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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784794974600
作品紹介・あらすじ
<わたしは安らかな死を迎えられるだろうか>
臨床経験から導き出された15の論点から、「安楽死」「終末期医療」「緩和ケア」について問い直す。
「日本人は生きる/死ぬをどう考えるべきなのか」という社会的な問題である安楽死制度をわかりやすく、かつ、徹底的に考える。
もし、未来に安楽死制度を作るならば、考えなければならないこととは――。
安楽死制度に対する反対派も賛成派も、どちらもが納得できる議論はどのように可能か。制度の設立・実施に慎重な立場を取る現役の緩和ケア医が、臨床経験と詳細な分析により、錯綜する問題の論点を整理し誰にでもわかりやすく解説する。
いずれは死を迎える、すべての人へ。
【目次】
はじめに:苦しみのすべてをゼロにできるのか
1:「死を選ぶ生き方」は正しい生き方か?
2:安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素
3:安楽死と余命の関係
4:安楽死を行うのは誰か
5:個人的信条を安楽死制度の議論に持ち込まない
6:逆算で考える
7:子どもの安楽死は認められるか
8:緩和的鎮静は安楽死の代替となり得るか
9:間接的安楽死と終末期の鎮静
10:人生会議をすれば患者の尊厳は守られるのか
11:認知症と安楽死
12:すべり坂は止められるのか
13:それは実質安楽死の容認なのでは
14:分母を増やすのは無駄にならない
15:安楽死報道のあり方
感想・レビュー・書評
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自分の中では明確になっている安楽死制度。
定期的に知識のアップデートをと思い手に取りました。
内容については、筆者の言わんとする事は理解できますが、筆者自身が「個人レベルから社会レベルへの議論を」と言いながら、やはり個人レベルの問題に収斂されるのが気にはなります。
私自身は、法制度化に反対。理由を列挙する。(ただし、安楽死自体否定するのではなく、何らかの形でこれを可能とするスキームには期待したい。)
・安楽死を望む患者本人が、空気に流され安楽死を選択してしまう可能性が排除できないこと。
・患者本人が、わざわざ生か死の選択の余地を与えられてしまうこと。
・法制度を悪用する犯罪が発生する可能性のあること。
・人の命を支える医師が、真逆の行為に及ぶことに違和感があること。
・医療の責任を問う訴追案件が発生する可能性のあること
皆さんも考えてみましょう! -
【目次】
はじめに――苦しみのすべてをゼロにできるのか
1 「死を選ぶ生き方」は正しい生き方か?
2 安楽死制度を求めていくために必要な三つの課題
3 安楽死と余命の関係
4 安楽死を行うのは誰か
5 個人的信条を安楽死制度の議論に持ち込まない
6 逆算で考える
7 子どもの安楽死は認められるか
8 緩和的鎮静は安楽死の代替となり得るか
9 間接的安楽死と終末期の鎮静
10 人生会議をすれば患者の尊厳は守られるのか
11 認知症と安楽死
12 すべり坂は止められるのか
13 それは実質安楽死の容認なのでは
14 分母を増やすのは無駄にならない
15 安楽死報道のあり方 -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000077273
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490-N
閲覧 -
安楽死という制度について、論理をある一定仮決めをしながら、どのようにすれば実現可能かを論じている。
私の中では死を自分で選べることは幸福であることだとなんとなく考えていた。生きることを選ぶように死も選べるのがよいと。
現時点の自分は健康であり、死という解決策はあまりにも単純で分かりやすく、確かに甘美でもある。
しかし、当事者となった時、本当に死という選択肢が生と同様に選べると提示されても、当惑しそうな気もする。正直その時にならないとわからない。
そんなふうに、ぐるぐる考えた一冊だった。
私個人としてはどちらかというと賛成の立場だが(死は自身で選べるべきと考える)、当事者の実態に即したものとする必要があると、強く思った。 -
6月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003733344 -
前提として、著者は安楽死「反対」派の医師である。
その上で、日本において制度を整備するためにはどのような手段が必要なのか、順を追って丁寧に議論を深めていく論調。
私個人、介護に関わってきた身としては、医療的に手の施しようがない人というのはおり、「死」がその人を救う手段の一つである事に疑いの余地はないと信じている。
そもそも、「生」「医師」に対して神格化しすぎではないか?生物は生まれた瞬間から「死」に向かっていくものであり、人も同じである。とかく簡単に延命が持て囃されているが、コロナの時に高齢者の命が優先され、救われる命が失われた事、本人の意思と関係なく延命をされた人たちがいた事を忘れてはならない。
この本が安楽死議論の一助となることを願う。 -
安楽死制度の議論における前提
- 議論の進め方:
- 安楽死制度に関する議論は、「もし未来に安楽死制度を作るならば」という前提からスタートすべきである。
- 現状の日本で「安楽死制度は必要がない」という主張は、必要としている人が存在する事実によって否定される。
- 反対派の視点:
- 反対派は、現状の日本において安楽死制度が実現可能であるかを論じる必要がある。
- 現状の制度設計のために具体性のある提案を行うことが重要である。
社会全体への影響
- 社会レベルの議論:
- 安楽死制度を公的に肯定することの社会的影響について考慮する必要がある。
- 個人の死生観を超えた国民的な議論が求められる。
- 生きる価値の再考:
- 大人は「生きていることが素晴らしい」と考えることが多いが、現実には様々な苦しみが存在することを理解すべきである。
緩和ケアの重要性
- 緩和ケアの充実:
- 安楽死制度を運用するためには、緩和ケアの発展と均てん化が欠かせない。
- 緩和ケアは、安楽死制度の導入に伴って進化する可能性がある。
- 具体的な目標:
- 緩和ケアが必要な人が、いつでもどこでもアクセスできる状態を目指すべきである。
医療の民主化と患者の権利
- 医療の民主化:
- 生老病死に関わる問題を医療者から地域住民の手に取り戻す動きが重要である。
- 患者の権利の保障:
- 安楽死制度を実現するためには、患者の意思を尊重する法的枠組みが必要である。
- 認知症患者の意思表示についても考慮が必要である。
経済的側面と倫理的考察
- 経済的議論:
- 安楽死制度の導入に際し、経済的負担の軽減についての議論が必要であるが、それが優生思想につながる危険性を考慮する必要がある。
- 倫理の視点:
- 安楽死についての議論には、個人の生き方や価値の尊重が求められる。
結論と未来への提言
- 国民的議論の促進:
- 安楽死制度に関する国民的議論を促進するため、情報提供や報道戦略が重要である。
- 社会全体での理解と合意形成が必要である。
- 今後の方向性:
- 安楽死制度の是非を問う前に、現行の緩和ケアや医療制度の改善に注力すべきである。
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