アジアン・ジャパニーズ2

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  • 情報センター出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795822627

作品紹介・あらすじ

目的探しの旅から目的を持った生き方へ。あてのない旅を終え、母国の外で生きる彼らが見つめる日本とは何か。新しい夢を追いパリへヴェトナムへ。シリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 以前、アジア・ヨーロッパと1年程まわったことがありました。大学卒業と同時に就職をせず飛び出しました。
    そのきっかけ、というより意志を固めることになった本の一冊が本書の前作「アジアンジャパニーズ1」。

    あれから10年以上がたって、ふと古本屋でみつけた本書。
    懐かしくっておもわず手に。

    正直に言うと(白状するとかな?)読みながら感じたことは・・・”イライラ ”それもかなりの。
    そして、何で?何でイライラすんの?って悲しくなった。
    読み終わって考えてみた。何でだろって。

    その一つに、前作でアジアを旅してまわった著者が、本作では衝動的にパリへと旅し、パリとベトナムで生活する日本人をとりあげる。という内容。
    その中で、度々、アジアとパリの違いが描写されるのだけど、そこには日本人の、欧米とアジアにたいする接し方や感じ方の違いがどうしてもみえてしまう。
    極端に言えば、欧米への劣等感とアジアへの優越感。もしくは、欧米への疎外感とアジアへの親近感。

    自分が旅した時は実地体験としてあった。でも、本(前作)からは感じなかった。そこに夢をみてたのに。
    という、裏切られた感かなぁ。

    そしてもう一つ。
    今の自分には、本書にとりあげられている彼らのようにはもうできないのだという喪失感。
    そして、そんな彼らへの圧倒的な嫉妬。

    それら色んな感情で、読むのが辛くなったり悲しくなったりしてたけど、
    色々書いてたらさらに辛くなってきた!
    要するに!何もかもほっぽり出して、また飛び出したくなってしまったって事です。
    あ~旅がしたいよこんちくしょー!!

    最後に、本書で登場した方たちが、それぞれの成功に、それぞれの幸せに、たどり着いていることを願います。

  • パリはあまり惹かれなかった。
    多分、著者もそうなんだと思う。
    ベトナムの彼の眼。
    いい眼してるなって思った。

  • 04年 NYCの紀伊国屋で買った

  • 何処で生きていても大変なのよ。ならば生きたい場所で生きなさーい。出来るなら。

  • 未読

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著者プロフィール

1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社カメラマンを経て1991年独立。アジアを多く旅して作品を制作する。また近年は日本国内の祭祀、自らの故郷である諏訪地域などを撮影している。紀行、ノンフィクション、小説なども執筆。近著に『まばゆい残像』『孵化する夜の啼き声』『深い沈黙』など。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞、2013年『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞を受賞。2021年に初監督映画作品『トオイと正人』で国際ニューヨーク映画祭、南京国際映画祭入賞。東京工芸大学芸術学部写真学科教授。

「2021年 『深い沈黙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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