コ-リング闇からの声

著者 :
  • 宝島社
3.48
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本棚登録 : 81
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796657105

作品紹介・あらすじ

死者が出た部屋の清掃業務を主に行う「特殊清掃屋」として働く零と純也。なんらかの事情により発見が遅れた死体の腐敗液などを徹底的に洗い流し、消臭作業をするのが彼らの仕事だ。ある日、彼らはアパートの風呂場に溶けて死んでいた女・津島恵美の部屋の清掃を行う。ところが霊的感応が強い純也は、恵美の生前の姿をしまい、彼女の「闇」に引き寄せられていく。ネット・サーフィン中に偶然にも「津島恵美」の名前を発見した純也は、次第に、零とともに恵美の死の謎を追い始める。恵美は自殺だったのか、他殺だったのか?好きな男ができたことをきっかけに、美を願うあまり美容整形にハマっていった女の最期の姿とは…。そして、彼女をそこまで追いつめた裏には、ある人物の忌々しい悪意と狂気があった。

感想・レビュー・書評

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  • 身寄りがないから良しとして、知らない所で勝手に調べて君達何なの

  • 特殊清掃屋が風呂で自殺した女性の真相を解明していく。
    読みやすく、主人公やまわりの人達が爽やかなので、悲惨な内容でも嫌な気分にならずに読めた。
    美容整形、身体に異物を入れるのはリスクをともなう。怖い。
    (図書館)

  • 美容整形にのめり込んでいく心境が怖かった。
    どこかで諦めないと地獄を見るよ、と。
    きれいになりたいって気持ちは大事だけど、妥協も大事。
    続きが気になって、いい気分じゃないけどページを捲ってしまう。
    後味はざらりと悪いけど、零と純也には好感を持てたし、設定も独特で面白いから続編あったらいいな。

  • ■死者が出た部屋の清掃業務を主に行う「特殊清掃屋」として働く零と純也。なんらかの事情により発見が遅れた死体の腐敗液などを徹底的に洗い流し、消臭作業をするのが彼らの仕事だ。ある日、彼らはアパートの風呂場に溶けて死んでいた女・津島恵美の部屋の清掃を行う。ところが霊的感応が強い純也は、恵美の生前の姿を〈見て〉しまい、彼女の「闇」に引き寄せられていく。ネット・サーフィン中に偶然にも「津島恵美」の名前を発見した純也は、次第に、零とともに恵美の死の謎を追い始める。恵美は自殺だったのか、他殺だったのか?好きな男ができたことをきっかけに、美を願うあまり美容整形にハマっていった女の最期の姿とは…。そして、彼女をそこまで追いつめた裏には、ある人物の忌々しい悪意と狂気があった。

    ■■美しくなりたいと願う女の中に潜む孤独と欲望。グロテスクな描写が多々。共感させられてしまう部分も結構あって、身につまされました。心理的に怖い。文章が軟らかく読みやすかった。

  • ホラーミステリー。ホラー部分はありふれているが、読みやすかった。主人公の仕事も(かなり気持ち悪いが)興味深い。

  • 「このミス」だし、たいして期待せずに読み出したけど、一気に読み終わった。結構グロテスクな表現があるし、やや怪奇めいたシーンもあるが、さらさら読める。

  • 主人公が特殊清掃業者ってだけあって、極めて最初のほうからお風呂で死んで腐って溶けた遺体のお掃除シーン…
    それだけでも「…」と思うのに、全部読み通すことでもっと「…っ」となるような、女性の怖さを満喫できたお話でシタ…。
    美への執着やら嫉妬心やら、もぉ良かデス、げふ=3
    そんな1冊。

    と、クサしたようなことばっかり書き連ねてるけど、読みごたえは十分でシタ。

  • 何で全体通してこんな説教臭いのかしら。

  • とにかく怖いなあ。外面の美を求める世の中が悪いのか、美を求めすぎる執念が怖いのか。何かが間違っている、と思うけれど、「綺麗になりたい」という心理を責めるわけにはいかないのが現状。そう思うとこれは、哀しい物語でもあるのかも。
    あと、主人公の仕事の内容ってのも……怖いよねえ。たしかに必要な職業だと思うけれど、こういう仕事が存在するってのに考え付きませんでした。

  • 完全にジャケットにしか目がいってなかったのですが、読んでみてキャラへの愛着とかストーリの怖さとか面白さとか気に入って図書館から本屋さんへ走りました^^そのくらい好きだ

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