ナイチンゲールの沈黙

著者 :
  • 宝島社
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レビュー : 676
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796654753

作品紹介・あらすじ

東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌-網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。

感想・レビュー・書評

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  • ちょうど病院でCTやMRIなどの画像診断を受けようかという時に読み始め、産婦人科の“たらい回し事件”や小児科医の過労死訴訟などのニュースが流れる中で読了。

    医療の影ってあるよね…。医療への期待や批判という光が強すぎる面もあるかも知れないけど。

    さて、その医療小説。

    「チーム・バチスタの栄光」の直接的な続編(といってもストーリーは別物)です。

    専門的知識や業界事情が下敷きになっているし、前作と同様キャラクターが活きているだけに面白くスリリングに読めます。

    が。

    書き込んで欲しいところで物足りず、ヘンなところで筆が滑る。なんか読み手であるオレの外側で勝手にお話が躍っているみたいで、戸惑うことしばし。

    事件も教訓(「間違いを隠してはならない」)のための事件であり、謎は謎解きのための謎、舞台装置も荒唐無稽、とくればもうオレにはムリ、ついて行けません。

    「チーム・バチスタ」では、その圧倒的な構成力に脱帽して敢えて書かなかったけど、この作ではそのネガティブな部分をよけいに感じてしまった。残念でした。

    中で白血病の女の子の一途な台詞だけが、混沌の中にさす寂光のように心に残りました。

  • 病院サスペンス
    面白い

  • バチスタシリーズ第2弾。
    小児科病棟での事件に、再びあの名コンビが挑む。

    田口白鳥ペアが完成された後半から、
    やっとエンジンが掛かり始めたという印象。
    前作で好きだった白鳥との掛け合いも、
    今回はその相手が少なく、なんだか物足りない。

    ただ、シリーズの縦軸に、桜宮巖雄や速水晃一など、
    田口白鳥ペア以外の人物が絡むのは嬉しかった。

    今回のベストシーンは、
    白鳥vsアツシの圧倒的実力差による言い争い。
    5歳児を相手にも、緩めることのない白鳥の論破は、
    バッカス・シトロン星人から義眼の告白まで..
    白鳥に果敢に噛み付くアツシの姿がとても愛おしい。

    一方、ミステリー部分は、
    容疑者Xの献身 のような展開を見せつつも、
    決定的に違うラストを迎える。

    正当防衛とはいえ、殺人を犯した上、
    その罪を誰かに背負ってもらったにも関わらず、
    小夜は、罪を告白する時も美しすぎる。
    「これからは瑞人くんのためだけに歌う。」
    この幕引きが、読後の違和感なのかもしれない。

    歌声だけで鮮明なイメージを
    人々に喚起されるほどの力があるのなら、
    瑞人たちの網膜芽腫も治せるくらいの
    ミラクルを起こせてもいいのではと思った。
    そのほうが、同じフィクションでも、気持ちがいい。

  • 前作の『チーム・バチスタの栄光』がとても面白かったので、かなり期待して読みました。
    でも、あれ?という感じです。
    医療がらみのミステリーなのですが、歌が脳を刺激して映像を浮かび上がらせる……なんて、ちょっと無理がある。前作は最後まで犯人がわからず、ハラハラ・ドキドキして一気に読んでしまったけれど、今回はだいたいわかってしまいました。「犯人を探す」よりも、「犯人の人物像を深く掘り下げる」を目指したのでしょうか。

    ただ、相変わらず登場人物が個性的で面白い。テレビドラマにするとヒットすると思います。

  • これはミステリと言い切れない作品ですねー

    一気に読み終わらせるだけのプロットと文章だとは思いますが、微妙に消化不良な感じ。

    次の作品のためのキャラ出し、、、なんだろうか、と感じてしまった。とゆーわけで、この作者の次の作品にも期待。

  • チームバチスタの続きで読んでみた。
    うーん。
    ジーン・ワルツが面白かったので海堂尊さんを読みだしたけど、今のところジーン・ワルツを超える作品に当たらないなぁ。
    女性が主人公の方がいいかも。
    自分と同性だから、とかそういうんじゃなくて、海堂尊さんにはって気がする。たまたまかなぁ。
    本作はあの厚生省のナニコイツお役人、白鳥がまた出てくるんだけど、あんまり登場しないからなのか、主軸がわからなかった。
    強いて言うなら自己中極まりない女性小児科医、内山ドクターが一番人間としてよく描かれてて、嫌いだけど強烈に印象的だった。皮肉にも。
    面白ければ海堂尊を読み進めるつもりでいたけど、うーーん。
    悪くはないが。
    良くもないか。

  • 歌姫の話。
    患者はアル中末期で余命幾ばくもない有名女性歌手と、レティノ(眼球に腫瘍がある病気?)で眼球摘出が必要な子供二人。
    今回の事件は、トリックはともかくとして犯人はわかりやすかった。

    歌うことで情景が見えるというのに若干非難があるようだけど、
    昨今の作品では料理を食べたりお酒を飲んだりで色んな情景が浮かぶようなものが多いのだから
    別段驚くようなものではないと思ってしまったのだが。

  • ナイチンゲールの沈黙

  • 中盤から犯人の正体が思わせぶりで、案の定のオチ。しかも犯人が歌で視覚イメージを伝達出来る才能(笑)が有り、それによって犯行を告白するというトンデモ展開。ハッキリ言って時間の無駄。

  • 小児病棟の看護師である浜田小夜は病院の忘年会で歌を披露した。歌が上手くてみんなから所望されるのだ。浜田小夜とICU勤務の同期の如月翔子は夜の街に出かけた。その場所で歌手の水落冴子が喀血した場面に出会った。翔子の機敏な対応で東城大学医学部付属病院に搬送されて一命を取り留めたが…。

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著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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