陰陽師 1 (バーガーSCデラックス)

著者 :
  • スコラ
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796242714

感想・レビュー・書評

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  • 初版

  • 何だかかっこいいな。
    博雅も濃いけれど格好よいのでは?
    左に青龍、右に白虎……という呪文って本当にあるものなんだな。

  •  怨霊や魑魅魍魎が跳梁跋扈する平安京。その平安京を舞台に活躍する稀代の陰陽師・安倍晴明。そして、晴明の友人にして管弦の道を極めた殿上人・源博雅。そんな二人を主人公にした漫画…というより幻想絵巻と言った方がいい作品です。

     冒頭、修行中の晴明が、師匠・賀茂忠行と百鬼夜行に遭遇する所からシビれます。一見すると禍禍しくも幻想的なんですが、よく見るとコミカルで、スカした晴明よりもよっぽど生き生きしてやがります(笑)。

     天皇が大切にしていた琵琶・玄象がなくなり、それが羅城門で夜な夜ななっているという怪事件が起きます。それを取り戻そうとする博雅は、相手が妖怪の類だとわかると晴明に相談することにします。
     そこから晴明と博雅による「呪」(しゅ)についての話がはじまるのですが、これが現代の言語論や認識論に通じる「名付け」の議論そのもので、読んでいる内にその議論に引き込まれていきます。しかもこの議論があやかしと対峙するときにしっかりフリとして効いてくる辺り、話の持って行き方も上手いです。玄象を持ち去った漢多太と晴明の駆け引きなんて、平安の「ジョジョ」と言っても過言ではありません。

     「梔子の人」は、お寺で起きる怪異の謎を解く、短編の平安怪奇ミステリです。この頃はわかりやすくて本当に面白かったなぁ…(笑)

     平安時代の文化や当時の感覚を知るという受験生的な面でも得るものが多いですが(古典が苦手な中高生は一読の価値あり)、漫画としての面白さはそれ以上です!

  • 騰虵
    帯表
    安倍晴明、鬼の上前はねる奴。
    帯裏
    四つの神の呪の力に守られた平安の都華やかな王朝文化を翻せば閉ざされた都の闇には魑魅魍魎が跋扈していた。
    雅にて、容貌涼やかなる男、ひとり。
    闇を懐中のものとする。
    名は、安倍晴明。
    陰陽師。
    その心、常に動かず、しかし浮雲の如く捕らえ難し。
    目 その光鬼を縛り魔を裂く。
    口 赤くつややかにて毒を吐く舌を隠す。
    女 美姫を好み多くかしを従える。
    友 実直にてあつい心を持つ楽のものあり。
    彼ひとりに心許す。
    天源に通じ飄々と生きた不可思議な男の物語が今、始まる。

  • 「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。

    10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。

  • いったいどうしてこの本を買い出したのか、きれいさっぱり忘れたが陰陽師はスコラの時代のものを買っている。
    どちらかというと読み込んでいくタイプのものかと思う

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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