- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796402415
感想・レビュー・書評
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前読んだ作品の新装版。
初恋の絵画の続き。そしてお気に入りの一冊です。 -
▼あらすじ
その日を境に、大学生の凪斗の平穏な日常は崩れ去った――。
凪斗の警護を任されたという男・角能が現れ、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡目候補となり命を狙われていると言い放つ。己に流れる血を忌み怖れ、平凡な生活を必死に守ってきた凪斗。だが、護る者であるはずの角能に監禁され、冷めた眼差しで弄ばれる。
「おまえは、俺に与えられた玩具だ」
心も身体も翻弄され、淫らな熱に理性は浚われていき――。
極道BLの秀作、書き下ろしも収録してついに復活!!
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極々普通の大生活をし、絵の才能もあった受けが流されるように刺青を入れてどんどん裏社会の人間に染まって行く様子にどうしても抵抗があり、イマイチ感情移入出来なかった…。
ヤクザものは大好物なんですけどこれはあまり受け付けませんでした。
文字通り、何もかも捨てるっていうのが…うーん…。
やっぱり何か引っ掛かりを覚えてしまう。自分と重ねてしまうからなのかな。 -
蜘蛛の褥を先に読んだんですけど…こっちも良いですね。面白かったです。
カタギさんから極道の世界に入っていく、ただの日常に上手いこと裏の世界が交錯してきて、段々綯い交ぜになって凪斗の心を動かしていく描写はいい感じに煽られました。
蜘蛛の方の攻めがさん付けもいいもんだなーと思いましたが、一回り差で反抗的な受けのさん付けもやっぱいいなーと思いますね。楽しかったです。
最近警察、極道のどっちかの絡むような作品しか読んでないな…。 -
その日を境に、大学生の凪斗の平穏な日常は崩れ去った――。凪斗の警護を任されたという男・角能が現れ、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡目候補となり命を狙われていると言い放つ。己に流れる血を忌み怖れ、平凡な生活を必死に守ってきた凪斗。だが、護る者であるはずの角能に監禁され、冷めた眼差しで弄ばれる。「おまえは、俺に与えられた玩具だ」心も身体も翻弄され、淫らな熱に理性は浚われていき――。極道BLの秀作、書き下ろしも収録してついに復活!!
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シリーズ第1弾。新装版+書き下ろし。
若頭×組後目。
凪斗が余りにも頼りない印象だったのが、快楽を憶えるとあんなにも扇情的でそのギャップに角能もヤられた感じかしら?w
墨入れしたあとの奈良先生の絵も色っぽさ全開!
双頭の蛇の舌が…ww
書き下ろしは賛否ありそうな仕上がりでした…。 -
既読ですが書き下ろし付だったので新装版を購入。何度も読み返してるのに、また最後までじっくり読んでしまった…
一見ハードな正統派任侠のようでありながら、そこにダークで官能的な愛がプラスされていて、独特の持ち味があります。
読んでると、なんだか脳みそ痺れるかんじ。
日本画を専攻するごく普通の大学生だった凪斗は、突然命を狙われた瞬間から人生が一変してしまいます。亡き母親が「凪斗」と名づけ、平穏な人生を歩むように願い戒めたにもかかわらず、角能という男が現れたことで、彼は岐柳組四代目候補としての生き方を余儀なくされます。
最も嫌悪していた道を強制的に歩かされることになった凪斗が、あたかも蛇が脱皮するようにウブなお子ちゃまから魔性の極道に変化していくのが感動的。その一番の要因は角能への愛であるのが純情でせつなくて泣けます。そして、およそ組を支えていけるような器でもない一回りも年下の凪斗に、角能もまた魅入られて溺れていくのがエロかった。
かなりの主従萌えでした。不遜な印象の角能が凪斗の前に跪くとこ(縛ったテープはずすためなんだけど)とか、守るために自分の体を張って凶弾を受けてしまうところとか。ベタだけど萌えポイント。
子供じゃないのにおんぶされてしまって、しかも感じるというのもプレイちっくでエロス。
そして、なんといっても凪斗が刺青を入れるシーン。角能が「俺がおまえのために用意した絵を、この肌に入れさせてくれ」と言いくるめる場面から扇情的で痺れた。
極めつけは、匕首片手に覚醒した受の「俺に角能さんをください」プロポーズ。漢らしく成長した受とこれまた漢らしい姐さんに、はげしく萌え。
書き下ろしは、心にズキンとくるシビアな話。もうカタギじゃないんだよ、という自覚と諦念かな。そこはもう「俺が受け止めてやる」と豪語する角能に、全て忘れちゃうくらいどうにかしてもらうのが正解みたいです。