- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796120012
感想・レビュー・書評
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私の記憶によると、本書は伊藤氏が駿台の英語科主任を離れてから執筆された本である。
伊藤氏は長らく最難関クラスのみを担当されていた。このため、基礎・標準レベルの伊藤氏の授業を疑似体験できるのは本書のみである。
普通、受験参考書の英文は大学入試問題を使用しているため、アンダーラインや括弧内が空白にされるなどの加工がなされている。
本書はそうした加工が一切なく、きわめて読みやすい学習素材となっている。
この本の使い方だが、ノートに全訳するかどうかが大きな問題だろう。
下手に全訳しようとすると、大変すぎて途中で挫折する可能性が高いので、以下のような方法もありだ。
まず、ノートに英文のコピーを貼り、わからない部分をチェックしたうえで本書の解説を読む。本の英文の部分は何も書き込まないで何回も復習する。
次に、採点基準のある「英文和訳演習(入門、基礎)」で和訳を実際にやる。
最後に、知識の整理のため、英語構文をまとめた参考書(英文解釈の技術等)の解説部分をざっと通読する。
以上が終了したら、パート2に進むと良いだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)
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名著。これで英文解釈はバッチリかと思います。
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さすがにいまの時代これを読破するのはやや難があるのではないでしょうか。英文解釈の先駆的名著だとは思いますが、基礎英文解釈の技術などCD付きの読みやすい本がたくさんあります。個人的にはハードカバーにロイヤル英文法を思い出して、圧倒されてしまいます。
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著者は言う。「基礎が何か教えぬまま、どういう手順で何をやれば基礎からやり直したことになるのかを示さぬままで、『基礎、基礎』と繰り返しても無意味」と(本書はしがきより)。
まさにその通りだと思った。これは英語に限らない。
そしてこう続ける。「これだけこの方法でやればという具体性を持った指針になるものと信じます」と。
結果は、レビューを見れば明らか。 -
やり直し英語の一つとして、でアマゾンでランキングレビューでも評価が良かったので購入。読んでみて学生時代お世話になった、英文解釈精講の同じ先生という事に気付きました。受験英語の参考書ですが、私はやり直し英語でも、大変参考になりました。ただし、従属接続詞thatは?というような文法の最低限の知識がないと、理解は難しいように思えます。
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stage.1 精読用
stage.2 音読パッケージ用
ビジュアルには音声CDがついて無いことが難点。あとレイアウトのひどさ(苦笑)。
しょうがないのでOCRでテキスト化して、HOYAサービスの「GlobalvoiceEnglish」で音声ファイル化するという手間を掛けている。
テキスト化したのは良かった。印刷して訳を書いたノートに貼ってる。この辺は山吹塾(http://yamabukijuku.web.fc2.com/index.html)のやり方の真似。
音声化してあるので音読パッケージとしても活用。 -
伊藤和夫の金字塔といえば、英文解釈教室よりこっち。
ここまで「学生の目線」を理解して書かれた参考書は他にないのでは。 -
英語を「見える」ものにするために、2冊にわたって書かれた英文解釈のための本。大学受験といえど昇華するのに1ヶ月かかった。
①「左から右へ、上から下へ」(p22)
英語を上記のように順序良く読む、つまりは返り読みをしないための解釈プロセスに重点を置いている。この点は薬袋式とは異なっている。
②予想と確認(p153)
英文を見通しながら読み、それが合っているのか予想する。
③本質的なルール
部分的に適用できる文法の丸暗記ではなく、より抽象的な形で汎用的なルールをつくっている。だからこそあらゆる英文に対応できる。
20以上前の著書だが、いまでも十分通用すると思う。Part2もやっていく。