- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796646673
作品紹介・あらすじ
あの夏の大惨事から20年…。なにが「真相解明」をはばんだのか?未曽有の事故の原因は…現場確定が遅れた理由とは…疑惑を呼ぶ自衛隊の行動…なぜ米軍は救助を中止したのか…事故調査委員会が結論を急いだわけは…?特別付録JL123ボイスレコーダー+CG映像DVD。ついにすべてが明らかになる。事故機コックピット内・緊迫のやりとり。
御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年- <DVD>の感想・レビュー・書評
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事故当時新聞記者だった著者が2005年に刊行した本。事故から20年の間に出てきたり調査したものを元に謎とされている部分に対して真摯に検証している点が良かったと思います。でもあくまで仮定であり謎は謎として依然として残っている訳ですっきりとはしないのはしょうがないところでしょう。やはりこの事故の再調査が必要である事や今後もし事故が起こってしまった時にどう対処するかなどを示唆している点は関係する人にも肝に銘じてほしいと思います。
この本にはDVDが付いていてボイスレコーダーの内容が聞けます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不謹慎にも遠い世界の出来事のように思っていたのですが。ネットで当時の記事を拝見した時、真相が知りたいと思い読みました。事故当時の詳細が有り、こんな事実が有ったのかと改めて知り、この事故を風化させてはいけないと強く感じました。
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(このコメントは「隠された証言―JAL123便墜落事故」と共通にさせてください。)
日航機123便墜落事故という最悪の事故に残された謎を解こうというこの作品。
「隠された証言―JAL123便墜落事故 著:藤田日出男」と併せて読んだのだが、もともとは藤田氏との共著とする予定だった本作だけに重複する部分も多く存在する。
そもそも、これらの本を読んでみようと思ったきっかけはたまたまネット上で事故機のボイスレコーダーの音声を聞くことができたからだ。
それまでは、墜落の原因は公式見解である圧力隔壁の破損による急減圧に伴い発生した垂直尾翼の破壊によるものと信じていた。
そうなると、その時点でコクピット内は酸素濃度が希薄になり、乗員が意識を失うことで操縦ができず墜落したのだと思っていた。
が、聞いてみて驚いた。
異常発生から約40分間、乗員は意識を保つどころか奮闘に告ぐ奮闘を重ね、最後まで意識がはっきりした状態だったのだ。
ならば、急減圧は発生していないのではないだろうか。そんな疑問をもつに至ったのです。
両書を読んだところ、同じ疑問を持っている方はたくさんいる。
というか、この両書を探すにあたって、日航123便墜落事故に関する様々な本があることを知った。
これほど多くの本が出版されている理由も両書を読むことで理解できた。
この事故には不明解な点が多すぎるのだ。
事故発生から救助開始までに要した時間の長さ、次々と変わった墜落地点情報、つじつまの合わないところの多い事故調査報告書、墜落原因とみられる垂直尾翼の捜索を早々と打ち切ったこと。
不明解な点が多すぎるからこそ、疑問を持つ人間も増えてくる。
両著者とも垂直尾翼(事故発生地点である相模湾に沈んでいるものと思われる)を引き揚げ、再調査することを希望している。
史上最悪の航空機事故。
謎を残したまま済ませてしまうわけにはいかないのではないだろうか。 -
◆悲劇をどのように未来につなげるか
1985年8月12日。伊東聰とって重要な日だ。
日航機123便墜落事故。 そのとき私は空の上。
伊東聰の死生観、そしてその後の人生観・哲学の原点となる忘れられない事故である。
この本は20年後に出版された事故の真相究明のドキュメントである。
22年前520人の命を奪った航空機史上最大の事故。そして事故調査委員会の発表とは違う数々の真実と疑惑。
詳細な資料をもとに様々な角度で検証されていく。
「いったい事故の原因は何だったのか?」
第六章でつづられている事故を起こさないためのシステムのあり方。
「人が生還するためのシステムを」。
「誰が事故をおこしたのか」が重要ではない。
システム屋を本業とする伊東聰が肝に銘じておきたい教訓だ。
「御巣鷹の謎を追う」というタイトルには「二度と同じ悲劇をおこさないために何をどう見、感じ、どう悲劇の再来を防ぐかにつなげていくか」。そのような想いがこめられている。
今年で22年。22年たったとは今でも思えない消えない思いへの記憶。
けれども事故は時間とともに風化していく。
この事故は「忘れたいけれど忘れてはいけない事故のひとつ」だ。
犠牲者たちの冥福を祈ります。
関連ブログ記事はこちら。
あの日同じ空を飛んでいた…日航機123便墜落事故
http://d.hatena.ne.jp/stshi3edmsr/20051211
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真実を追究するのが目的だと思われる本。DVDが付いてます。
航空事故最悪の被害者を出してしまった事故から20年という月日が経って出版された。
今年で23年になる。
それでも未だに未解決な部分、わからない部分が多い。
ボイスレコーダーも日本語として通じない『事故調』の公式発表。
これは…どういう意味なんだろうかと考えさせられる。
DVDといってもメインはボイスレコーダーの中身。鬼気迫る中、非常に冷静に判断を下していた機長と副操縦士。
頑張っている姿は引き込まれる。
後ろに響く 警戒音 はある意味不気味の象徴に聞えた。
瑠璃的に前置きが長く、もう少し端的に出来なかったのが悲しい。
だけど、
このまま風化させてはいけない事故だと言う事はハッキリ判る。
事故調査の用紙が既に破棄されている事実は、謎が謎を呼ぶだけだろう。
キチンと判るまで、徹底的に調べてもコレだ。
何があって、アレだけの事故に繋がったのだろうか?
決して忘れてはいけない事故。
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事故から20年、区切りの年と言われますが哀しみを味わった人間に区切りはありません。遺族・関係者だけが悲哀の渦にいたのではありません。事故が夏休み中に起こったためたくさんの幼い命が犠牲になりました。「死」というものを抽象的にしか理解していない未発達の精神に、突然友人を失い、その原因すらはっきりと特定されない衝撃と困惑は大きく、深い傷を今日まで負ったままの人たちがどれほどいるでしょう。未だ多くの謎を残すこの事故を風化させないためにもこの1冊を入手する事に意味があるはずです。
米田憲司の作品




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