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Amazon.co.jp ・本 (460ページ) / ISBN・EAN: 9784796616829
感想・レビュー・書評
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再読ですが何回読んでも面白い。
本書は全二巻のうちの第一巻、幼少期から1959年頃までの内容。
帝王マイルスが本当に語っている様な訳文がまた心地よい。
若い頃バード=チャーリーパーカーを本当に敬愛してたのが伝わってきます。そんなバードはコカインにはまり落ちて亡くなっていく姿が本当に痛ましい。マイルス本人もコカインで数年はボロボロになり、当時のミュージシャンは皆んなドラッグに朽ちていくのが時代というのを感じる。
ドラッグ中毒を克服してからの躍進ぶりが凄まじくジャズが1950年代の音楽のトレンドだったのがわかる。
時代的に黒人差別が強い頃なのでそれに対する嫌悪感は強いがだからといって白人を嫌っているのではなく才能ある白人ミュージシャンはちゃんと認めている所はさすがである。まあ白人女性の恋人もちゃっかり作っているし、白人を嫌悪している訳ではなかった様だ。
本書の最後のレコーディングは【スケッチオブスペイン】とジャズではフラメンコ協奏曲というのが興味深い。これからどんどん新しい音楽を取り入れていったんですね。
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モダンジャズの帝王、
マイルスデイビスの自伝。
よく、村上春樹の小説を読んでいると、
日常、頭の中の言葉が村上春樹風に
なってしまうが、
この本を読んでいると、
頭の中の言葉が、ヒップでクールな、
マイルス風になる。
1950〜のジャズが好きな人は、
まず間違いなく読むべき。
出て来るミュージシャンの名前だけても、
興奮する。
また、例えばバードのエピソードひとつでも、
いかに滅茶苦茶で破天荒な天才だったかを、
知ることができる。
あの辺りのジャズミュージシャンの中で、
当時どんなことが内部で起こっていたのかを、
きちんと分かりやすく、中立的に、
話せそうな人といったら、考えてみれば、
マイルスデイビスが適役な気もする。
実際、話はとても面白いし、読んで得する本だ。
この本を作ってくれた人、
日本語に訳して出版してくれた人に、
スタンディングオベーションを送りたい。
マイルスには、つっぱって生きて来た人独特の、
色気を感じる。
ヒップでクールだ。 -
今まで読んだ自伝系では一番おもしろい。マイルスの人となりと言うよりは当時のジャズシーンの風景がリアルに見て取れる。アートブレイキー、コルトレーン、ビルエバンス、マックスローチ、チャーリーパーカー、キャノンボールアダレイ、セロニアスモンク、フィリージョージョーンズというジャズ巨匠だけでなく、サルトルとの交流やエリザベステイラーなど有名人も。薬を予想よりも早く断っていたことは結構驚いた。翻訳もそれっぽくて◎。
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“原液”のような語り口。その自己愛に癒されます。ほんのついさっき考えついたことも彼にとってはもう古くて、ありえないスピードで最高地点に行ってしまう。
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ジャズやるならバイブル。イノベーションを生み出す経営哲学としても一級品だと思う。
とにかくレジェンドたちのはちゃめちゃエピソードもすごい。 -
Jazzの帝王マイルスの自伝。上下巻纏めてのレビューです。
バードのような破天荒なジャズマンとの交流やクスリに溺れた自身を振り返ってみたり、フランスでのサルトル達との交流やジャンヌ・モローとの恋愛が語られる場面も印象的ですが、この人のライフヒストリーがそのままBebop以降のJazzの歴史とシンクロしており、自伝とは言いつつもjazzの進化がどうやって生まれたのかについても語られています。
この本を開くと、新しい音楽が生まれる瞬間はいつも刺激に溢れていると感じさせられます。
jazzをある程度聞いてから読むとさらに面白くなるのでこの本単品の評価で星4つです。 -
