アフリカ音楽探検記: 民族と大地の野生セッション

著者 :
  • ゆびさし
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795810129

感想・レビュー・書評

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  • 何度か目の再読。フリージャズドラマーが1980年代後半にドラムセットを持ってアフリカを縦断するという少し変わった旅行記。予防注射を11本、ドラム一式とともにアフリカへ行きます。酸素濃度が平地の三分の二以下という環境の中でのキリマンジャロ登頂~山頂ライヴ(5895m)、マサイ族の村、ピグミー族の村、ケニアのナイロビで叩いたり、現地の人とセッションしたり。あるときは相棒がマラリアにかかったり、大河であるザイール川を船で行く途中、まったく船が動かなかったり、猿とかワニといった現地の食材に驚いたり。

    国内でドラム道、ジャズ道を追求することに飽き足らず、というか失望して、力試しの意味で海外へ飛び出すのだが、普通の旅行記と違うのは、ドラムというコミュニケーション手段をもって旅行すること。ピグミーの人たちが彼のドラムで踊り出したり、現地の音楽家との音楽という言語でのコミュニケーション。異文化交流。キリマンジャロをセットを持って登ることで過酷なものとなる一方、もっとも高地で叩くことで自然と交歓したりする。その破天荒さは類書がない。

    テーマを持って旅をすると物の見え方が全然違ってくるということを教えてくれる一冊。

  • おもろかったな〜。山頂でライブはさすがにクレージーだろーと思った。

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著者プロフィール

前衛ジャズ・ドラマー。 著書に『フィリピン憤激ひとり旅』(第三書館)、『アフリカ音楽探検記』『アマゾン音楽探検記』などがある。「福沢論」のペンネームで書いた『ザ・フィリピンパブ』(以上情報センター出版局)が記憶に新しい。

「2003年 『マニラどつかれ路地裏紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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