あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅

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  • 情報センター出版局
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795847422

作品紹介・あらすじ

旧満州に飛び込んで、10年がかりの旅の中で、娘がまるごと受け止めた運命の物語、そして「反日と情愛の国」の等身大のリアル戦後史を書き換える奇跡の実話日中の国交が断絶していた一九七〇年に、文化大革命さなかの中国から命懸けで帰国を果たした二八歳の日本人戦争孤児、それが私の父だった。

感想・レビュー・書評

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  • 新聞で紹介されていたので読んでみた。

    「中国残留孤児」。
    言葉は知っていても全然知らなかったので、読みながら驚くことしかなかった。

  • 中国残留孤児の父と、二世である久枝さんの話。

    副題として「私につながる歴史をたどる旅」とあって、この久枝さんが1976年生まれで、私と7歳しか変わらないと考えると、この本に書かれていることが、近くに感じられる。

    でも、今まで、残留孤児と聞いても具体的なイメージがわかなかった。

    この本を読んで、一人の残留孤児とその家族について知ることができた。

  • 作者は以前、日経夕刊のコラムを連載されており、
    コラムを読んでいて著書を知り、読みました。

    私は正直、衝撃でした。
    こんな大変な事があったことを、全く知らなかった。
    残留孤児のニュースはテレビで見ていたけど、
    こんなに大変な目にあった人生、知らなかった。

    戦争で「やったこと」も「されたこと」も
    私達は知らなすぎるのではないか。
    (永遠の0でも思いました)
    もっと歴史をしっかり勉強する環境は必要なのではないか?

    私は知らないことが多すぎる、と思いました。
    習っていないというのがそもそもの要因ですが、
    (受験は近現代をするーしますしね)
    自分から興味も持っていなかったとも言えます。

    これから1つずつ知識を増やしていきたい。

  • 著者父親の半生の凄まじさ。読み出したら止まらなかった。子供に伝えたいことは沢山あるだろうに、娘が興味を大人になって持ち出すまで自分からは語らずにいた彼。また、厳しい戦争を体験しつつほとんど語らなかった祖父。将来へと語り継ぐべき戦争体験でありながら、多くの人は語らず封印してこの世を去っていったんだろう。今ある自分たちの環境を当たり前と捉えがちだが、完全なる過去の話とせず忘れてはならないのが私たち戦後時代の責任では。

  • 残留孤児の子孫として父親の生活を日本・中国の歴史を見ている。
    中国・日本というナショナルを前面に出せばナショナルな側面は薄くなるが、個人を出せばナショナルという側面は薄くなる。

    しかし個人がナショナルなものに依拠している限り一生ジレンマを抱えるのだろう。

  • 中国残留孤児である男の子が中国人の養母に大切に育てられ成長し、文化大革命という激動の時代をかいくぐり日本に帰るまでを描いた第一部と、日本で生まれた彼の娘が中国に渡り、父の軌跡を辿っていくという第二部で構成されている。その娘が書いたルポルタージュだが文学的にも素晴らしく、農村の村々をまわりながら男の子が盲目の占い師からたくさんの大切なことを教わるシーンは情景が目前に浮かび上がる美しさ。帰国した残留孤児たちの辛酸に驚くとともに、彼らに対して「戦争で被害にあったのは、中国残留孤児だけじゃないですから」と言わんばかりの国の無策っぷりには改めて呆れ果てる。読んでいる最中、原発事故で避難を余儀なくされた人びとのことや、海南島のあぽのことや、映画「蟻と兵隊」に出ていたおじいさんのことが脳裏に浮かび上がった。これがこの国の性根なのだろうと思う。

  • 2007.9.10.初、並、帯付
    2013.1.25.伊勢BF

  • 最高に感動したNHKドラマ「遥かなる絆」の原作 (ある意味、「大地の子」のノンフィクション版)。ここまで必死に日本人孤児を育ててくれた中国の養父母がいたことも忘れてはいけないと思う。いつかドラマをまた再放送してくれないかな。

  • 作者の父親の歴史を辿る話。

    中国残留孤児の歴史的背景はある程度の知識はあったが、中国で育ったのならその育ててもらった環境を捨ててまで何故日本に戻るのか?が不思議だった。しかし中国での日本人の差別、中国での日本人に対する敵対心など怖い話が沢山あり、日本に憧れ帰国することを熱望する気持ちが理解できた。また、帰国した残留孤児が言葉の出来ない日本で生活することの苦労も分かった。

  • 泣いた

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