マイルスの自伝は数ある音楽家の自伝の中でも飛びぬけて興味深い。Jazzの歴史はマイノリティであった黒人が自我を成立させていく過程とリンクしているのだけれど、この時代にあって圧倒的な自信、独自のやりかたを貫いたマイルスの存在価値は圧倒的。マイルスがJazzを電気化させ、そこからFunkや新しい音楽も育っていった。抑制の効いた彼のトランペットの音は、今の時代でも緊張感を持って聞くことができるし、思考を深めてくれるような気がする。音楽への極端な突き詰め方や新しい手法を使ってスタイルをスタイルを更新し続ける姿勢がこの期に発展するHip Hopや様々なClub音楽に今なお影響を与えている。真のInnovatorであり芸術家。
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音楽の話は抽象的でよくわからないところが多かったけど、40~60年代のアメリカの黒人文化のあらゆる側面を当事者の目線でとらえている、いわゆる"昔話"にあたるエピソードが面白かった。
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2-2 音楽論
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ジャズはあまり知らない人でも読んで為になる。ある確固たる目標があるとそれに突き進む判断力と行動力が生まれてくる。若くして学ぶべきトコはジュリアードにはないと判断して辞めてクラブでジャズを学ぶことを判断する。多少ヘロインに依存して時間のロスをしたが、立ち直る力はサスガ!あといい奴だけど自分のバンドをクビにする決断力はスゴイ!
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読んでからかなり経ちますが、
とりあえず登場人物の大部分がド変態だってことは覚えています。
マイルス坊ちゃんもイヤイヤ言いながらも結局染まっていきますが。。
チャーリーパーカーのエピソードにドン引きしつつも、曲聴くとすんごいいいから困る。
読んで学んだこと
「若い人と一緒にいなきゃダメだ!」
えーとたしか、1967年くらいの、ウエィンショーターとかがいる一番いい時期とされてるころ、中学生坊やみたいなドラム奏者が現れたんだよな。
トニーウィリアムズという坊や。 -
49夜
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興味深すぎ。
音楽、絵が好きな人なら何かしら感じるはず。
怖い部分もたくさんあり。
憧れる部分もたくさんあり。
普通で良かったと思う部分もたくさんあり。 -
天才ジャズトランぺッターの自伝。
私は彼が亡くなってから彼の音楽を聴くようになったのだが、繊細で美しく哀愁漂う音…はたまたアグレッシブで激しい音…。どんな曲にもマイルス・デイビスは人の心を捉えるプレイをしている。
彼がは音楽家としては素晴らしい人だが、人としては尊敬できない。
そんなことまで詳細に書いてある。女、ドラッグに溺れてゆく彼があんなに素晴らしいプレイをするなんて、どうなっているんだ!!
彼の自伝を読むにあたって、黒人差別の本を先に読むことを薦める。
彼自体、黒人差別を受けまた黒人差別による事件で相当頭にきているようだった。白人がジャズをやることが受け入れられないと彼は思っているのではないのか、と読み取った。それはそういう事が背景にあるからだろう。
彼のようなトランペッターはこの先現れないだろう。
マイルス・デイビスは伝説になった!! -
何度読んでも面白い。自分に自信がなくなったときに読むと、勇気が出る本。
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ずっと探してて、たまたま古本屋で購入
ずっとマイルスが喋り倒してるような語りで、
自身の生い立ちからNYなどストリートライフを
生々しく事細かに回想する
有名な仲間達が続々登場し、そして絡み合う
様が本当に生々しい バードという存在がまた
異様で巨大で圧倒される
この本を読むと、残ってるレコードというのは
その時々の断片であって、必ずしもその
アーティストを語るものではないのだな...と感じた
特に即興で吹き込むジャズレコードは尚更だが、
当時の空気を詰め込んだそれらから
当時の雰囲気を耳と想像力をもってして
形作るのがジャズを聴くことなのかも、と新たに考えた。 -
マイルスはスゲエ。
普段あんまり聴かないけどスゲエ。
偉大。
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