- 本 ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796617918
感想・レビュー・書評
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先日読んだ著作が良かったので、BOOKOFFオンラインにて辰巳渚さんの著作をまとめ買いした。
今私は「整理収納アドバイザー」の資格の勉強中なので、タイムリーだったし。
ベストセラーになったという本書、2000年4月が初版でもう24年も前の本だ。著者が35歳の時の本ということになる。
ものごとの本質を突いているからなのか、今でも充分読める。リサイクルの方法などについては情報が古いが、それは仕方ないとして、モノとの付き合い方、捨てる際の考え方などは今でも充分通用する。
それというのも著者はマーケティングの仕事をしていてモノの本質や売らんかなの商売のあり方などにも通暁しており、データ分析の裏打ちがあっての論考およびメソッドだからということらしい。
現代の家庭の現状分析にも優れていて、耳の痛いトピックもちらほら。
目から鱗、というような劇的な読書体験とはいかなかったが、現代の住まいの問題の本質をついていたように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの「こんまり」さんがときめく本
こんまりさんの片付けマインドのベースになった本。
確かに「いつか使うかもはこない」など「人生がときめく片づけの魔法」で書かれていることと同じことが書かれています。
●「あなたが死ねばみんなゴミ」
このフレーズかなり印象的でした。しかももっともなんです。死んだらゴミになるんだから大切にとっておかないであるものは全部使ったほうが気分いいよねという考え方です。わたしはとても共感できました。
●日本の片付け本の系譜(わたし調べ)
超整理法3/野口悠紀 (本書でも参考にされています)
>本書
>人生がときめく片づけの魔法/こんまりさん
「しまう」より「捨てる」に重点をおいている点が一貫しています。こんまりさんは一気に全部片付けたら「定期的な」片付けはその後不要になるという点で本書とは異なります。
●片付けあるある続出
第1章、第2章の例示は「あるある!!」と大共感しながら読みました。モノを「とりあえず」「いつか」「仮に」置いてしまうんですよね
●時代が感じられておもしろい
本書は2000年刊行です。フロッピーやMO、ISDNなど懐かしい単語が続々でてきておもしろいです。故に第3章のモノの捨て方は情報が古く参考にならないと思います。
●最後に
著者は2018年に交通事故で亡くなられています
本人の持ち物は遺らなくても作品は残る・・
自分が死んだときに何が残るのか・残したいのか考えていますか? -
2018/6/27(水) 20:53配信
2000年に「『捨てる!』技術」がベストセラーになった文筆家の辰巳渚さんが26日、交通事故のため、長野県佐久市の病院で亡くなったことが27日、分かった。
52歳だった。 -
「捨てる技術」を読む。
おもしろい。
どうしてこんなにふんぎりがつかないのだろうか?
「もったいない。」という思想があるのか?
ここで気がついたことは、まず年賀ハガキは捨てることにしよう。
どうも引き出しの中の「ガラクタ」も捨てた方がいいね。
たまりすぎている。
そして、文庫本についても、整理をはじめよう。
家を快適にすることが、まず前提にあります。
捨てる 「すっきり」「思い切りのよさ」
「さっぱり」「新しい出発」「すがすがしさ」
「身軽」「引っ越し」「ミニマリスト」「シンプルライフ」
捨てない 「いつか必要になるかもしれない」
「後悔するかもしれない」
「想い出」「執着」「さようなら」
「わかれ」「女」「男」「過去」「なくなる」
「もったいない」という考え方。
「とりあえずとっておく」
必要性が明確でないので、そのように考える。
「かりに」「いつか」
「状態を変えるには、エネルギーがいる。
そのままにしておくのが一番楽だ。
何もしなくていいのだから。」
○「収納法、整理法」で解決できない。 -
2000年の本、110万部。今となってはコンセンサスを得られている内容だが、当時はコペルニクス的転回だったのだろう。
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片付けることが苦手、不得意、面倒臭がりには丁度いい理論・技術本
チョクチョク読み直そう -
辰巳渚(1965~2018年)氏は、お茶の水女子大学文教育学部卒、パルコのマーケティング雑誌『月刊アクロス』の編集者・記者、筑摩書房の編集者を経て、フリーの文筆家となる。生活術(主に整理術)に関する著書多数。
本書は、2000年に発表され、100万部を超えるベストセラーとなった。
私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。
本書は、家庭や職場の整理術として「捨てる」ことに主眼を置き、その効用及び考え方とテクニックを説明したもので、『人生がときめく片づけの魔法』(2010年)が世界的なベストセラーとなった近藤麻理恵にも影響を与えたという。
紹介されている「考え方10か条」は、①“とりあえずとっておく”は禁句、②“仮に”はだめ、“今”決める、③“いつか”なんてこない、④他人の“とっても便利”は、私の“じゃま”、➄“聖域”を作らない、⑥持っているモノはどんどん使う、➆収納法、整理法で解決しようとしない、⑧“これは捨てられるのでは”と考えてみる、➈“しまった!”を恐れない、⑩完璧を目指さない、「テクニック10か条」は、①見ないで捨てる、②その場で捨てる、③一定量を超えたら捨てる、④一定期間を過ぎたら捨てる、➄定期的に捨てる、⑥使い切らなくても捨てる、➆“捨てる基準”を決める、⑧“捨て場所”をたくさん作る、⑩小さなところから始めてみる、で、今読んで特段目新しいものはない。(20年前はわからないが)
私が本書を気に留めたのは、実は10年以上前に、立花隆の『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』(2001年出版、2003年文庫化)の中で、「『捨てる!』技術を一刀両断する」として36頁に亘って本書を批判しているのを読んだときである。そこには、「ヒトが他の生物とちがう最大のポイントは何かというと、・・・はじめて本格的にストックを作り出して利用する、ストック依存型生物となったことである。・・・人類社会史の中核には、いつもどのようなストックをどのように生産し、どのように保存し、どのように分配するかという問題があった。その問題をめぐって、技術が発展し、文化が生まれた。・・・このような人類史的バックグラウンドを持つ人間にとって、「捨てない」は最も大切な基本価値である」と、全く異なる次元の見解が書かれている。
また、著者は、「捨てる」ことの効用として「モノを捨てれば、逆にモノの価値を再認識できるようになり、モノに囚われない生き方ができる」と書いているが、一方で「買うこと=モノを増やすことをやめるのは寂しい」とも書いており、まったく論理が破綻している。
と考えると、本書は「捨てる」ことの本質的な意義や是非などではなく、単に、捨てるべきなのに捨てられないときに、その具体的なテクニックを紹介する本として、読まれるべきだろう。
(2022年7月了) -
図書館で借りた。
論理的に捨てたくなる!
けど、まだ捨てきれない。
自分には『片づけの魔法』(立ち読みw)の方が向いてるかなぁ。 -
図書館から借りました
実用書。
こんな有用な実用書、今まで見たことがない。
素晴らしい。すごい本だ。
ベタ褒めしますよっ。
整頓、収納、苦手です。捨てればいいのですね。
この本を読んで「紙袋三つ分」の燃えるゴミ、大きなゴミ袋二つ分の燃えないゴミ、段ボールゴミ一くくりができました。
「もったいない」は敵でした。
ええ。スペースを食いつぶす「敵」です。
捨てるべし、捨てるべし、捨てるべしですよ。
死蔵許すまじっ。
いい本でした。
・・・買うかな、と思いたくなるほど、いい本です。 -
◯断捨離する気になれる
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辰巳渚の作品





