見えないスポーツ図鑑

  • 晶文社
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本棚登録 : 280
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794971920

作品紹介・あらすじ

研究者たちが考えていることって――実はめちゃくちゃ面白い。

抱腹絶倒&試行錯誤の「本邦初」、
研究ドキュメンタリー


視覚障害者の方々にスポーツの臨場感をどう伝えるか、
から始まった研究は「スポーツ」を翻訳することに向かった。

研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。
しかし、そんなことでは研究者は諦めない!
思わぬアイディアから方向を転換し、
十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで
「人力VR」の開発に挑むことに!?

詳細は書籍にて!

【各氏、推薦!】

相馬千秋氏(アートプロデューサー)
ゲーム性、緊張感、駆け引き、速度、バランス……
スポーツを「翻訳」すると、それはもはやアート!
誰かのからだに創造的に憑依するための、
身体感覚翻訳マニュアル、決定版。

太田雄貴氏(公益社団法人日本フェンシング協会会長)
フェンシングの翻訳なんて……できるんだ!
競技者の間でも話題沸騰。
さっそくアルファベットを揃えました。

稲見昌彦氏(東京大学総長補佐・教授/超人スポーツ協会代表理事)
「見ることは信じること(Seeing is Believing)」
という諺、実は「感じることこそ真実
(but Feeling is the Truth)」と続く。
本書は、スポーツを見ることの背後に
ある、本質(バーチャリティ)に迫ります。

感想・レビュー・書評

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  • 「見えないスポーツ図鑑」伊藤亜紗、渡邊淳司、林阿希子著|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/282364

    見えないスポーツ図鑑 | 晶文社
    https://www.shobunsha.co.jp/?p=5883

  • 感覚を伝えるのは難しいけど、それに挑戦するのは素晴らしい。

  • タイトルは、なんじゃそりゃという感じですが、視覚障害者に、スポーツの実況を行おうとしたところ、それは卓球だったそうですが、テンポが速すぎて、何も解説できなかった、という苦い経験から、ちょっと変わった研究者たちが、スポーツ観戦を”感戦”に変えるべく、様々なスポーツを翻訳して、目で見なくても耳と感覚だけで、その本質を伝える、ということを試みた本。
    最初の卓球は、第4章に出てくるのですが、私も素人なのでラリーの素早さに目が行きがちですが、実は打感、特にボールの回転をプレイヤーは感じ取っていて、しかも回転を、打った音を頼りに瞬時に判断しているとのことで、へー選手はそんな感じなんだ、とあまり類を見ないネタが沢山ありました。
    100均の小道具を使って、手作りで”翻訳”していくので、テニスや体操、セーリング、はたまたサッカーや野球の団体競技まで、見た目は本来のスポーツとは全く異なります。
    それでも伝えていきたい、という著者らの気持ちと、当該スポーツの指導者が、本書の経験を持ち帰って次に活かせそうな雰囲気を感じて、異業種研究の醍醐味だな、と思って読みました。
    ま、マニアックな本ではあることには違いないので、読む人を選ぶと思いました。

  • スポーツの説明を、言葉ではなく体感で翻訳できるかにチャレンジした記録です。もちろん、そのスポーツをプレイするのではなく、目の見えない人や障がい者にも体感できるように。
    多様性が求められる時代に、アプローチの仕方としては面白いです。
    答えはないので、こちらの想像力もかき立てられます。

  • うーん。伝わってない感がひしひしと。でもなんか何を選んだかとかが情報量なんだよね。不思議だ。面白かったがわからないのは当然なんだよなあ。

  • スポーツの臨場感を視覚障害の人に伝えるにはどうしたら良いのか。

    専門家を呼び、その競技の特性を考えながら身の回りの道具を使いながら近い感覚を探っていきます。

    非常に興味深い研究で、何気ない工夫の中にその競技の持つ本質に近づいていくという発見はなかなかエキサイティングです。

    面白かったです。

  • GQweb掲載
    number1015号掲載

  • =====
    研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。しかしそんなことでは、研究者は諦めない!思わずアイディアから方向を転換し、十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで「人力VR」の開発に挑むことに!?
    =====
    目の見えない方と一緒にスポーツ観戦するにはどうするのか?からスタートする試みが、一流のアスリートたちが感じている世界観を、身近な方法で体感してもらうという方向に進化していきます。
    競技はラクビー、アーチェリー、体操、卓球、テニス、セーリング、フェンシング、柔道、サッカー、野球の10種目。
    正直、読んでいる時の感想は、「この人たち何やっているんだ・・・?」なのですが、読み終えたあと、それぞれの競技に対して、観戦するときの「解像度」が上がったような気がします。もちろん、その競技の一面からの捉え方だけなのでしょうが、知らいないスポーツの最初の接点としては、面白いと感じました。

  • アーチェリー→覚醒水準が低いスポーツ。正確性などを求める運動では思いが強すぎるとパフォーマンスが低下してしまう可能性。矢を放つ前の一瞬の局面の状態でパフォーマンスに差が出る。呼吸法などを活用してできるだけリラックスして矢をリリースする事が重要なポイント。

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著者プロフィール

東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授。マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。専門は美学、現代アート。東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了(文学博士)。主な著作に『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』『目の見えない人は世界をどう見ているのか』『どもる体』『記憶する体』『手の倫理』など多数。

「2022年 『ぼけと利他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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