潮風の下で (アメリカン・ネーチャー・ライブラリー)

  • 宝島社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796606264

作品紹介・あらすじ

シギたちの北極への渡り、息をのむサバの生き残りレース、ミサゴとハクトウワシの空中戦…。海辺の生き物たちの生命の営みを、生物学者としての透徹した目と親しみやすく豊かな表現力であざやかに描いた自然文学の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 環境問題への関心の高まりに対して、「自然と人とのかかわり」をテーマにした作品を紹介する「アメリカン・ネーチャー・ライブラリー」と題されたシリーズの1冊。今日の環境問題への先鞭をつけた『沈黙の春』の作者レイチェル・カーソンの処女作である。生物学者ならではの生きものたちの詳細な記述と植物連鎖の自然界の厳しさを、まるでドキュメンタリー映画のようにリアルに生き生きと描いている。海辺に息づく小さな生き物たち。海中に漂う無数のプランクトン。鳥たちの大移動やサバのスコムパーの誕生から成魚へと成長していく過程を描いた波乱万丈のドラマなど、自然界の動物たちの日々は、まさに生と死をかけた戦い以外の何物でもないことを思い知らされる。

  • 海の生き物はいったいどのような営みを
    海の中で繰り広げているのか…

    最初の部分だけは陸上です。
    しかもとってもとっても厳しい、北極の地。
    その厳しさは寒さで卵の孵化の機会が奪われる旨の描写で
    いかに厳しいかが想像がつくはずです。
    すべてが雪で覆われるということは、食物も必然的に
    埋れていくわけで。

    中盤あたりからはおそらくほかの本でも珍しい
    「魚」の視点での物語が出てきます。
    ただ、魚に人名(?)が付いているので
    ちょっと読みづらく感じるかもしれませんが
    その生き物が、どう生きるのかを知ることができるのは
    稀有な本ではないでしょうか。

  • これ、未読じゃない様な気がする

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:460.4||C
    資料ID:59301237

  • 登場する生物が多く、ややイメージしながら読むことが難しい。

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著者プロフィール

レイチェル・カーソン:1907-64。アメリカの生物学者。研究の傍ら、大ベストセラー作家に。1962年公害問題を『沈黙の春』で厳しく告発、環境問題の嚆矢となる。『センス・オブ・ワンダー』は1956年に雑誌発表、未完のままに死後単行本化された。ほか著書に『潮風の下で』『われらをめぐる海』『海辺』などがある。

「2024年 『センス・オブ・ワンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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