- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796618380
作品紹介・あらすじ
ウルトラマンと怪獣たちが織り成すドラマ-少年期から青春時代をとおして、著者がそこに見、感じ取ったものとは?そして、ウルトラマンシリーズの四人の作家がそこに投影した、現実から負った心の傷の痕跡とは?怪獣に夢中になり、時に同化していた少年は、使命を受けたかのように、ドラマを振り返り、その生みの親たる作家たちの軌跡を丹念にトレースする。処女作、待望の文庫化なる。
感想・レビュー・書評
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文庫本が出た2000年に読んでおきたかった。しばらくしたら昨年出た増補新装版を読みたい。
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優しさを失わないでくれ。たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと
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この本のハードカバー初版は1993年。
むさぼるように読んだ記憶があります。
文庫も2000年初版で既に絶版になっているはずです。
復活させてほしいなあ、と思います。
初期ウルトラシリーズは、
善は善であり、悪は悪である、
という立場に立ちません。
ウルトラマンや(特に)ウルトラセブンの側の正義を疑うような
ストーリーが多く存在します。
初期ウルトラシリーズのおもな作家たち、
金城哲夫・佐々木守・上原正三・市川森一
それぞれが、ウルトラシリーズにどんな思いを込めたのか、
その想いが、どう表れているのか、丹念に追いかけています。
既に亡き人で取材がかなわなかった金城さんを除き、
丹念に取材されているのもわかります。
絶版は本当に惜しいです。