陰陽師 (3) (バーガーSCデラックス (390))

著者 :
  • スコラ
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・マンガ (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796243346

感想・レビュー・書評

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  •  安倍晴明と源博雅コンビが送る、平成怪奇謎解き絵巻の第三巻。

    ■黒川主

     いきなり裸の女が庭の池を泳ぎ、口で鮎を捕まえるというシュールなシーンが、カラーの扉絵になってスタート。
     この裸の女というのが、鵜匠・賀茂忠輔の娘・綾子。綾子のもとに足繁く通い、綾子を抱き、泳がせと好き勝手にする鹿賀丈史似の貴族、それが黒川主です。
     忠輔に内々に事件の解決を頼まれた博雅は、晴明と共に賀茂邸へ。黒川主の正体やいかに!…って、表紙カバーに半分くらい答えが描いてあるけど(笑)

     このエピソードの中で思わず付箋を貼ってしまったくらいお気に入りのシーンがある。それが那智の滝の話で、那智の滝ってそれ自体が巨大な女性器のような形をしているため、散々煩悩を追い払おうと長年修験道の厳しい修行に耐え、熊野古道を歩いてきた修験者が那智の滝を見てぶっ飛んでしまう、という話が紹介されていました。もうこの話が大好きで大好きで(笑)。何というか、禁欲とか修行とか、そういうしゃらくさいことを鼻で笑い飛ばすような自然のおおらかさを感じさせられます。

     この話の最後のオチも結構好きで、
    「博雅
     おれたちより
     弱く見える者たちは

     こちらで
     案じて
     やるほどに
     本当は弱くは
     ないのだよ」

    「むしろ
     おれたちより
     よほど
     したたかな
     ことも
     あるのさ」
     という晴明のセリフにシビれます。人間は"同情してやった"ことがアホらしくなるくらいしたたかだし、しぶといし、強いんです。さらっとギャグチックに流してはいますが、このシーンは、博雅の優しさが実は根っこの部分で傲慢なものによって支えられていることが描かれている、かなりスリリングなシーンだとも言えます。

    ■鬼やらい

     こちらは玄象と博雅、祐姫と博雅の妙な関係性が微笑ましいです。晴明は1巻で漢多太の魂を玄象に取り憑かせましたが、それにしては随分ポップな性格になっているような気がします。どうやら玄象当人(?)の性格のようですが、博雅の困らされっぷりを見る限り、本当にあの解決で良かったんだろうか…と思わなくもありません。

  • 六合

  • 「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。

    10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。

  • いつもニュートラルな清明
    天然児が大人になったような博雅
    正に陰と陽

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