残酷人生論

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  • 情報センター出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795811935

作品紹介・あらすじ

気鋭の哲学者が当たり前の人生観・見せかけの知性を一刀両断する!

感想・レビュー・書評

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  • 世界が変わりました。何度でも読みたい本です。

  • 大学一年生の頃にハマっていた、池田晶子氏の本を本棚か引っ張り出して久々に読んでみた。三年前に一読した時よりも理解度は上がっていたが、やはり観念的に物事を解釈するのは私に向いてないようだ。しかし、池田氏の良い意味での自己陶酔した文章には魅了された。

  • 衝撃でわらけます。「在る」に目覚めます。中毒です。

  • 書いてあること全部が全部理解できたり納得したりしているわけじゃないんだけど、彼女の本を読むと心が軽くなる。
    元気になれる。

  • 人生の本当の衝撃に比べるとやや感動は少なかったが、数ある著作の中で、相当内容が充実している本。

    これは、普段の思考材料になる本だ。

    「自分で考える」、「知に対するエロスの追求」のため・・・

  • 私の世界観ががらりと変わった瞬間でした。

  • 哲学の世界を分かりやすく教えてくれる池田晶子さんの作品。
    彼女は数年前に亡くなってしまいましたが、一体哲学とは何なのか?
    それを彼女なりの考え方で教えてくれる本です。

  • 死が精神的にこわくなくなった。
    安らかになれた。
    大好きな本。

  • 私が一番最初によんだ哲学書。

  • 以下 引用(途中)。

     何の書かというと、たんなる嗜好の処である。しかし、この「たんなる」の、世にいかに困難なことであることか、まさにあれら凡百の人生論示すところではなかったか。
      考えることは、悩むことではない
     世の人、決定的に、ここを間違えている。人が悩むのは、きちんと考えていないからにほかならず、きちんと考えることができるなら、人が悩むということなど、じつはあり得ないのである。なぜなら、悩むよりも先に、悩まれている事柄の「何であるか」、が考えられていなければならないからである。「わからないこと」を悩むことはできない。「わからないこと」は考えられるべきである。ところで、「人生いかに生くべきか」と悩んでいるあなた、あなたは人生の何をわかっていると思って悩んでいるのですか。(「プロローグ」p.8)

    普通に人が、死ぬのは嫌だと思っているのは、死んだら、したいこと、したかったことが、もうできなくなるという理由によるようだ。しかし、これはおかしい。なぜなら、死んだら、したいことができないと悔やんでいるところの主体も無いはずだからである。可能性を失ったと思うところの主体が無いのだから、可能性を失うということもないのである。すると人は、何を失うことを恐れて、死を恐れているのだろう。(「人はなぜ死を恐れるのか」p.17-18)

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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