誘眠ドロップ (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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本棚登録 : 306
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796401760

感想・レビュー・書評

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  • 芸能物が私の中で、はやっていたころに購入したものだと推察しております。
    芸能界のドロッとしたものよりも、どちらかというとほんわかした作品。目線は梶尾空滋で、なかなか面白かった。
    いつも受けて視点なため、新鮮。
    可愛らしいアイドル光樹と、それを支える空滋。
    周りの環境も、凄くよく、恋愛における敵がいないため,甘々♪

  • 売れっ子アイドルとその幼馴染の話。
    甘ったれたアイドルが可愛い。
    大阪弁の攻めが堪らん。
    甘ったれでどうしようもないからこそ、空滋みたいなオカンキャラっぽいその実独占欲の塊がぴったりくるんだろうなと思った。

  • 可愛いお話だとは思うんですが、個人の好みからはちょっと離れてる感があるのでこの評価で。
    安心して読めるストーリーだと思うので癒されたい方はどうぞ。

  • 関西弁のBLものは初でしたのでどうにも違和感が最後までありました。でも後半からの光樹の猛攻がめちゃくちゃ面白かったです。
    でも最近極道モノばっか読んできた私にはちょっと甘ったるすぎて物足りない感たっぷりでした。
    光樹、可愛かったんですけどね。攻め子がオカン過ぎてマイナス☆1つ。

  • 受けがどこまでも可愛かったです。ツンという印象はなかったかな。純朴な攻めもよかった♪

  • BLでなかなか面白いとおもう本に出会えなかったのですが、この方の本は面白いと思いました

  • 文章力も構成力も非常に高く、キャラクター作りも巧いので、面白く読めた。この文庫一冊に二人の半生が集約されていて(個人的には高校生時代のお話しのみでも良かったと思うのだけれど)これはこれで密度濃い一冊で素敵。

    優れた小説とは設定の説明文なのではなく、エピソードの乱打なのだなあと思う。凡庸な書き手なら冒頭のシーンは各種キャラクターや受攻二人の設定説明文をダラダラ書いて終わってたはず。セリフの中にムリヤリ説明文入れたりとか。

    それを、この作家さんは特売スーパーに行く攻キャラ、偶然流れるテレビ、ごはんを食べにきたメンバーやマネージャー、何も食べずに転がってる受キャラ、などというふうにうまく設定説明に繋がるエピソードを披露し、長々と説明文を語ることなく、このお話しの設定を読み手に分からせてくれる。うまいなー!

    エロシーンも読みごたえがあったし、何より関西弁攻萌えの方におすすめ笑。

    面白い本を書かれる作家さんは総じてあとがきでも腰が低く好感を持てる場合が多いのだけれど、この作家さんも例に漏れず、震災後に出された本だからか「いろいろなことがおきている時代ですが、元気にまいりましょう」という一言も添えられていて温かな気持ちになりました(*´ω`*)

    絵も不足なく良かったです。この絵師さんはカラー絵が素敵ですね。.:*

  • 「BOOK」データベースより
    平凡な高校生・梶尾空滋の幼馴染み兼同居人は、人気アイドルの藤代光樹。“クールでミステリアスな美少年”と有名な光樹だが、その実態は生活能力皆無で、空滋がいないと寝食もままならない超あまったれ。危なげな光樹のため、空滋は恋心をひた隠し、世話を続けている。空滋のそばでしか安眠できない光樹とベッドを共にしながら情欲をこらえることにも慣れた。可愛い幼馴染みをずっと守っていく覚悟だったが、ある日、光樹に思いがけないスキャンダルが―。

  • んーなんというか・・・
    インヴィジブルリスクに似てるよね、これ。

  • 2001年ラキア掲載作を改題、改稿して文庫化したものです。
    崎谷センセにしてはエロはなく手ヌルイ話!?ですが、とってもスイートで口当たりもよくてさっくり読めました。しかも手ヌルイ分、読後にたっぷり妄想してしまうという、ヤオイ風なおまけがついてきます。
    主人公が17歳同士の初々しいDTで、かなりラブコメ風味。
    攻の空滋は高校生なのに、よく気がつき料理上手なデキる男です。もう、ほんと頭が下がります。ていうか、そんな高校生いるの?と思わず突っ込みたくなった。
    その空滋が世話を焼かずにはいられない同居人の光樹は、今をときめく人気アイドルで、世間の誰もが私生活ではこんなに生活力の無い超甘えたがりとは知りません。でも実は、何もかも空滋に依存しなければ生きていけないダメっ子なんです。

    光樹のことを密かに想っているからこそ、世話を焼きながらも空滋はいつも彼の側にいるんですが、決して口に出さないし手も出さない。とても大切にしてるのが伝わってきて微笑ましいです。
    空滋は関西弁で光樹に「アホ」とか軽口を叩いて励ましたりけなしたり。それがまた愛情がこもっていていいんです。

    手を出さずに我慢してるDTの話なので衝撃的なヤマ場みたいなのは皆無。また、光樹がアイドルグループの一員なので業界モノなのかなと期待したらそれもなく。
    メインはお世話してる子とされてる子が、どう恋を自覚してどう結ばれていくのかというところで、盛り上がりには欠けますが、かなりほのぼのさせられます。
    光樹が無自覚な甘えん坊ぶりで誘い受けっていうのが可愛かった。ぼけーっとしているかんじなのに、実は頭の中ではかなりエロエロしいこと考えていた光樹と、小料理屋をやって食べさせていこうと真面目に考えていた空滋のギャップが笑えます。
    二人の初Hが、完璧じゃないのがいい。もう、頭の中だけ暴走気味で実際には初々しいってのがよかった。

    そして、書き下ろしのSS「初恋ロリポップ」は3年後の二人。空滋は結局大学生になっています。相変わらずの甘々な二人の関係が、ちょっとしたジェラシーを絡めてうまく描かれています。この頃までは空滋は業界に興味が無さそうだったし、光樹もアイドルとしての姿を空滋には見せたくなさそうだったのにね。

    「爪先キャンディ」は27歳になった二人。冒頭シーンでは、一番こういうのは痛い!みたいな二人が登場するのでドッキリさせられます。27になっても変わらず甘えっ子な光樹(業界でのポジションは着実に上がってますが)と、すごく大人の男に成長した空滋に萌えます。ここ10年間の攻として磨きをかけてきた空滋の経緯は想像するしかないけど、しっかりいい攻に育っているのがまるわかり。関西弁の言葉攻めで非常に濃厚なHです。指輪ネタもよかった。
    しかし、何をやってもデキる男はデキるんですね~
    一番の納得は空滋の職業でした。やっぱりそうだよね。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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