カフーを待ちわびて

著者 :
  • 宝島社
3.73
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本棚登録 : 1465
感想 : 313
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796652124

感想・レビュー・書評

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  • 何にも考えなしに、この本を図書館から借りて読んだけど、
    原田マハさんのデビュー作だったのねー!?
    まぁー、沖縄の風景がキレイな作品でした!!
    (沖縄行ったことないから、私のイメージの沖縄だけどね…)

    沖縄、与那喜(よなき)島に住んでる明青(あきお)の所に
    突然来た、幸(さち)という女性。
    彼女は、明青が島民と旅行に行った先の神社で
    明青の書いた絵馬を見て、明青を訪ねてきた。
    「嫁に来ないか。幸せにします」と書かれた絵馬。
    そんな行動力のある幸だけど、暗い影も潜んでる様子。
    明青と幸のラブストーリー。
    時々おばあって感じー笑

    私、ずっとこの本のタイトルを勘違いしてたー!?
    「カヌーを待ちわびて」だと思ってたー(-_-;)
    「カヌー」じゃなくて、「カフー」だったー!!!!!!
    「カフー」って与那喜島の方言で「いい報せ。幸せ。」
    って意味だった。
    「カヌーはいつ出てくるのかな?」って思ってたけど
    そもそも違うしーー(゜ロ゜;ノ)ノ
    まぁー、夏に読むとピッタリな話だったかなー!!

  • 一気に読了。
    沖縄に行きたくなった。

  • 沖縄の離島に流れる穏やかな空気や主人公の不器用な純愛ぶりが、どこか浮世離れしていてとても綺麗で、胸いっぱいに深呼吸をしたくなる。
    ただ、あまりに綺麗なので、幸せは自ら掴みとるんだというメッセージもさらさらと流れてしまいそうになる。

  • 明青にヤキモキしながらも、沖縄づくしであったかい気持ちに。
    台詞のイントネーションが沖縄弁で入ってきた。

  • 蓼科の温泉宿の書棚で手にとった。原田マハの著作が揃っているのでなぜだろうと思ったら、蓼科に拠点を持つらしい。その著者に対して、ずっとどこか気になっていたこのタイトルが結びつかず意外だったのだ。雪の積もる長野の山間の温泉で沖縄の島が舞台の小説はどうかと考えたが、結果としてふだんない時間がたっぷりとある山ごもりの一夜に読み切るのに幸福な一冊だった。
    カフーとは幸せ、また解説によると小説上の設定として果報(good news)の意。筋書きは途中からうっすらと見えてしまうのだけど、それすら幸せ。『カフーを待ちわびて』なのに、はじめからおわりまで、主人公の家族である黒いラブラドールレトリバーのカフー「が」常に待っているのがよい。
    自分はたぶん映画のプロモーションの際に題を知って心に留めていたが、はじめから映像化が特典として決まっている賞(いまはない)の第一回大賞だったようだ。そう知るとむしろ納得がいくのだが、「2005年ラブストーリー大賞」の雰囲気と、実際のこの作品と、2020年現在原田マハに持っていたイメージがすべて合わなくて興味が増した。無縁だろうと遠ざけていたが他の小説も読んでみよう。

  • 2017.7.28
    今さらながら読んだデビュー作。沖縄のあったかい感じが流れててよかったな。

  • 沖縄にいながら読んでいるような気分になります。
    沖縄らしくのんびりとしたテンポでありつつ、ときおりぎゅっとストーリー展開があって飽きさせません。

    生活にのんびりのリズムも大切に、というメッセージもあるのかな。

  • 明青と幸の恋物語は良かったけれど、俊一に対しての怒りがどうしても
    ぬぐえなかった。

    気になるところが解決されないともやもやのまま、この本、あまり好きじゃないと思う自分の読み方何とかしないと・・・とは思うけど、無理だ。

    一度人を騙した人を、私は信用できない。騙すなんて、あり得ない。

  • 3.5

  • 丁寧な取材のもとに描かれたであろう作品。
    うちなーぐちや沖縄の文化がきれいに盛り込まれている。
    出来すぎな恋愛ではあるけど。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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