    気を使わない人としての需要。
    知り合いやお金を介しての関係では
    言えない話の置き場所。

    想定していなかった価値を
    依頼者が生み出していくという形がいまっぽい。
    「レンタルなんもしない人」という記号のような存在が
    相手のこころを裸にするのかもしれないな。

    ただそこにいるだけで救われることがある、
    ということあるもんなあ。

  •  なんもしない人はなんもしない。サービスに決まりがないので、利用者の依頼理由や、効果も様々。中には、レンタルすらされずに脳内でレンタルされてたりと興味深い案件が続々。
     読み進めて行くと、たとえ何もしてくれなくとも、人の存在というのは大きいんだなというのが分かる。ただ他人がいるだけで、行動できたり、勇気が出たり、恥ずかしさが減ったり…この感覚はわかる気がする。でも知り合いだと、そんなこと頼めないという気持ちもわかる。
     そして、「なんもしない」というのはかなり難しいと思う。それができるのも、著者の特性。誰にでもできることではなさそうだ。

  • レンタルさんはなにもしてないのに、回りにいろんな人が集まってきて、いろんなことをしている。なにもしない人にこんなに需要があるのかと驚く。読みごたえありつつ、ストレスなく読めます。

  • 素直に面白かったです。ほんと人間って面白い。何もしないことが生業として成り立つとは。(妻子をどうやって養ってるのかは気になるがそれはさておき)

    何もしない業を通して、彼が現代の様々な活動の中での文化やしきたりに気づく姿が非常に興味深い。人は誰しも何らかの趣味や好む活動があるが、俯瞰的に見ればあくまでそれは人間の行う活動のほんのごく一部であり、そのごく一部の中で生きることに満足しがちであると思う。レンタルなんもしない人は、「何もしない」という条件をつけることでそのリミッターを外し、様々な行動を行うことで学びを得ることができている。

    とても良いことが、何もしない活動が人のためになっているという点である。依頼者は、単純な列並びや相談を聞いてもらうことだけでなく、自分の第一印象を聞きたい、待ち合わせをすることで遅刻をなくしたい、人がいることで自制・集中を保ちたい、自分が好きなものを初めて体験する人の反応を見たい、見送って欲しい・迎えて欲しい、物やお金をプレゼントしてみたい等々、本当に様々な依頼方法を通して満足感を得ている。

    彼の性格も清々しくて良いですね。何もしないかどうかは主観的なもの(自分で決める)、嫌だと感じたら遠慮なく帰る、アリかナシかの線引きを決めるのは面倒なのでその場で決める、遠すぎる約束はしない、遅れたらダメな約束も避けたい、等々。ストレスがかからない考え方です。

    経済的に豊かになり、インターネット社会が発達することで娯楽にお金がかからなくなった今、「好きなことをして生きていく」という風潮が盛んですが、このように消去法的に「自分ができることで生計を立てる」という発想は、誰しもが学べる部分があるなと思いました。読んで良かったです。

    一点だけ。本当に面白かったのですが、後半はややダレました。彼にとって「何かする」ことに入るから難しいとは思いますが、全体をもう少しだけコンパクトにするか、3/4くらいをエピソードで、残り1/4くらいで活動を通して見えてきた学びをシェアするなどの編集をしてもらえたら、本としてもっと良かったなと思いました。現代を生きる人にとって共通する学びが増えたんじゃないかと思います。写真やメッセージを吹き出しスタイルで下につけるのは、臨場感があって良かったですね。読みやすいし。

  • ビジネスと言えるかわからないけれど、
    人の心に何かを残す、というのは
    いいかもしれない。
    そしていろいろな人とちょっとだけ関われるってのも、なんか面白い。

    著者の性格か、表現が独特なところがあって
    それがツボに入ったりした。
    ---
    なんでそんなこと知ってるのかたずねたら「姉から聞いた」と返され、謎は解けなかった。23
    ドラクエとかの、店のカウンターの中にあって取れない宝箱を開けたような気分25
    サービスそのものは利用せず、サービスの利用を匂わせるだけで効果を出すという利用方法もある53

  • ただ居るだけのサービスが
    受け入れられいく様子がよく分かった
    何もしないというポリシーの作者が
    投じた一石が
    いろんな人に波紋を広げているのが
    なかなか味があります

  • おもしろかった。世の中は色んな人がいて、色んな考え方があって読んだだけで世界が広がった感じ。人に嫌なことされても、その人も色々あるのかなぁと自分がすこし優しくなれる気がする

  • レンタルなんもしない人だが
    いろいろしているぞ。
    しかし、それがなんかしてるかどうか
    決めるのは本人ってとこがいい。

    どんな事でも仕事になる時代なんだなあ。
    つまり、何をするかは自分で選べるってことだ。

  • レンタルなんもしない人というサービスを始めた人の話。
    依頼する人いるのかな?と思いながら、読んでいくと、色々な人がいろんな依頼をしていた。最初は、もし、自分がお願いするなら、どんな感じがいいかな?と思いながら読んでいた。が、そのうち、この依頼なら受けてもいいかな?と、レンタルさんの立場で読んでいくと、さらに面白かった。

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著者プロフィール

レンタルなんもしない人(れんたるなんもしないひと)
1983年生まれのなんもしない人。既婚、一男あり。理系大学院卒業後、数学の教材執筆や編集などに携わる。しかし方向性の違いに気づき、「働くことが向いていない」と撤退。2018年6月3日、なんもしない人を希望者に交通費・諸経費で貸し出すサービスをTwitterで開始。大きな話題となる。現在もレンタルを常時受付中。2019年4月15日に活動をまとめた本、『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』を刊行した。5月7日に文学フリマで、こだま、でこ彦、餅井アンナ、僕のマリ、高石智一らとの合同誌『でも、こぼれた』を刊行、300部がすぐに品切となる。5月23日、二冊目の単著『〈レンタルなんもしない人〉というサービスを始めます。』を刊行。

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