- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796653855
感想・レビュー・書評
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入門させていただく
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雑多に聴いてきたアルバムの歴史の中での立ち位置が見えて良かった。
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ジャズの歴史、楽器編成、ミュージシャン、名盤紹介などを、新書一冊の分量で簡単にまとめている、まさに入門書といった構成の本です。
ジャズについての本を書くほどのひとは、いうまでもなくジャズにほれ込み、その魅力について一家言をもっているのは当たり前なのかもしれませんが、そのことが初心者にとってジャズを近づきがたいものにしてしまっていることが、あるように思います。本書は、オーソドックスな入門書として書かれており、たとえば『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』の紹介では、「初心者は、同じサックスなので、どちらがキャノンボールでどちらがコルトレーンなのかなかなか区別がつきにくいと思う。しかしこれは一種のゲームだと思って、一度両者の違いだけに意識を集中して聴いてみる練習をしてみるとおもしろい。もちろんこんな聴き方は音楽の質の判断には直接関係ないのだが、こういう判別訓練を通して、ジャズマンの個性や、楽器の音色の違いが分かるようになるのだ」といった、教育的配慮ともいうべき指示もあります。
カルチャー・センターの講習のようでつまらないと感じる読者もいるかもしれませんが、個人的にはこうした入門書もあっていいのではないかと思います。 -
2013年1月14日読了。ジャズ喫茶も経営するという著者による、ジャズの入門書。「ジャズとは何か?」という質問に、人からも本からも今までまともに回答を得たことがなかったが、この本では「ジャズとは『演奏』を味わうもの」と明快。ロック・ポップス好きとしては、ジャズメンがやたらとスタンダードナンバーをやりたがるのに「なんでこいつらは自分の曲をやらないんだ」と不満を覚えていたが、なるほどジャズメンの関心は「その素材をいかに調理するか?」という点にあり、パッケージにして商品として売り出すことにあるわけではないということなのだな。ジャズの歴史、用語の解説、ジャズ・ジャイアントたちの略歴や聴くべき名盤も紹介されており、これからジャズを聴いていこうとする自分には大変参考になった。
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ジャズの歴史から聞き方までを解説。
著者は、ジャズ喫茶のマスター。
ヒュージョンは亜流と思っている様子 -
そもそも、ソロ・ミュージシャンよりはバンド・アーティストを、ボーカルやギターといった上モノよりはベースやドラムといったリズムを好む自分の嗜好がJAZZへ到達するのは当然の結果かも。そんなわけで、数年前はマイルスの『カインド・オブ・ブルー』を聴いてもピンとこなかったのだけど、最近になって聴いたら無茶苦茶良くてビビりました。自分は一体何を聴いてたんだ。
そんな訳でもっとJAZZを聴いてみたいと思い手に取ったのが本書。ジャズの歴史や楽器について簡単に抑えつつ、JAZZの偉人・名盤を幾つか挙げる事でJAZZ入門者が何を聞くべきかエスコートしてくれます。聴き方のコツや用語の解説も備えており、初めてJAZZを聴く人には最適。いやー、本書を片手にJAZZ名盤を漁っていくのが楽しいこと楽しいこと。音楽の世界はまだまだ深い。 -
ヴィレバンで見つけた一冊。敷居が高く感じがちなジャズへの入口まで、とてもわかりやすく道案内してくれる。この本のおかげで、かなり視野が開けた。
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10年前の本だが、いま読んでもジャズの魅力を分かりやすく書いているという点では、とても良い本だと思う。