逃亡作法 TURD ON THE RUN (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 917
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796639866

作品紹介・あらすじ

第1回『このミステリーがすごい!』大賞と読者賞をダブル受賞した問題作。モラルなき悪党たちが近未来の刑務所を駆けずり回る脱獄活劇。

感想・レビュー・書評

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  • 近未来設定が凄く利いてるわけでわけではないし、終盤ちょっと強引な幕引きな感じはするけど、疾走感といい言葉の端々のセンスといい、この作者らしさが堪能できる
    主人公のアウトローらしい割り切った考えと、インテリっぽい考察、そこから生み出される魅力的なセリフはなかなか読むのを中断できなくなる魅力がある

  • 最高に面白かった!!
    皆の川原の扱いが雑(笑)
    東山彰良さんにしては(??)笑いのツボが沢山あって、私はドンピシャで面白かった。

    ツバメの一瞬にして空気読んで相手を丸め込んじゃう所とか、
    モモやツバメの変な間で一言放つジョークとか、
    菊池も良かったし、東山彰良作品のファンとしては、満足な一冊でした。

  • 下品でかっこよくて
    気持ち悪くて爽快で
    くだらなくて面白い
    後半色々納得いかない点も多いけれど
    細かいことはどうでも良いと思えた

  • うーんこれは、面白かったのかつまんなかったのか。登場人物のセリフや文章はさすが東山彰良クソ面白い。ただ物語としては大して面白い筋書きではないんだよなあ。なんか翻訳の本を読んでるみたいになかなか読み進まなかった。面白いとは思うんだけどなんか乗らなくて。テンポ良く描かれてるのにリズムに乗れなかった。なにがそうさせるのかよくわからない。ちょっとスタイリッシュにしようと気取りすぎてて鼻につくからかな?ただこれがデビュー作だと考えるとやはりとんでもないセンスだなと思う。

  • 東山彰良デビュー作。近未来の刑務所を舞台に個性的なアウトロー達の脱獄を描く。
    『流』は合わなかったけど、これは楽しめた。
    洒落た台詞とバイオレンスが同時に存在する感じはタランティーノの映画を見ているようでカッコよく、韓国人や中国人も登場し、国ごとのギャングの価値観の違いも面白い。
    ただ後半の展開が少し弱いかな、もう少し盛り上がったら良かったんだけど。

  • 東山さんデビュー作。こちらは初版デザインですが、装いを新たにして再登場しているものもあります。

    近未来的な刑務所から始まる、ふた癖ぐらいでは足りない奴らの「逃亡作法」。この作品から、東山さんのファンになりました。この人の描く人物にはいつも魅了されてしまうが、本作の主人公ツバメが、とにかく格好いい。正しい馬鹿馬鹿しさと、それを曲げない気骨と度胸。不敵に真っ直ぐ、前を見つめる姿が似合います。カッコいい小説、コレですよ!

  • すいません、意味わかんなすぎて冒頭で挫折しました。
    機会があったらまた挑戦するかも。

  • なかなかアクの強い作品。でも、それが効いている。

  • 第1回「このミス」大賞受賞作。舞台は日本。死刑制度が廃止され、重罪犯には目が飛び出す装置が取り付けられた。脱獄もので登場人物は多国籍。主人公の燕は悪者なのだが、どこかインテリで良者にも感じる。面白かったが、なんだか無駄に多い比喩表現があざとく感じたかも

  • 面白くなかったわけではないもののちょっと冗長かな。
    もっとスッキリした話にできると思う。
    これがデビュー作であることを考えれば凄いと思うので直木賞を獲った作品『流』は読んでみようかなと思う。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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