蝶尾 (GUSH COMICS)

  • 海王社
3.68
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本棚登録 : 418
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796401692

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    文学作家の平瀬はある日、好いていた編集者から結婚の報告を受けた。そんな平瀬を蝶尾は懸命に慰めてくれる。「僕は先生が大好きです」彼に似た顔立ちで、平瀬の想いを叶えようとするいじらしい蝶尾。平瀬は彼を想いながら、幾度も蝶尾を抱き――。

    作家と蝶尾の幻想恋物語を描く表題作ほか、トジツキハジメの全てがここに! 
    兎エッセイ漫画も同時収録。描き下ろしもあり。

    ***

    ★3.5
    小説家が出て来るお話が好きなのと、表紙に惹かれたので購入しました。
    とにかく表題作が美しい。非常に空気感のある耽美なお話です。
    鈴虫の羽音やヒグラシの鳴き声、雨の音など、表現だったり間の置き方が絶妙で想像を掻き立てられます。

    でもまさか蝶尾(金魚)が人間になるお話だとは思わなかった…(笑)
    しかも作家が想いを寄せている人に顔がそっくりという…。
    それが作家の抱く幻想なのか、蝶尾が望んだ姿なのかは最後まで分からない、夏の終わりの寂寥感と報われなかった恋の切なさが入り交じる不思議なストーリーにこれでもかというほど引き込まれました。
    ただ、表題作なのに短い…!これだけが残念でなりません。
    もっと読みたかった…!

    因みに他のお話も内容的には面白かったのですが、肝心な萌えの方はというとあんまり…って感じでした。
    特に表題作より話が長かった最後のお話はヒップホップ系(B系?)や坊主系といったジャンルが得意じゃないので危うく目が滑りかけました…。
    でもKRB中、カモン的なポーズを決めた坊主君には不覚にもキュンとしました(笑)

    表題作より他のお話やあとがき(うさぎ談義)が長かったり、表題作以外BL要素が薄いなど100%満足って感じではないのですが、とにかく表題作が素晴らしいのでこれが読めただけでも買って良かったと思えます。

  • 表紙と表題作のために買いました。
    もうこれだけで満点ですが、正直他のストリート系は好みではなかったので星一つマイナス。
    全くBLではないうさちゃん漫画が多いですけど、ストリート系BL<小動物なので、私は気にならなかったです(笑)
    うさちゃん可愛い。

    表題作、どうしましょう。萌えの宝庫過ぎて、ときめきがとまりません。
    実際の蝶尾が蝶のように綺麗な金魚じゃない事だけが残念ですが、ラストの植木屋さんとの会話の雰囲気など、泉鏡花の短編を読んでいるような感覚に陥りました。

  • 文豪作家×お手伝いさん

  • ≪自分用感想≫
    表題作はマジでショートムービーみたいな、小説で描かれそうなもどかしい良い作品。
    浅いような深いような、読み手次第ってとこがまた良い。
    とにかくトジツキさんの絵が好みなんだけれども、このしっかりした画力を持つ作家様のがっつりエロが見てみたいw

  • 背景の書き込みが半端ない!!
    画力が…

  • 表題作が凄い好き!私の好きな文学的な香りがするトジツキさんでした。絵も今の方が洗練されているとは思うけど、この頃の方が可愛くて好き。美しい着物姿の青年、古民家の静かな佇まい、幻想的な雰囲気がBLと言うより良質な短編小説を読んでいる気分にさせてくれます。蝶尾というタイトルも素敵ですね^_^

  • 表題作いいですねえ

  • 2012/03/09
    【やや好き】表題作もイイが『ロザリオス』と『アトリエ』が◎。 BL~篤い友情以上恋愛未満な話が半々で収録。 全体的には、読み応えはあるけどBL的萌えはどうだろう?  表題作、幻想小説作家×蝶尾。 作家が想いを寄せる男とそっくりの顔で寄り添う健気受。 幻想的でであり刹那的であり好きだけど、だが金魚だ!という突っ込みは許されないのだろうな…。 他→『ロザリオス』ロザリオだけが繋がってる証し。 強くて純粋な愛だな、と思うけど悲しくもある。 『アトリエ』止まっていた時が動き出す話は奇跡を見れた気がして好き。 『The day was not fine』シシクラの正論臭さと戸枝の素直な前向きさ加減があまりタイプじゃなかったが、ちゃんと青春&恋愛してて楽しめた。 思ったよりBLだったし(笑) 『ウサマン』ウサギエッセー漫画。 これはあまり面白くなかった…。

  • むかしのトジヅキ先生ってこんなんだったよね~

  • 表題作のどうにもならない感じ、解決しないまま終わる感じが、短編小説みたいで好きです。あまりこういう、一場面を切り取ったみたいな短編を見つけられないので嬉しい。
    「ロザリオス」のラストも、短編としてここを描くために作った! って感じで、スパッと終わって格好いいです。
    美専の話もじわっといいです。
    最後の美坊主の先輩とゲームをするくだりでは、現実でやってたら格好いいのか腑に落ちなくて、共感できなくて残念だった。
    ウサギ紹介? でペットショップでの作者さんの考え方が優しくてびっくりした!

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