- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796402736
作品紹介・あらすじ
「あんたは俺のものだ。なあ、先生?」ヤクザの幹部である岩切の愛人であり、新宿の片隅で小さな病院を営む真敏。かつては大学病院の医局で将来を嘱望されていたが、恋人だった男の死を機に闇医者になった。医者でありながら恋人を救えなかったことへの後悔と悲しみは深く、資金援助を受ける代わりに岩切に身を売ったのだ。だが、セックスは贖罪行為のはずなのに、真敏の体は岩切の愛撫に淫らに喘ぎ快感に溺れ-。危うい愛人契約。
感想・レビュー・書評
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アンリミより。
贖罪のため闇医者となった真敏と、
ヤクザの幹部・岩切の物語。
このタイトルとこの表紙とあらすじ……そしてアンリミ対象というこの背徳感たっぷりな大きな釣り針に迷わず食い付きましたとも♡
恋人の突然の死に後悔と罪悪感を抱え、勤務医から闇医者となった真敏。葬儀の場で出会った岩切から資金を得る代わりに、岩切の愛人となる。日々抱かれることも自分への贖罪…そう受け止める真敏だが…。
岩切がとにかく最初から最後まで男前のスパダリヤクザです♡反対に真敏は亡くなった恋人への罪悪感に捕らわれているのと、基本的に超ネガティブ思考な性格です(^_^;)
本編は3作に分かれていて、最初は真敏の『贖罪の気持ち』、2作目は一歩を踏み出した真敏の『幸せになってはいけない気持ち』、3作目は真敏と岩切の出会いが岩切視点で書かれています。
とにかく真敏が自分に悪い方へ悪い方へ考えるので1作目はひたすらじめじめして重いです。
台詞や場面展開もほとんどなく、ただただモノローグ形式で真敏の後悔や罪悪感が垂れ流されているので若干間延びした感じもあったかな…?
人の負の感情って一方的にぶつけられるとストレスになりますよね…私が真逆のポジティブタイプなので、余計にそう感じたのかも。
あともっとヤクザの抗争に真敏が巻き込まれて欲しかったかな…と。せっかく汀や武史という存在があるのに、それがあんまり生かされてなかったのが残念。伊都の存在も、もっと二人を混乱させる存在であって欲しかった。
しかしヤクザものに出てくる舎弟って愛すべき弟分タイプが多いですが、今回も武史が可愛かった(^^)
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予想以上に面白かった!
恋人を失ってから恋に臆病に…って定番だけど、その恋人の亡くなり方とか、贖罪の行為とか心の葛藤がすごく繊細に描かれてて。
どんだけ攻めは受けを大切にしてるか!!
893なのに、イヤ、むしろ893の上の人だからこその懐の広さで後ろ向き下卑受けを根気強く見守れたわけですね。
多分、いわゆる本気の893ものとして読むにはちと迫力は足りないかもだけど、二人の関係性がとても深く描かれて読み応えありました。
受け入れる事が怖かった、認める事が怖かった受けが執着を見せる最後はすごくホッとしました。 -
表紙と話はまったく違った。ドロドロしたエロかとおもったら、これはまたあっさりと王道の攻めが受け溺愛。受けは過去を引きずりすぎてて受け自身も話の中で自分勝手とかずるい人間とか自覚したうえで攻めの懐の広さに甘えて、とまぁ王道っちゃ王道な話しなので表紙と内容が違っても大丈夫でした、普通だったので★3