やさしいフォ-カシング: 自分でできるこころの処方

  • コスモス・ライブラリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795223745

感想・レビュー・書評

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  • コーチングや心理学を学ぶなかで、「フォーカシングというのがあって、体のなかで起きていることを感じて、そこから気づきをえるもの」というくらいの理解はあったが、一応、一冊くらい読んでおくか、という感じで読んでみた。

    基本的には、読む前に理解していたイメージと大きく変わるものではないのだが、久しぶりに、「これはいいんじゃないかな?」という納得感を得た。

    テクニック的には、プロセスワークとか、コーアクティブコーチングとか、NLPとかで、使う「身体感覚」を味わうみたいなものと同じなんだけど、アプローチの仕方が、なんかとっても柔らかいというか、丁寧というか、繊細というか、やさしいという感じで、いきなり「その感覚を増幅してみましょう」みたいなところに行かないのが、なんか新鮮だった。

    比喩としては、自分という森のなかに、ちょっと臆病な小動物がいて、そこに対して、「こんにちは、ちょっと近づいてもいいかな?」みたいな感じで、身体感覚に接して行く。

    これだったら、コーチングとか、セラピーとかの流派に限らず、基礎的なスキル、基盤として、必要だな、と思った。

    最近の自分のテーマは、自分のなかにいる、複数の自分、そのなかにはネガティブだったり、すごく小心であったりする自分をいかに否定したり、無視したりするのではなく、自分のなかで、良い関係性をつくるということ。

    この本を読んで、そうか、自分のなかのたくさんの自分たちを相手に、コーチングしたり、ファシリテーションすればいいのか、と今さらながら、気づく。

    そして、その基本は、傾聴、ともにいることだよな、と妙に納得しました。

    とても分かりやすく書かれているので、どなたにも推薦できます。

  • 自分の圧し殺した感情を巧みに拾い上げる方法が記載された本。

  • フォーカシングってカタカナのせいか、いまいち、どんなことなのか、よく分からなかったけど、この本は具体的に書いてあって、分かりやすかった!
    読みながら、インナーチャイルドワークもフォーカシングなんだ、と思ったら、後半、そのように書いてあって、やっぱりね!と嬉しくなったり。
    よし、フォーカシングやってみるぞ!と思うと、どうしたらいいか、とっかかりがなくて分からなくなってしまうけれど、この本を読んでいたら、いつも自分で何となくやっていることがフォーカシングに近いのかも・・・と思いました。何度も読み返して、もっとよく分かりたい。

  •  著者自身がそもそもフォーカシングのやり方がよくわからず悩まれていたそうで、その体験があったからこそ、本書のような平易で明快な入門書が書けたのではないかと思う。
     フォーカシング関連では本書が初めてであったため、当然一度読んだだけでは理解できないものと覚悟して読んでいたが、理解できないながらも漠然としたものではあるが、「何か」得るものがあったような気がする。とかく、こういった体験的な技法について学ぶ際には、正しいやり方でできているかどうかにとらわれがちになってしまうと思う。しかし、著者の「フェルトセンスを上手に見つけるのを邪魔する一番の障害は、自分が正しいやり方をしているかどうかを疑う気持です。」というこの一文には救われた。
     また、本書を読んだことで、フォーカシングという技法について学ぶことだけではなく、他の数ある心理療法で述べられていること、つまりは、カウンセリングという場面でどのようなことが起きているのか…ということが、ほんの少しだけわかったような気がする。もちろん、実際に専門家の指導の下でフォーカシングを体験したわけではなく、本書を読みながら見よう見まねで体験してみただけなので、上述の感想は僭越なものとしか言いようがない。本書を読んだことで、他の書籍にも手を伸ばしたくなるとともに、いずれ実際に体験してみたいと思わずにいられなくなった。

  • フォーカシングは、長男の高校の相談室の先生がときどき発行する通信の中で知り、なかなか面白そうだと思って借りてみました。自分の体の声に耳を傾け、寄り添うというものですが、NLPやホ・オポノポノで言うところのインナーチャイルドに似ている感じです。なかなか興味深く、わかりやすく書いてありました。自分でもこの通りやっていけば、本当は自分の体、心はどう思っているのか、知りたくなかったことにも目を向けることができるのではないかな?と思えました。またじっくり読みたい1冊です。

  • 内なる自分との対話。インナーチャイルドの癒し。ブロックの解放。一種の憑依霊、他人のエネルギー、繋がったエネルギーコードの切断とその先の意識への対処法など・・・
    フォーカシングには結果的にそういう意味が含まれている。

    自分の体感に注意をとどめるということで、エネルギー的なもの、霊的なものがピンとこない人でも、そのエネルギーの存在を認め理解しやすく、集中しやすい。

    見つけたブロック(体感の違和感)をフォーカシングの手順で解放するもよし、リトリーバルするもよし、エネルギーヒーリングするもよし。

  • いろんな意味でやさしい、すてきな本。

  • フォーカシングの入門書です。

    フォーカシングは誘導してやってもらうのが楽ですが、
    一人でもできるセルフセラピーです。

    しかもとっても効果的。

    自分を受け入れるって何?
    そんな人にぜひ体験してもらいたい心理療法です。

    何度読み返したい本です。

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