同行二人―特殊潜航艇異聞

著者 :
  • ユーウ企画出版部
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795255814

感想・レビュー・書評

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  • 死の運命を背負う2人の青年。死を見つめる坂田とどうにかして生きて欲しいと思う稲田。緊迫感と混乱を感じた。混乱していても、死はやってくるわけであるし、、そんな心理状態のなかででてくるあの死に魅せられた微笑みとは、なんなのであろう。恐ろしい。

  • 三島由紀夫が「読みだしたら、やめられず、読後、しばらく打ちのめさて、仕事が手につかなくなった。小生が文学でやりたいと思ってきたことの全部が、ここで語られてしまったかもしれない、といふ痛恨の思いです」とただならぬ絶賛ぶりだったという作品。成る程、確かに三島好みの世界です。

  • 真珠湾攻撃の際に使用された特殊潜水艇乗組員にまつわるお話です。
    三島由紀夫氏絶賛というのも頷ける世界観。

    閉鎖された空間で帰還できる確率の低い作戦に携わる2人の軍人と
    彼等を運ぶ潜水艦の士官の心理状態の描き方が印象的でした。

    ストーリーの中心となる、特殊潜水艇乗組員の2人は、おそらく実在の人物をモデルに描かれていると思います。
    そう考えると、ラストシーンの先に待ち受ける結末に涙。
    すごく好きな作品です。

  • 入手に苦労した記憶。
    特殊潜航艇というのはあんまり聞いたことがないのですが特攻兵器(回天とは違うのか)です。それに乗り込む隊員、その周囲の潜水艦内の人物などを軍医長の視点で描く。戦時に異常性というか独特の空気感を感じさせる。大部分潜水艦内が舞台なのでその閉塞感も大きいかも。三島由紀夫絶賛というのもなんとなくわかる。
    直接的なものはないけどどっか匂わせるというか…腐女子視点も働きます。

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