怪獣使いと少年: ウルトラマンの作家たち (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
3.83
  • (4)
  • (3)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796618380

作品紹介・あらすじ

ウルトラマンと怪獣たちが織り成すドラマ-少年期から青春時代をとおして、著者がそこに見、感じ取ったものとは?そして、ウルトラマンシリーズの四人の作家がそこに投影した、現実から負った心の傷の痕跡とは?怪獣に夢中になり、時に同化していた少年は、使命を受けたかのように、ドラマを振り返り、その生みの親たる作家たちの軌跡を丹念にトレースする。処女作、待望の文庫化なる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文庫本が出た2000年に読んでおきたかった。しばらくしたら昨年出た増補新装版を読みたい。

  • 優しさを失わないでくれ。たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと

  • この本のハードカバー初版は1993年。
    むさぼるように読んだ記憶があります。
    文庫も2000年初版で既に絶版になっているはずです。

    復活させてほしいなあ、と思います。

    初期ウルトラシリーズは、
    善は善であり、悪は悪である、
    という立場に立ちません。

    ウルトラマンや(特に)ウルトラセブンの側の正義を疑うような
    ストーリーが多く存在します。

    初期ウルトラシリーズのおもな作家たち、
    金城哲夫・佐々木守・上原正三・市川森一

    それぞれが、ウルトラシリーズにどんな思いを込めたのか、
    その想いが、どう表れているのか、丹念に追いかけています。
    既に亡き人で取材がかなわなかった金城さんを除き、
    丹念に取材されているのもわかります。

    絶版は本当に惜しいです。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

きりどおし・りさく
◉1964年東京生まれ。和光大学人文学部文学科卒業。
「民族差別論」を学ぶ。編集者を経て文筆業。
映画、コミック、音楽、文学、社会問題を
クロスオーバーした批評活動を行なう。
『宮崎駿の〈世界〉』で2001年サントリー学芸賞受賞。
主著『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』
『本多猪四郎 無冠の巨匠』(ともに洋泉社)、
『山田洋次の〈世界〉』(ちくま新書)、
『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、
『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)他多数。

「2016年 『15歳の被爆者 歴史を消さないために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

切通理作の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ミヒャエル・エン...
三浦 しをん
宮部みゆき
ジェームス W....
森見 登美彦
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×