エンペラーズ・コネクション (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
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本棚登録 : 67
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796403962

作品紹介・あらすじ

警視庁捜査一課の"エンペラーズ"-王子様と称される硬派で美しい東原帝と、俺様で軟派だが男らしく精悍な面差しの御門鋭司。二人は同期のライバル同士で、互いの実力を認め合っているものの顔を合わせては喧嘩ばかり。しかし、管内で起こったとある殺人事件をきっかけにコンビを組まされることに。すると御門はどういうつもりなのか、やたらと帝にかまってくる。強引に夕飯に連れていかれたり、熱っぽい視線を向けてきたり…。徐々に近づくその体温に、帝は戸惑いを隠せなくなってしまい-。

感想・レビュー・書評

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  •  共に警視庁捜査一課所属で、同期の東原帝と、御門鋭司。
     彼らはその名前とルックスから、「エンペラーズ」と呼ばれる。

     互いに実力を認め合う関係ではあるものの、常に競争を強いられる職場環境と、過去のとある出来事から東原は御門に素直になれずにいた。
     そんなある日、とある殺人事件の捜査でコンビを組まされることになって……

     というのがざっくりとした話の入り口です。
     そこから二人で殺人事件の捜査が始まって。
     やはり互いに認め合えるものを感じて。
     御門が覚悟を決めたことで二人の関係が動いていく。

     そもそもがBLなんですけど、BLという枠ではくくれないような、ちゃんと「刑事もの」としての読みごたえもしっかりありました。
     その代わり、いちゃいちゃ要素はだいぶ低いんですが、甘くてベタベタしているだけではない、物語としての読みごたえも求める人にはオススメです。

  • 同期の刑事もの。御門×東原。
    お仕事部分でやや説明調が多いのが気になるのと、事件部分が多くてラブ度が少ないのが残念。
    両片思いだけど過去の出来事から膠着状態になって普段はくだらない応酬を繰り返してるのがなんとも焦れったいというか。
    でもふたりの恋愛だけではない信頼できる相手っていう関係にグッとくる。
    イラストもとても素敵でした。

  • 事件にページさき過ぎて、ラブ度があんまりない印象。
    両片思いでじれったいのは好きなんだけど、理由がお互い一目惚れって、、、安直すぎかと。
    事件も大事だけど、気持ちがだんだん近づいてく過程が読みたいのよ〜
    受が先輩刑事に懐く理由はちゃんと描かれてたのになぁ。

  • 刑事もの好き。帝、御門エンペラーズコンビいいわあ。

  • 飲み会の悪ふざけで、戯れに交わしたはずのキスだった。でも気が付いてしまった。それは悪ふざけなんかじゃない。その眼差しに垣間見えた真剣な色合いも、熱も、自分の気持ちさえも。気付きたくなんかなかったのに。
    共に捜査一課の刑事である御門は、同期の中でも群を抜いて有能な男で、しなやかな筋肉に包まれた体躯、甘さのある精悍な面差し、女の噂も事欠かない。どれを取っても、きれいな王子様と揶揄されている東原のコンプレックスを刺激する男だ。
    顔を合わせば、つい突っかかってしまう。自分の気持ちも相手の気持ちも認めることなど到底できないのだから。
    折しも、タクシードライバー殺害事件の帳場が立ち、イレギュラーな人事で東原は御門とペアを組むことになる。

    事件もおざなりなラブ重視のなんちゃって刑事モノじゃなく、それでいてシリアスになり過ぎず、きちんと読ませてくれる。男としての矜持から、お互い素直になり切れない恋情を抱きつつも、事件解決に打ち込む姿はお仕事BLとしても◎

    反発しながらも、やはり背中を預けられるのはこいつしかいないという絶対的な信頼感。
    生きるか死ぬかの瀬戸際に直面してようやく、何かあってから後悔したくない。だからもう自分の気持ちから逃げないーというところにたどり着くふたり。
    結果的にはモチロン役割分担はあるのだけれど、相手を抱きたいのかと聞かれればそうかもしれないし、抱かれたいのかと聞かれれば、またそうかもしれないっていう、どちらかが一方的に受け取る関係じゃなくて、まるで攻×攻みたいな、男前なエロだったな~。こういうのわりと好き。

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著者プロフィール

BL作家。2001年『甘い口づけ』でBL作家としてデビュー。同作スピンオフ作品『奪われる唇』でヤクザものシリーズを確立後、警察ものからケモミミまで執筆ジャンルは多彩。

「2017年 『お弁当代行屋さんの届けもの 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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