サーバントリーダーシップ論

  • 宝島社
3.09
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796639347

作品紹介・あらすじ

サーバント・リーダーシップ論とは-アメリカ陸軍士官学校(ウエストポイント)のリーダーシップの考え方を基礎として、著者が日本向けにアレンジした考え方。リーダーの仕事は、「サービス業」であると定義して、リーダーは部下の成功に奉仕すべきだ、とするリーダーシップ・スタイルである。経営トップやエグゼクティブだけではなく、30歳前後の現場のリーダーにも非常に有効だということで、米国で支持されている。日本人が抱く典型的なリーダー像は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三人と、松下幸之助や本田宗一郎などの著名な経営者であるが、サーバント・リーダーシップの考え方は、リーダーにはカリスマは必要ないとする。成功することによってカリスマは生まれるのであるから、まず組織が成功するために何が必要かという立場を立脚点としている考え方。

感想・レビュー・書評

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  • サーバントリーダシップを理解するには、読みやすい。
    字も大きい。ただ、自分自身がリーダシップ論を理解していないで拝読しているので、比較をしていない。

  •  私自身にはリーダーたる資質が欠落しているし、べつに欲しいとも思わないのだが、仕事の資料として読んだ。

     「サーバント・リーダーシップ」とは、1970年代にロバート・K・グリーンリーフが提唱した概念で、「リーダーはフォロワー(部下など)に奉仕する立場である」との考えに立つ「奉仕型リーダーシップ」のこと。本書によれば、「サーバント・リーダーシップの特徴を一言で言うと、『部下が主役』ということ」なのだという。
     旧来的な「おれについてこい!」という「命令型リーダーシップ」が「ハード・パワー」だとすれば、「サーバント・リーダーシップ」は「ソフト・パワー」を用いた、フォロワーの自主性を重んじるリーダーシップといえよう。

     本書は、その「サーバント・リーダーシップ」の概念に基づいた経営指南書。
     著者たちのリーダーシップ観の大きな特長は、「リーダーにはカリスマは必要ない」という考え方にある。「『カリスマ』」がなければ『リーダー』になれないという懸念は、百害あって一利なし」だと、著者は言う。
     つまり、「リーダーシップは開発できる」という考え方に立っているのだ。この点は、過日読んだジョセフ・ナイ著『リーダー・パワー』の「リーダーシップは学習可能だ」という主張と一致している。

     経営者ならずとも、リーダー論、組織論として示唆に富む本である。メモしておきたいようなフレーズも随所にある。たとえば――。

    《優秀なリーダーは、自分が出した提案でも、メンバーに我々が決めたことだと思わせるリーダーである(119ページ)》

    《組織は凡人が集まって非凡なことをやるためのものである(120ページ)》

     ただ、『リーダー・パワー』という中身の濃いリーダー論を読んだあとなので、本書は割を食って見劣りがする。「単行本にするほどの内容ではなく、小冊子レベルだなあ」と感じてしまった。

     それと、本書にかぎったことではないが、この手のビジネス書を読んでいつもウンザリするのは、本文の内容を図で表わした、一見意味ありげでじつは意味のない図の多用。
     文章を読めばわかることをなぜわざわざ図にするのか、さっぱりわからない。図があることで文章が理解しやすくなっているわけでもないし、図だけを見て意味がわかるというわけでもない。

     要するに、書店でパラパラとページをめくったときに文章ギッシリだと多忙なビジネスマンに敬遠されがちだから、「図も多用してますよ」というアピールとして入れてあるだけなのだと思う。

  • リーダーシップの目的は、
    周りを巻き込み、自らの目的や、
    組織の目的を達成することです。

    本日ご紹介する本は、

    アメリカ陸軍士官学校の考え方を基礎として、
    著者が日本向けにアレンジした
    新しいリーダーシップの考え方を示した1冊。

    本のタイトルの”サーバント”とは
    奉仕という意味です。

    直訳すると奉仕型のリーダーシップとなります。
    リーダーが1人でガンガンやるのではなく
    いかに周りに動いてもらえるかが重要です。


    ポイントは
    「仮説」

    売れるかもしれないものを作り、
    それを売る努力をするには「仮説」が必要です。

    人に動いてもらうためにも仮説が必要です。
    そして、あっているかどうか分からないのが”仮説”です。

    間違いないかどうかわからなくて、
    悩んで、何もしないよりは、
    まず仮説をたててドンドン動くべきだと思いました。


    「何に悩むか」

    事がうまく運ばないとか、
    周りがうまく動いてくれないことに悩むのではなく、
    周りをうまく動かせない自分に悩む方が建設的です。

    どうすればうまく動いてくれるのか?
    そのために自分は何ができるのか?

    自分で自分に質問することが大切です。


    「運を引き寄せる」

    運を引き寄せる人は、実は隠れたシュートを
    たくさん打っている人です。

    はずれてもいいので、自ら10試合シュートを
    打ち続けようとすることが重要。

    そして、全てのシュートを決めようとするのではなく、
    どうすればシュートの決まる確率が上がるか?
    を”考えること”が大切です。


    まずは、「仮説」→「行動」→「仮説」→「行動」
    の繰り返しが重要だと思いました。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    リーダーシップの目的は「人を動かす」ということ=人が動かなければ無意味
    リーダーの仕事はサービス業である=リーダーは部下の成功に奉仕すべきだ
    部下に悩むのではなく、部下を成功させられない自分に悩むこと
    売れるかもしれないものを作り、それを売る努力をするには「仮説」が必要
    運を引き寄せる人は、実は隠れたシュートをたくさん打っている人である
    他人を研究することより、自ら10試合シュートを打ち続けようとすることの方がよっぽど重要である
    意志決定に参加させることが、メンバーのプロジェクトに対する「義務感」や「責任感」を生む
    組織の文化の良い部分を伸ばして、悪い部分を変えることは、とても大事なことである
    個人の成果=((知識+経験)×(考える力+行動する力+感じる力))×やる気×明確な職責
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 いまの日本に必要なリーダーシップ
    第2章 サーバント・リーダーシップとは
    第3章 サーバント・リーダーの目指すもの
    第4章 サーバント・リーダーの資質と技術
    第5章 やる気をおこす
    第6章 部下を見抜く
    第7章 新しい組織創造におけるサーバント・リーダーシップ
    第8章 東洋思想とリーダーシップ
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/b1dd53fd50bbb2ff.png
     

  • 伝統的なボスではないサーバントリーダー、部下に手柄を立てさせるように支援する。いつでも送りバントを打てるリーダー。非常に美しいが、上司がプレーヤーとして高い能力を持っている事が前提だと思う。究極の現場主義で、カリスマ性はそこには必要なく、確かに若いリーダーでも実行できそうな気がする。現代の職場は現場が複雑になってきている為にトップダウンで指示する事が現場から遠ければ遠いほどピントハズレになっている気がする。我が社にもサーバントリーダーが必要だと思った。

  • リーダーシップとはメンバーの奴隷になることである、という主旨の本。ストーリー仕立てで読みやすい。

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